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【新任教師】担任が始業式にやること6選!準備が1年の運命を左右する

aki-dylan

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

この記事は、【新任教師】担任が始業式にやること6選!準備が1年の運命を左右するというテーマで書かれています。

僕は小学校の教師を10年以上してきましたが、毎年、始業式は緊張します。

とくに新任の方にとっては、ものすごいプレッシャーを感じる1日になるのではないかと思います。

ですので、これまでの経験から始業式にやることをまとめてみましたので、少しでも安心して過ごせるように参考にしていただけたらと思います。

このような内容になっています!

始業式にやること6選

①所信表明
・自己紹介
・学級の目標・目的
・趣意説明が必要

②児童名簿を読み上げる
・名前を覚えているとメリット大
・一気に覚えても忘れる
・連想で覚える

③配布物を配る
・無駄な時間を削ることを意識
・前日の準備がカギ
・待っている時間の課題も重要

④ミニゲームをする
・簡単な遊びをたくさん用意

⑤ミニ授業をする
・難しいことはしなくてよい
・音読のいろいろなバリエーション

⑥連絡事項
・学習規律も教えていく
・連絡帳のルールを伝える

それでは本題にはいっていきましょう!

1時間目はクラス、担任発表

朝、子供たちは登校すると、前学年のクラスで待機するよう指示されることが多いです。

そして朝、8時半になると、前担任か他の先生が講堂まで引率していきます。

この時点ではまだ、誰がどの学年、クラスの担任になるかは発表されていないですし、

新しいクラス分けもされていないので、新しい担任が引率することはありません。

始業式が始まり、校長の話や転勤の先生のお知らせなどが終わったあと、いよいよ担任の発表になります。

子供たちはまだ、どのクラスになるのかも分からないですが、自分の学年にどの先生がくるのか興味深々です。

発表でざわついたあと、校歌を歌って始業式が終了するのがよくあるパターンです。

ここから学年ごとに決めた場所に移動してクラス分けを行います。

事前に作っておいたクラス名簿を拡大コピーしておき、子供たちの前に貼って振り分けていきます。

クラス替えが終わったら、各担任からのあいさつや学年の目標などを伝えて、それぞれの学級に移動します。

ここからいよいよ、担任の仕事が始まります。

2,3時間目をいかに効率よくすごすかがポイント

1時間目はこんな感じで終了してしまうので、2,3時間目をいかに有効に使うかが、学級経営において重要になってきます。

とはいえ、担任経験のない方にとっては、思うように運ばないことも多いので、うまくいかなくても全て経験!

というくらいのスタンスで臨まれたらよいのではと思います。

ここからは、始業式に行うこと6つについて解説していきます。

細かくいえばもっとありますが、とりあえず大まかに分けましたので参考にしてみてください。

①所信表明

学級の子供たちを引き連れてクラスに戻ると、いよいよ担任としての仕事が始まります。

順番などはないですが、自分が進めやすいように、また滞りなく進められるように段取りを組んでおく必要があります。

僕がはじめにするのは、

・自己紹介

 

・担任の学級目標

 

・その目的

を話します。

所信表明みたいなものですね。

ベタに黒板に名前を書きます。

人によっては、名前で大喜利をしたりしますね。

や やさしくて

 

ま 真っすぐな

 

