学校のリアル

教育実習前に知っておきたい!教師が実習生にイラっとする言動10選を現役教師が解説!

aki-dylan
今回の実習生、マジありえないっす!!

授業を見学したあとで、僕にいろいろ意見してきたんですよ。

実際に働いてからにしろっつうの。

まあまあ、落ち着いて。

いろいろ感じることがあったんですね。

改善案が思いつくことは素晴らしいことですが、実習中のNGな言動を知っておく必要がありますね。

実習生さんにむけて解説していきましょう。

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

今回は、現場の教師の視点から、教師が教育実習生にイラっとしてしまう言動について、教育現場の教員の視点からまとめました。

このような内容です!

実習生にイラっとする言動

①見学した授業に意見する

②アドバイスを素直に受け取れない

③学級の秩序を乱す

④関わりのうすい子供を怒鳴りつける

⑤指示なしで動けない

⑥時間・期限を守らない

⑦印刷機を占領する

⑧あいさつができない

⑨きびきび動けない

⑩通勤時の服装

この記事を読むことで、

が理解できます。

教育実習を控えている方もぜひ参考にしてみてくださいね!

見学した授業に意見する

実習生の指導にあたっていた指導教員がえらく不機嫌な顔で、まわりの同僚に愚痴をこぼしていたことがありました。

「あの子ありえへんわ!!自分でやってみたらいいのよ!!」

何に怒っていたかというと、見学していた実習生が授業の後に、

「これはこうしたほうがいいんじゃないですか?」

という意見をしてきたとのことでした。

悪気はないのかもしれませんが、たとえどんな下手くそな授業をしていたとしても、学生がプロに意見をすれば大概の方は気分を害するかと思います。

その指摘が図星だったらなおさら、怒りを増長させてしまうでしょう。

貴重な時間を頂いて、あくまで学ばせていただいているという姿勢で臨むことが大事ではないかと思います。

実際に働き始めれば、研究授業をというものを嫌でも毎年やらないといけなくなり、そこではむしろ意見して、指摘しあうことが求められるので、その時までお口チャックが無難です。

意見を素直に受け取れない

これは実習生さんには稀ですが、先輩教員からのアドバイスを素直に受け取れない方がたまーにいます。

教員の言っていることが全て正しく、言われたことには、「はい、はい」とイエスマンで受け取りましょう!

ということではありません。

”はい、そんなことは僕分かっています” という空気感が、態度や受け答えからにじみ出てしまっていると、

先輩教員は空気を察して、この子には言っても無駄だなと判断し、もうそれ以上は何も言ってくれなくなってしまいます。

それは、結果的に有益な情報を得る機会が減ってしまうことにも繋がるので、知っていることであっても、謙虚に耳を傾ける姿勢は大事だと思います。

教育現場に限らず、人と関わるうえで大切にしたいコミュニケーションスキルだとは思うのですが。

実際の現場では、採用3年目くらいになってくると、ある程度、仕事ができるようになってくるので、意見を素直に受け取れない教員も出てきます。

自分の考えをしっかり持つことは大切なことですが、素直に耳を傾けられる謙虚さはいつも持っておけると、人として素敵だなと個人的には思います。

学級の秩序を乱す

学級担任は4月から気合を入れまくって、学級のルールや仕組みを構築していきます。

なかには何のこだわりもなさそうな、荒らしたい放題の先生もいますが。

その積み上げてきた秩序は、実習生が入ることで多少なりとも崩れます。

ガチガチにきっちりとやりたい先生にとっては、実習生の自由さがもどかしい思いになるでしょうし、

いろんな人と関わって、いろんな経験を子どもたちにさせてあげたいと考える先生は、わりと大らかに自由にさせてくれることもあります。

配属される学級、指導教諭によって大きく違ってきますが、最低限そのクラスでルール付けされていることは、実習生も意識して守ることが大切かと思います。

子供たちにとって、実習生も先生と同じ扱いですから、担任の先生はダメって言っているのに、実習の先生はOKて言ってくれたし、

実習の先生は若いし、優しいし大好き!(担任の先生うっとうしい:心の声)

