転職して教員採用試験に合格するために必要なこと6選【34歳で教諭になった視点で分析】
これ何回目だろう・・。
採用試験の合格の確立を上げるために、参考になりそうなお話をさせてもらいますね。
僕も繰り返し落ちた経験があるんですよ!
当ブログにお越しくださりありがとうございます。
今回は、転職して教員採用試験に合格するために必要なことをまとめてみました。
私は小学校の教員として、10年近く勤めてきました。
はじめの数年間は講師として働いていたのですが、仕事の多忙さを言い訳に試験勉強がおろそかになり、繰り返し教員採用試験に落ちてしまった経験があります。
私のように遠回りをせず、できるだけ早く教諭になれるよう、教員採用試験に合格するために必要なことを、6つ書き出してみました。
このような内容です!
①学習時間を確保する
②面接では従順さと謙虚さ
③自分らしさを練っておく
④知識・経験を活かす
⑤トーク・コミュ力を積む
⑥校長の評価・信用を貯める
教員採用試験に合格したい方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
合格に必要なこと6選
その①
試験勉強の時間を確保する
現役生が採用試験で有利な要因の一つに、試験勉強に費やす時間が圧倒的に多いことがあります。
逆に、講師で実際に学校現場で働いている人は、じっくり試験勉強する時間がありません。
講師といえども、教諭とほぼ同じ仕事の内容を任せられますし、授業の準備も止まることなく進めていかないといけません。
平日は帰ってから次の日の準備もあるわけで、特に春先は試験勉強どころではなくなってしまいます。
これが悲しい悪循環を生んでしまっています。
まじめに、熱心に働く講師ほど、採用が遅くなってしまうという矛盾した現象が、教育現場では昔から改善されることなく続いています。
ここ数年で、講師経験者は何かしらのアドバンテージはもらえるようにはなっていますが、やはり、筆記試験で一定以上の成績を取れない人は落とされてしまうのが現実です。
教師なので、厳しい合格基準は必要だと思いますが、普段、一生懸命に働いている人が落ちているのを見ると悲しくなってしまいます。
というわけで、学力は最低限必要です。
現役学生ほど点が取れないにしても、3割、4割ではまず厳しいと思います。
最低、5割は必要です。
生活がある方もいるかと思うので、一概には言えませんが、講師をやっていて学習の時間が確保できないのであれば、
3か月、半年なりを試験勉強にかけて、隙間にアルバイトをするのも手だと思います。
私が10年前に戻れるなら、
講師はほどほどにやります。
けれども、私もそうだったので分かりますが、一度講師の仕事を味わってしまうと辞められないんですよね。
楽しいし、そこそこ待遇いいし。
独り身で食っていく分には何ら問題ないです。むしろ余裕なくらい。
だから、辞められないのも知っていますが、あえて言わせてもらうと、
【試験勉強の時間を確保するべし!!】
です。
その②
面接では従順さと謙虚さを
教員採用試験では、面接の比率がめちゃくちゃ高いです。
受験案内に書かれているよりも、実際はもっと結果に影響しているのではないかと思います。
なので、②からは面接に関する内容を書いていきます。
教員による不祥事が相次ぐなか、ペーパーよりも人物重視の傾向はより強くなっていることでしょう。
なってないとヤバイですよね・・。
なので、”面接を制する者は採用試験を制する”と言っても過言ではないでしょう。
私が面接を受けた時は、
・1次試験 面接官3人
・2次試験 面接官2人
でした。
2,3人の面接官に、交代制で質問を投げかけられますが、これだけは言っておきます。
面接の練習は絶対必要です!!
事前にある程度、質問を想定して、何を話すか考えておかないと、場の空気に押しつぶされて爆死してしまいます。
あえて、緊張感が高まるような雰囲気を与えてくる面接官もいます。
いわゆる、圧迫面接というやつですね。
ほんと、リアルに終始冷たいリアクションでした。
とはいえですが、練習のやりすぎにも注意が必要なんですよね。
私は、面接対策の勉強会や採用試験サークルに入って、面接の練習をしまくっていました。
おかげで、どんな質問にもすらすら答えられて、練習生の中でも飛びぬけた存在にまで成長しました。
ですが、こういう人ほど要注意なんです!!
