解離症状は本当に悪いこと?多重人格者として生きていく方法【統合無用】
こんなこと誰にも相談できないんですけど、やっぱりおかしいですよね?
こんにちは!リーオです。
この記事は、解離症状は本当に悪いこと?多重人格者として生きていく方法【統合無用】という内容で書かれています。
解離症状で苦しまれている方、人格が複数あることで苦しまれている方へ、私の経験談も交えて書いていますので参考にしてみてくださいね。
このような内容です!
なぜ解離症状はおきるのか
解離した人格は統合させるべきか?
人格は一人につき一つだけ?
多重人格者として生きていく
それでは本題に入っていきましょう!
なぜ解離症状はおきるのか
解離症状は起こるべくして起こります。
それは自分自身を守るためです。
トラウマになってしまうような体験、例えば虐待や事件に巻き込まれるなど。
生き物は命の危機が迫った際に、本能的に、”逃げる・闘う”かの選択を取ります。
ですがそれすらも叶わない、絶望的な状況では、”凍りつき”の状態になります。
逃げることもできない状況ですから、少しでも生存の確立を上げるために、死んでいる状態の一歩手前の状態を自ら作り出します。
そして人間であれば、痛みを感じなくするために自分自身から、自分を切り離すこともします。
これは短期的な命の危機に限らず、長期的な虐待やいじめなどの苦痛から自分を守るために、自分を切り離すことが行われます。
これらが解離というものです。
解離というと、どこか特別な感じがして、イメージ的に多重人格者てきな捉え方をされたりもしますが、
程度は違えど、私たちも普段の生活の中でうんざりすることが続いたり、長時間の辛い仕事が続くことで、頭がボーっとして思考が停止してしまうことがありますよね。
これらも一つの解離症状です。
つまり、誰にでも起こりうる症状であり、人間にとって命を守るために必要な生存本能の現れなのです。
だけども、必要だとはいえ、解離症状に苦しんで日々を過ごされている方も世の中にはたくさんいます。
症状が改善されず、何年も精神科に通ったり、カウンセラージプシーになり多額の治療費をかけてしまっていることも往々にしてあるのが大きな問題です。
解離した人格は統合させるべきか?
答えはNo!です。
世の中にはいろいろな心理療法があります。
そして、解離した人格を一つに統合しますと謳っているカウンセリングや精神科医もいます。
ですが、そのようなセッションを受けることで、これまで抑えていた感情がなだれのように崩れ出して、より症状が悪化してしまうケースも多くあります。
なにが問題なのでしょうか。
ずばり、各人格の反発です。
解離しているのには意味があって、主となる人格を守るためにさまざまな人格が生まれ出ています。
なのに、それらの人格を差し置いて、なかったかのように、主となる人格に吸収合併しようとするならば、当然反発は生まれますよね。
人格は一人につき一つだけ?
世間一般的に、人格というのはその人の性格のようなもので、その人そのものと考えられています。
たまに、クセの悪い人、腹黒い人が、「あいつは裏がある。二面性がある」とか言われたりしますが、基本は一人につき、一つと考えられるのがスタンダードなのではないでしょうか。
けれども、実際には、人の人格は一つであるわけがないのが正しいのです。
それはご自身を思い浮かべても必ず当てはまるのではないでしょうか。
普段は穏やかで優しい人格。
だけど何かの拍子にカッとなるところがある。
またすごく勇敢なところがあるのに、実は意外な一面があって臆病であるとか。
仕事ではすごく貴重面なのに、家に帰ったら散らかり放題の方とか。
例をあげればきりがないですが、人のはいろんな面を持ち合わせていて、パーツ心理学ではそれらを一人、一人の人格をもったパーツとしてとらえます。
そして、それぞれに存在する意味があると考えます。
多重人格者として生きていく
どんな人でも複数の人格を持ち合わせているということを知るまで、私自身とても苦しい思いを抱えながら生きてきました。
なぜなら、自分のなかでいろいろな人格がいて、さまざまな葛藤が次々に生まれて、本来の自分が望まないような行動や思考をすることなど、他の人に相談できるわけがないと考えていたからです。
普通に考えたら、頭がおかしい人と捉えられるんじゃないか、だけど精神科にかかることはしたくない・・・
だけど他人と違う・・やっぱり自分ておかしい・・・
長年そう思いながら生きてきました。
心理学を学び、そして、パーツ心理学と出会い、それらのモヤモヤはサーっと晴れていきました。
なんだ、自分以外でも同じように考えているんだ!
むしろいろいろな人格がいることが普通なんだ。
そう捉えることで、ずいぶんと気持ちが楽になりましたね。
大切なのは非ブレンド化
解離した人格を否定することなく、複数の人格と共に生きていく。
これはとても大切なことです。
だけども、解離性障害と診断がされるように、解離の症状があることで何が問題なのでしょうか。
それは、主人格が本来自分を守るために生まれた人格にハイジャックされてしまうことが問題なのです。
解離症状が強い方であれば、主人格の知らないところで、別の人格が全く別の行動をする。
例えば、ギャンブルに大金をつぎ込む、不特定多数の性行為にはしってしまうなど。
また、凍りつきの人格であれば、何も手がつかず日常生活にも影響を及ぼしますし、気の荒い人格であれば、ちょっとしたことがきっかけで暴力沙汰やトラブルを頻発してしまうこともあります。
ごくごく普通の平穏な生活がしたくても、何かの拍子にできなくなってしまうことが問題なんですよね。
パーツ心理学、内的家族システム療法ではそれぞれの人格(パーツ)とコミュニケーションを取り、それぞれの存在意義を認めながら、協力体制を構築していきます。
そしてあくまでも、主人格がメインであり、いろいろな人格は協力者として関係性を作ります。
別の人格が主人格をハイジャックしてしまわないように、俯瞰的なポジションから自身を見られるようにすること。
つまり非ブレンド化です。
そして、別のパーツが何を求めて、不安に感じてざわざわしているのかを、耳を傾けられるように主人格を育てることが大切なのです。
これは一人では難しく、専門家の力を借りて、時間をかけて取り組んでいく必要があります。
そして、自分の中のあらゆる人格(パーツ)と向き合い、協力しあうことで、これまで勇気をもてずに前に進めなかったことや、
破壊的な自分の生活が改善され、新しい、自分の人生を歩むことも可能になります。
おすすめの書籍
ジェニーナ・フィッシャーの【トラウマによる解離からの回復】
・解離した人格は消しても統合してもいけない
・誰にでも複数の人格は存在する
・主人格を中心とした関係を再構築する
・専門家の手を借りることは必要
ご自身に解離の症状があったとしても、それはおかしなことではありません。
一人で悩んで苦しまないでくださいね。
必ず心が晴れる日はやってきますから。
参考になれば幸いです!