だ だれにとっても

こんな感じですかね。

僕はやったことないですけども。

担任として1年間、どんな学級にしていきたいのか。

そして、なんのためにその目標を達成したいのかを伝えます。

きれいごとばかり、子供たちはこれまでに聞き飽きているので、

・何のために必要なのかの趣意説明

をしっかり伝えてあげないと、響かないように思います。

そして、あまり長くなりすぎないようにしたいですね。

子供の集中力は思っているよりも短く、

リアクションは超絶ストレートなので、

飽きてくると、平気で手遊び、あくびなどしちゃうので、そうならないような話術がなければサラッと切り上げても良いかもしれません。

ここでちょこっと手品のようなミニネタを挟むと、ぐっと惹きつけられますね。

僕がよくやるのは、ペットボトルのキャップの裏に絵の具をつけておいて、水を入れておくんですね。

そして、「ノド乾いたなー、ジュース飲もっと!」

と言ってペットボトルをふると、絵の具が溶け出して色が変わるんですね。

中学年くらいまでなら、子供たちは、ワーキャーとテンション上がります。w

これだけで子供の心をぎゅっとつかめるので、こういう小ネタをちょいちょい仕込んでおくと間がもつかと思います。

②児童名簿を読み上げる

僕は毎年、大事に行っているのですが、一人一人の名前を呼んでいきます。

名簿を見ながら呼んでいくのもいいですが、僕は毎年、事前に覚えておいて呼ぶようにしています。

メリットが多いからです。

覚える労力と忘れてしまうリスクはあるのですが、

一人一人の名前を覚えることで、子供はスペシャルな感じを味わえますし、信頼関係の構築にも役立ちます。

40人分しっかり覚えて、

「先生は覚えるコツを知ってるから余裕やで~!」

と言えば、それだけで子供はリスペクトのまなざしで見てくれます。

権威性があがると授業もやりやすくなるんですよね。

それとせっかく覚えるなら、出席番号もあわせて覚える方がいろいろと便利です。

回収したプリントを並べ直す時や、未提出者をすぐに見つけ出せるとかの利点があります。

覚えるコツは、

・連想で覚える

 

・5人ずつ増やしていく

 

・2、3日で覚えようとしない

です。

例えば、僕はプロ野球選手の背番号をけっこう覚えているので、子供の苗字と背番号をひもづけて覚えます。

出席番号が2で、飯田さんだったら、楽勝です!

昔、ヤクルトスワローズの飯田選手の背番号が2だったので、一瞬で覚えることができます。

昔、出席番号が18の子が田中さんだったので、これも楽勝でした。

田中マー君の背番号は楽天時代、18だったからです。

もし関連性がなくても自分で意味づければ簡単に覚えていくことができます。

僕は、5人覚えたらプラス5人、10人覚えたらさらに5人と増やして覚えていきます。

4月1日にクラスが分かって、1週間しかないのですが、2,3日で詰めて覚えようとせず、1週間でまんべんなく覚えることがミソです。

暗記した程度では、始業式の当日は緊張でふき飛んでしまうかもしれないし、思いだしながら呼んでいるとすごく時間がかかってしまいます。

なので、始業式には余裕で身にしみ込んでいるくらいにしておくほうがよいですね。

③配布物を配る

配布物を制覇するものは、始業式を制す。

と、いわれているかは知りませんが、それくらいこの時間は重要です。

とにかく始業式は配布プリント、配布の教科書が大量にあります。

教師が一列ずつ配っていたら、それだけで15分以上は取られてしまいます。

これほど無駄で、学級をざわつかせる時間はないので、いかに効率よくさばけるかがポイントになります。

僕がやっている工夫の一例ですが、

・低学年であれば、前日に配布物を1人分ずつまとめておく

 

・1列ずつ取りに来させて、待っている人は教科書にキレイに記名させておく

 

・記名が終えたら、教科書の何ページから何ページまでを黙読させておく

みたいな感じです。

始業式の2時間は普段のものとは意味が違います。

はじめの出会いの時間にいろいろとやっておかないといけないことがあるので、配布物なんかで時間を取られてしまっては敗北です!

中学年から上であれば、1列ずつ前にとりに来てもらって、横に並べた束から1枚ずつ取っていく方法にします。

1,2年生だと、まだうまく取れない子もいるので、前日に教師が、

1枚ずつ重ねどり×人数分をして、ホチキス止めかクリップで止めておきます。

気をつけないといけないのは、

1列ずつ取りに来させる際に、待っている子たちにやることを伝えておかないと、すぐにザワザワとさわぎだして叱らないといけなくなってしまいます。

このように、叱らないといけない場面というのは、教師の指導力不足から多く発生しています。

なので、

・待っている間何をするのか

 

・それが終わったら何をするのか

を伝えておく必要があります。

それと、教科書を始業式に子供に取りに行かせるのもおススメできません。

落として破けたり、折れ曲がったりしてしまうこともあります。

そして、無駄に時間がかかってしまうので・・。

なので、これも前日に取りに行っておいて、配膳代の上にでも置いて取りにこさせるか、

前日に各机の上に、教師が配っておくかです。

こうやって時間を捻出することができたら、他のクラスが配布物でザワザワ、ギャーギャー、イライラしているときに、

存分に楽しいことができます!

だいたいこのへんで、2時間目が終わるころかと思います。

延長は禁物。チャイムがなったら即休み時間です!

遊びに行きましょう。

④ミニゲームをする

3時間目をどう過ごすか!

ここで、子供が家に帰ってから保護者にどう伝えるかが決まってきます。

今年の担任の先生、「めっちゃ楽しい!」「いっぱい遊んでくれた!」「授業も楽しそう!」

そのような強いインパクトを与えるためにも、3時間目は超重要です。

決して、バタバタ焦っているからとイライラしてはいけません。

僕は15分から20分は怒涛のごとくミニゲーム大会をします。

しょうもないベテランの教員は嫌みを言ってきたりしますが、僕は毎年、大事にしている活動です。

事前にどんな遊びをするか、紙に書き出しておいて、間をあけずに次から次へとゲームを変えていきます。

できるだけ、シンプルで簡単な遊びの方がよいかなと思います。

いちいちルール説明なんぞをやっていると、ザワザワとダレてくるので。

ミニゲームの本はAmazonなんかでたくさん売っているので、複数冊買っておくとよいかと思います。

1冊だけだと、クラスの実態にあわないものもけっこうあるので、使える遊びが少ないんですよね。

数冊の中から遊びをピックアップして、放出しまくります!