上手くなりすぎて逆に、思いや熱量みたいなものが伝わりにくくなってしまいます。
無意識に形式的な感じが出てしまうのかもしれません。
また、講師経験や社会人経験があると、”自分の出来上がった考え” みたいなものがにじみ出てしまうとよくありません。
自分の考えを持つことはいいことではあるのですが、採用を決める面接試験においては、我が強そうであったり、強烈な思想の持ち主は毛嫌いされるように思います。
組織としては、経験値や思想が邪魔をする中途採用よりは、素直で従順な新規採用の方が、育成もしやすいし取りたいはずです。
ですので、面接では、
「私はこんな指導ができて、他よりもこんな違ったことをやっているんです!」
(ねっ、できる講師でしょ?!)
「今の教育はここが大問題だから、私がムーブメントを起こして変えていきます!」
みたいな自己主張は、傲慢なイメージを与えてしまい、マイナスになる恐れがあるので控えるのが無難です。
【面接では謙虚・従順な組織の駒のふり!】
(教育への熱は持ちながら)
その③
自分らしさを練っておく
少し矛盾することを言いいますが、自分らしさを練っておくことが大切です。
面接試験対策の本などには、こう聞かれたら、このように答えたら正解!みたいなのがありますが、あんなのはあまり役に立ちません。
面接官もバカじゃないので、そんな取ってつけたような回答は望んでいません。たぶん。
多くの受験生が毎年、A聞かれたら、Bと答えようという前準備をして試験に臨むので、面接官としては、
「まーた、それかよ。さっきも誰か言ってたな」となってもおかしくありません。
そんな手垢にまみれた、きれいな回答よりも、
「もし自分が採用されて担任になれたら、こんなことを子どもたちにやってあげて、成長させたいのです!!!」
みたいな考えをしっかり練っておくことが大事です。
多少ずれていても、自分が大切にしている熱いビジョンを語れると、ずしーんと響きます。
普段からしっかり考えていないと、ありきたりで無難なことしか言えません。
事細かく、どんなことをしたいのかを練って、熟成させておきます。
ただし、明らかに教育者として的を外した返答をしないための参考として、学習指導要領や参考書の返答集に目を通しておくのはアリかとは思います。
「私は、理科の授業で、水を凍らす実験の容器を集めるために、クラスの子供たちに1本ずつヤクルトを配って、一緒に乾杯してカラにしたいと思います!」
なんて話したら確実に落とされます。
アレルギーの問題などに確実に引っかかります。
これ、実際に私が新任の時にやって、校長室でめちゃんこ怒られました・・・。
その当時は怖いもの知らずでした。
【引かれない程度のピュアな熱さが面接官のハートを焦がす!】
その④
知識と経験を確実に活かす
もし社会人経験や講師経験を経ての受験であれば、これまでの経験で学んできたことや、苦労したけど乗り越えたことなどを、一度紙に書き出して整理しておくことをおすすめします。
特に講師経験者であれば、
「これくらい知ってて当然っしょ!?」
みたいな感じで、面接官から容赦ない問いを投げてこられることもあります。
【運動会の練習にポカリを入れてきたいという保護者からの連絡があったらどうしますか?】
なんて聞かれることもあります。
実際に講師をしていれば、知っておかなければいけない対応があるかと思います。
学校によっては、熱中症対策のためにO.Kにしているところもありますね。
押さえておかないといけない点は、
・自分で勝手に判断しない
・報・連・相
・素早い対応
このあたりですよね。
面接官は、話す内容というよりは、押さえておかないいけないポイントを確認しているのではないかと思います。
その受け答えから、普段の仕事に対する姿勢を判断しているのではないでしょうか。
【そんなこと、僕に聞いちゃいます?!