とかなると、その後の学級にとってもあまりよろしくないので、郷に入っては郷に従えの精神で過ごすことをおすすめします。

関わりの薄い子どもを怒鳴りつける

教師が子どもを指導する際は、いろいろなバリエーションを考えながら、その子に合った叱り方をします。

少なくとも、できる教師は意識してやっています。

・強く言いすぎると、反抗的な態度に火がついてしまう子。

・逆にぺちゃんこんになってしまう子。

・丁寧に話せば、素直に受け取れる子など。

いろいろなキャラクターに合わせて、関わり方が変わります。

そして、担任との信頼関係があってこその、指導が入るということもあります。

素人目では、どれも同じように見えて、問題行動には厳しく対処せねば!という思いになってしまうかもしれませんが、

実習中の厳しい叱責は要注意です。

人間関係も築けていない状態で、いきなり厳しい指導を入れてしまうと、子どもの心は一気に離れてしまいますし、下手をすればクレームにも繋がってしまいます。

そのお尻ふきは、指導教諭であり、管理職が行うことになります。

もし厳しい指導が必要だと感じた時は、自分だけで判断をせず、 ”叱ることを学ぶ” という意識をもって、指導教諭に相談・報告することが大切ではないかと思います。

指示なしでは動けない

上記と相反することなのですが、自ら考えて動くということもとても大事なことだと思います。

仕事として働き始めると、不測の事態が次から次へと起こります。

その都度教師は、自分で考え、その状況に最適だと考えられる対処法を選択していかないといけません。

子どもの前では、ゆっくり、じっくりと考えている暇もなく、即断する力が必要になります。

何年も働いていれば、ある程度その力もついてきます。

ですが、実習中でも、自分で考えて、次はどんな行動をしたらよいだろうかと考えながら過ごすことは、実習の価値を何倍にも高めてくれます。

先ほど書いたように、全て自分で判断して勝手な行動をしてしまうのはマズイですが、

1回、2回教えてもらったことは、次からは言われなくても行動に移せるように意識しておけると指導教諭もとても助かりますし、自らの成長にも繋がります。

逆に、同じような指示ばかりを仰ぎ、「こいつ、全然使えんなぁ・・・」と思われると辛いです。

任せられる仕事も減ることも考えられます。

応用力と柔軟性は必須な要素だと思います。

時間・期限を守らない

子どもは8時10分くらいから学校に入れることが多いかと思います。

(各学校によって多少違いはあります。)

遅くとも、8時前には学校に着いておき、着替えや教室の準備などをできていると、気持ちに余裕が持てて、素敵な一日を先取りできるかと思います。

私は実際に働き始めてからは、だいたい7時すぎには学校に着いて準備をしています。独身だった頃は、6時台の時もありました。

あまりよろしくないのは、出勤時間ぎりぎりの8時30分手前で登校することです。

指導教諭も指摘はしませんが、意識が高いのか低いのかは、こういった普段の行動から感じ取ります。

仕事ではないとはいえ、目の前のお客様(子ども)はすでに活動(遊び)を始めているので、時間に余裕を持って行動し、関われる時間を確保できれば、学ぶ機会も増え、より良い実習になるかと思います。

それから、一番毛嫌いされるのが、提出期限を守らないことです。

実習中は、その日の振り返りを実習簿にまとめ、翌日、指導教諭に提出します。

それを決められた時間に出すことや、家でやってくることは最低限のマナーですね。

また、「指導案を〇日までに作成して、みんなに配布しないといけないから、△日までに仮案をまとめたものを私に出してくれるかな」

という約束期限は必ず守らないといけません。

スケジュールは密に入っているので、授業日や時間を変更することもできないですし、それまでに余裕をもって仕上げるためには、計画的に準備を進めていくことが必要になります。