この先生、めちゃめちゃおもろい!ってなったらしめたものです。

③の配布物と④のミニゲームを順番を入れ替えてもよいかと思います。

ミニゲームをアイスブレーク的に使うのであれば、2時間目の後半に持ってくるのもありかと思います。

その時の時間的な状況や、クラスの実態にもよるかと思います。

⑤ミニ授業をする

遊びのあとは、ちょっぴり授業をはさみます。

そうすることで、お家の方への安心材料にもなりますし、子供へのメリハリにもなります。

学級経営は緩急が超大事ですから、緩い活動と学びを感じられる活動のどちらもバランスよくできるといいですね。

といっても、いきなりがっつり授業をされても子供も、マジかよ・・・

ってなちゃうので、軽いサワリ程度で良いと思います。

例えば、国語の教科書の裏表紙に詩が書いてあるかと思うのですが、

それをいろんなバリエーションで音読するのもよいですね。

・高速読み

 

・スロー読み

 

・立ち歩き読み

 

・追い読み

 

・進化読み

 

・たけのこ読み

などネットで調べてもいろいろ出てくるかと思います。

いろんなバリエーションで読んで、この先生は授業も楽しそうだなと思ってもらえたらシメシメですね。

『いのち』  小海永二

 

花です  虫です  からだです

 

鳥です  草です  こころです

 

それらはみんないのちです

この短い詩でも、いろんな音読パターンで読んだり、

この詩で工夫していることは何ですか?という質問をしてみたりできるかと思います。

難しいことはいらないので、自分はこんな感じで授業をやっていくよーっていうのを伝えられたらよいのではないかなと思います。

ただ、新任の先生となると、いろいろ負担も大きいかと思うので無理はされない方がよいかと思います。

⑥連絡事項

ぎりぎりになって慌てることがないように、20分くらい前には翌日からの連絡事項について説明をしていきます。

この時にはもう学習規律みたいなものをちょいちょい盛り込んでいくことが大事です。

ただ、厳しくしつければよいというものでもなく、流れの中に組み込んでいくと抵抗が生まれにくいですね。

【説明を手遊びや作業をして聞いていたら】

 

先生が説明をしているときは手をやめてね~

 

中断してくれたね、協力してくれてありがとう!

【話を聞いていな子がいたら】

 

あえてその子に話の内容を復唱してもらう

 

答えられなかったら、別の答えてくれる子に話してもらう

 

そして、答えられた子にありがとう!と伝える

 

けっして、聞いていなかった子を叱らない

 

次また当たるかもしれないから、集中して聞いておいてね、と伝える

こんな感じで望ましい行動を、その都度、話の中にもりこんでいきます。

連絡帳のルールについて、やり方は学級によってさまざまですが、僕だと、

・連絡帳は朝来たら、遊びに行く前に書いておいてね

 

・家からの連絡がある場合は朝一に先生の机に提出してね

 

・チェックはしょっちゅうしないので、責任もって管理してね

みたいな感じでルールを決めることが多いですね。

ただ実態にもよるので、目の前の子供にあわせて調節していくことが大事かなと思います。

まとめ

始業式にやること6選

①所信表明
・自己紹介
・学級の目標・目的
・趣意説明が必要

②児童名簿を読み上げる
・名前を覚えているとメリット大
・一気に覚えても忘れる
・連想で覚える

③配布物を配る
・無駄な時間を削ることを意識
・前日の準備がカギ
・待っている時間の課題も重要

④ミニゲームをする
・簡単な遊びをたくさん用意

⑤ミニ授業をする
・難しいことはしなくてよい
・音読のいろいろなバリエーション

⑥連絡事項
・学習規律も教えていく
・連絡帳のルールを伝える

4月、新学期を目前に不安もあるかと思いますが、事前の準備をしているかどうかで自分への負担も大きく変わってきますので、参考にしていただけたらと思います。

いろいろと教育技術をお伝えしましたが、教師の一生懸命な姿勢を子供たちは見てくれています。

子供たちへのリスペクトをもって、真摯に向き合えばきっと良いクラスは作れると思いますので、1年間がんばって、楽しんでいただけたらと思います。

参考になれば幸いです!

貴重なお時間をありがとうございました。

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