”手取り足取り教えましょうか” くらいの準備を】
その⑤
トーク・コミュ力を普段から積み上げる
トーク力も、コミュ力も一朝一夕には身に付きませんから、普段から意識して向上させるようにしていかなければいけません。
面接では、集団面接なら5分、個人面接なら15分から20分程度のものです。
そのような短時間で良好な関係を築くためには、心理的な駆け引きがものをいいます。
入室の際の挨拶、顔をあげてからの表情、着席する際、着席してからの自己紹介。
このあたりで、第一印象が決定されてしまいます。
第一印象、相手にとっては直感で、『こいつはいける!』と思わせるとだいぶ有利になります。
合否の5割はここで決まるでしょう。
これは自分次第なので、何度も練習して、誰かに見てもらって、動画で確認したりして、100点満点を目指した方がよいですね。
ただ、教員採用試験の面接は第一印象で合格が決まるほど、甘いものではありません。
教育的な話の受け答えがしっかりできないと受かりません。
逆を言えば、全然手応えがなくて印象もよくなさげだったのに、受かっていることもあります。
なので、最後まで食らいつくことは大事です。
話を戻しますが、面接練習では特に動画チェックは効果的です。
何日後か、ほとぼりが冷めた頃に客観的な視点で見て、早めにがっくりしておくことが大事です。
早い時期だと、修正がききますから。
できていない人ほど、自分の事を過大評価する心理的な傾向があるそうです。
なので、動画で客観視するのはとても効果的といえます。
トーク力
話すスピードは、速すぎても、遅すぎてもダメですが、
面接の時は極度の緊張で心拍数が上がっているので、自然と早口になってしまいます。
なので、じっくり・ゆっくり話すことを意識しまくるくらいで、やっと伝わるのではないかと思います。
コミュ力
そしてなにより大事なことは、流ちょうに話しまくることよりも、
「この人となら、同じ職場で気持ちよく働けるなぁ」
と思ってもらえることです。
どれだけ仕事ができても、コミュ力の低い先生とはなるべく関わりたくないものです。
採用しても、自分勝手で言うこと聞かない新任も避けたいものです。
その逆の、
「人間的に、当自治体に、ぜひ欲しい!」
と思ってもらえれば、自然とトークも滑らかに運んでいきます。
結局のところ、、面接官も何人も相手にしているわけで、頭もボーっとしていますから、短い時間の中で、
”何を話すか”よりも、
”どんな人が、どんな風に伝えているか”が大切ではないかと思います。
そのための最大の武器は、
『 笑顔 & 安定感 』 だと思います。
難しい質問がきても、話すことに詰まったとしても、動じることなく落ち着いて、笑顔を失わなければ、
人間力を伝えることができますし、バックボーンに広がる安心感を与えることができます。
【入室からの1分で、面接官を”愛と平和と笑顔”で包み込むべし!ならば道は拓ける】
その⑥
校長の評価・信用を貯める
講師をされている方であれば、勤務先の校長先生の後押しはとても重要になってきます。
浮かばれない講師救済のため、1次試験から講師枠のアドバンテージが与えられたり、そこに校長からの推薦が加算されたりする自治体もあるそうですから。
『とりあえず1次試験だけ受かれ。あとは何とでもなるから』
ほんとかどうか定かではありませんが、実際に校長からこのように言われた講師の方もいます。
なので、きっちり仕事をこなして、管理職の評価と信用を貯めておくことが大事ですね。
現在、教師のなり手が減っていて、その中で優秀な人材を確保するとなるとかなりの苦労なんですね。
学校としては、フタを開けてみないと使えるかどうか分からない新任教師よりも、働きぶりが分かっていて即戦力として使える講師さんを採用して、自校に残ってもらえると万々歳なわけなんです。
なので、働ける人材を取り逃がさないように、講師特例なんかを使って、受かりやすくしているのが現状なのです。
今は大チャンス状態なので、ある程度筆記試験で点数を取って、職場でもそれなりの実績を残して、管理職に認めてもらえれば、合格の確率は、
ぐーーーーーんと上がります!!
【校長の評価・信用を貯めよう】
このように、どれも基本的なことではあるのですが、意識して普段から取り組んでいるのといないとでは、雲泥の差がでてしまいます。
ぜひ自分に足りていないなと思うものは、すぐにでも実践して合格に繋げていただけたら幸いです。
合格への道・まとめ
①学習時間を確保する
②面接では従順さと謙虚さ
③自分らしさを練っておく
④知識・経験を活かす
⑤トーク・コミュ力を積む
⑥校長の評価・信用を貯める
このような内容でしたが、お役に立てたでしょうか。
私は民間の会社から30歳の時に、教員へ転職しました。
十数年、勉強とは疎遠になっていたのもあり、転職後、初めて受けた採用試験は筆記も面接も散々なものでした。
その後も講師をやりながら、数回、教員採用試験に落ちてしまった経験があります。
採用試験は面接の比重がかなり大きいと感じます。
そして、合格と不合格の差は、僅かなところなのかもしれないと、今振り返ると思います。
立ち振る舞いや思考のクセなど、ちょっとしたことを、普段からコツコツと積み上げて自分の身にしていく感覚が大事だと思います。
試験数か月前に慌ててノートに書き出しても、付け焼き刃にしかなりません。
講師をされているのであれば、仕事に時間を取られすぎないように割り切って過ごすことは、とっとと合格するためには必要なことです。
ぜひぜひ、勉強や準備にはじっくりと時間を割き、できるだけ早く合格されることを願っています。!
貴重な時間を使って読んでくださり、ありがとうございました!