一度だけ、そのような話を聞いたことがありますが、その先生は、怒るを通り過ぎて、諦め・落胆の関わりになってしまいました。

実習生の担当をしても手当てがつくわけでもなく、時間だけが奪われる仕組みになっていますので、受ける側は真摯な態度で臨むことが大切ですね。

印刷機を占拠する

最後はおまけですが、教育実習の終わりには、子どもたち相手に授業をすることになります。

研究授業といいます。

その際に、指導案といって、授業の計画案を作成しないといけません。

これを作るのは、慣れるまではほんと面倒くさいのです。

ワードで打ち込んで、A4用紙、裏表印刷で3、4枚くらいになります。

そして作成したら、校内の全教員に配らないといけません。

なので、その印刷も手間で、結構な枚数を刷ることになります。

印刷する際に使用するのは、コピー機ではなく、大量の印刷をする時は、製版機というもので印刷をします。

その製版機ですが、たいがいの学校で2台は用意されているのではないかと思いますが、放課後は使用頻度が高いんですね。

配布物や明日の授業で使うプリントなんかも、これで印刷するので、混むときはなかなか使えなかったりします。

そんな製版機を使うには、暗黙の不文律のようなものがあり、一人で2台占拠すると嫌がられます。

2台でする方が圧倒的に早いので、大事な案件やよっぽど急ぎの時、使う人が少ない時間帯であれば問題ないですが、

放課後に2台占領しようものなら、確実にイラっとされるかと思います。

なので、占領には気をつけてくださいね。

1台使用する際でも、「印刷機使わせていただいても良いですか?」と声をかけてくれる実習生さんもいます。

できた人だなぁと感心しますね。

そんな実習生さんには、むしろ協力的な気持ちになり、

「どうぞ、どうぞ!なんなら手伝おうか?」という言葉も自然と出てきます。

逆に、何の言葉もなく、当然のように印刷機を占拠していたら、口には出さずとも、イラっとされていることは確かだと思いますので気をつけておいた方がよいでしょうね。

挨拶ができない

超基本的なことなのですが、学校に限らず、社会人としての最低限のマナーですよね。

学校の先生はご想像の通り、常識や規律にうるさい方が結構いるので気をつけた方がいいでしょう。

※ちなみに、挨拶ができない教師も現場にはごろごろといますが・・・。

忙しい中でのやり取りも結構あるので、伝えられた内容が分かっているかどうかの意思疎通は、確実にできている方が良いですね。

なので、返事もきっちり「はい!」と、できている方が、好感度もアップします。

実習期間の始まりと終わりには、職員室の教職員の前で挨拶をすることになるかと思いますから、はきはきと伝えられると、学生であれ、この子はできる子ね!と目をかけてくれることもあります。

【※ただし、長話はNGです。早く仕事に取りかかりたい人しかいません。15秒くらいで伝えられるとよいですね。

きびきび動けない

教育実習の多い時期として、運動会前の9月があります。

【※近年では春先に運動会を行う学校もあるので一概には言えませんが。】

ダンスの練習の際に、子供がダラダラと過ごしていようものなら、

「テキパキと移動せんかいー!!」と運動場に大きな声が響くことがあります。

普段でもバタバタと忙しく過ごしているのに、さらに運動会練習時期に教育実習が当たってしまうと、ピリピリのテンションを持ちこしてしまう先生もいます。

ですから、そんなとばちっりを受けないためにも、最低限、実習生ができることは主体的にテキパキと行動したり、子どもと積極的に関わったりすることが大切です。

ベテランのおばちゃん先生や、女性の先生が固まった学年であれば、積極的に荷物運びなどのしんどい仕事を買って出ると、感謝され、可愛がってくれることもあるかと思います。

私がそうでした。

わりと高齢寄りの女性教員3名の学年だったので、力仕事は全てこちらに回ってきました。

その際に、「喜んでー!!」と、

どこかの居酒屋のようにテキパキと行動することで、早い時期に信頼を得ることができ、楽しい1か月を過ごすことができました。

通勤時の服装

通勤時にはスーツが基本です。

教員になると多くの方が、ラフでカジュアルな服装で通勤しますが、そこを真似てしまうとよろしくありません。

あくまで大学の延長で学びに来ているので、最低限の礼節は必要になります。

昔、「出勤時と勤務中の服装を区別することは、子どもたちが制服と私服を分けるのと一緒だわよ!」

と、実習先の教頭先生にご教示していただいたことがあります。

次の勤務先の学校は私服でしたが・・・。

実習中は、誠実さと清潔感を大切にして過ごせるとよいですね!

実際にやってしまった失敗談

偉そうに言う私ですが、実習初日にいきなりやらかしてしまったことがあります。

それは、実習前の校長面談で緊張のためか、教育実習に関する説明の内容を聞き漏らしていました。

家に帰ってから、「あれ、実習てどんな格好で登校するんだろう??」

電話で確認すればよかったのですが、なぜかその時考えたのは、

「たしかこないだジャージの先生ばっかだったよな。会社じゃないし、学校は汚れるしジャージか!」

と、すぐに動けるジャージ姿で出勤してしまいました。

その行動を受けての、さきほどの女性教頭先生のご教示?お説教を、初日から受けることになりました。

出勤時と勤務中の服装を区別することは、子どもたちが制服と私服を分けるのと一緒だわよ!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は10選に絞りましたが、他にも気をつけておいた方が良いことはあるかと思います。

また出てきたらまとめたいと思います!

教師といえども、人間であり、イラっとするポイントがあります。

なんなら、むしろ教師は気難しい方が多いようにも思います。

そんな中で、1か月間ハッピーに過ごすためには、それなりのコミュニケーションスキルと、爆弾を踏まないことが大切かと思います。

これから教師を目指す方の何かしらの参考になれば幸いです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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