学校のリアル

新卒担任が始業式までにこだわること・手を抜くこと【元教員が解説】

aki-dylan
私は要領わるいし、教師としてやっていけるのか不安です・・
全部をていねいにやらないことですよ!
大事なことと手を抜くポイントを教えますので参考にしてみてください!

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

この記事は、新卒担任が始業式までにこだわること・手を抜くこと【10年目教員が解説】というテーマで書いています。

僕は十数年、小学校の教員として働いてきました。

教師になりたての数年間は超絶いそがしく、しんどかったのを覚えています。

とくに、講師経験のない新卒の方にとっては、不安が多いことだと思います。

4月からの教員生活にむけた準備として、この記事を参考にしていただけたら幸いです。

教員は仕事がやってもやっても尽きることがありません。

だけども、始業式までのタイムリミットは刻一刻と進んでいます。

なので効率的に仕事をしていかないと追いつきません・・。

この記事では、仕事をこだわる・手抜くポイントで書き出してみましたので参考にしてみてください。

このような内容です!

始業式までにこだわる・手を抜くこと

【こだわるべきポイント】

①始業式までにクラス児童の名前を覚える
・メリットがたくさんある

②学級のルールづくり
・超重要!
・事細かく考える
・学級経営の本を参考にする

③始業式の当日にやることを練る
・当日の流れを知っておく
・分刻みの予定を立てる

④1日、1週間、1か月の予定の確認
・細かい部分まで、とりあえずGWまで全力で

⑤校務分掌の下準備
・自分以外に迷惑がおよぶので注意
・必要最低限にとどめる

【手を抜くポイント】

・教室の掲示物
・教師の自己満にならない

・棚やくつ箱に貼るシールの準備
・実態による

・学級・学年通信の作成
・発行が目的になっては✖
・前年度のデータを活用

・教室の掃除
・すぐに汚れてしまう、一瞬で

それでは具体的な内容に入っていきましょう!

こだわるべきポイント

①始業式までにクラス児童の名前を覚える

多くの担任は始業式の当日、名簿を見ながら子供たちを点呼します。

始業式までにいろいろと忙しいですから、名前を覚えるなんてやってられないという教師の方が多いです。

それはそれで悪い事ではなく、人それぞれのやり方があるのでよいかと思います。

ただ、始業式に全員の名前を覚えていて、名簿も見ずに子供たちの名前を呼ぶことによるメリットはたくさんあります。

・信頼関係の構築

 

・先生、さすが!

 

・一人、一人を大切にしてくれる

 

・提出物の確認に役立つ 

など。

僕は毎年行っているので、特別なことではなく最低限やっておかないといけないレベルの仕事ですが、

新任の方にはぜひともこだわっていただきたいポイントであります!

②学級のルールづくり

これは超、超大事です。

教師経験が浅いうちは、

事前に事細かく、細かすぎるほど考えておいた方がよいと思います。

といっても、経験のない方にとっては、何をどうすればよいのかさえ分からないですから、学級経営の本を数冊読んでおいた方が良いと思います。

先達のやり方を学んだうえで、自分の学級にはこの要素を取り入れて子供を伸ばしていきたい!

という学級のルールを構築していかれたらよいのではないかと思います。

僕が初任の方におススメしているのは、

向山洋一の本、数冊

最初の三日で学級を組織する (教え方のプロ・向山洋一全集 4)

子供を動かす法則

学級を組織する法則

中古本で100円とかで買えます。w

なんだかんだ言ってもね、賛否両論ありますけどね、教師初心者にとっては超基本を学べる良い本だと思います!

人気教師の本、数冊カリスマ教師 真似しても本質はできないので、基本的なことを吸収すればうまくいきます。

新任3年目までに身につけたいクラスを動かす指導の技術! 【金 大竜】 

 

この方の本はどれもアタリ!いろいろ読まれるとよいと思います。

小学校高学年女子の指導―困ったときの処方箋 【赤坂真二】

 

子供を動かすコツをつかめます。

AさせたいならBといえ 【岩下 修】

 

このような本を数冊買っておいて、1冊を熟読するというよりは、使えそうなのをピックアップしていくのが効率的ではないかと思います。

教師になって数年間はこんな感じでルールを考えていましたね。

今は感覚的に身になっていることもあるので、書き出していないし、もっとルールも緩々ですが、

経験が浅いうちは事細かく、やりすぎなくらい準備をしておくくらいで丁度よいかなと思います。

価値観は年々変わっていくので、これがベストではないですし、真似る必要もありません!

ただ、なんとなく学級経営を始めてしまうと、学級のルールで必ずつまずいてしまいます。

トラブルの多くは、教師の環境設定によるものから生まれると僕は思っています。

ここ数年はあえてトラブルが起こりやすいような環境設定をしたりして、子供を鍛えることもしていますが、経験がないうちは明確なルール作りをしていかないと高い確率で荒れますし、崩れます。

結果、教師が怒り散らす場面が増え、教員の仕事つらい・・、こんなはずじゃなかった・・。

というふうになってしまうんですよね。

③始業式の当日にやることを練る

この記事に、始業式の当日にやることを詳しく解説しています。

当然、とどこおりなく当日を過すためには、それなりの準備が必要になります。

講師経験がない新卒の教諭であれば、どんな準備を進めていけばよいのかさえイメージが持てないかと思いますので、

この記事も参考にしながら、やることを当日までに入念に準備しておいた方がよいかと思います!

④1日、1週間、1か月の予定の確認

これは数年前のものですが、自分の見やすい方法でされたらよいかと思います。

1,2か月先の予定表は4月1日に配布されるかと思います。

とりあえず、5月のゴールデンウィークまで全力疾走でかけ抜けるつもりで、予定を事細かく記入していきます。

とにかく新学期が始まると、やることが多すぎて予定を忘れてしまうことがよくあるんですよ。

それと、予定を立てて運営していかないと、無駄な時間を使ってしまうことが頻繁におこります。

どれだけ効率的に、やるべきことを消化していくか。

これめちゃめちゃ重要です!

予定は命!

くらいにとらえて、4月の春休み中にとにかく事細かく予定を確認しておくことをおススメしますよ~!

⑤校務分掌の下準備

ここにけっこう時間を取られてしまったりするので、やっていてイライラすることもあるんですよ。

ましてや、初めての経験だとわけわかめー!なことだらけで、何時間も費やしてしまうこともあります。

ただ、校務分掌は学校運営に関わることなので、不備があったり、準備ができていなかったりすると他の教員や子供たちの活動にまで影響がでてしまうこともあるので、

ある種、学級のことと同等、もしくはそれ以上にきっちりやっておかないといけません。

けれども必要以上にクオリティを超高くする必要もなく、必要最低限のラインをクリアしておいて活動に支障をきたさなければ良いくらいで準備を進めることも大事です。

校務分掌の仕事をこだわり抜いてやったところで、それほど感謝されるわけでもなく、消費されて終わるだけです。

なので、任された仕事のクオリティをあげたいと思うなら、4月当初は避けて、少し落ち着いてきた頃にいろいろとこだわっっていけばよいかと思います。

手を抜くポイント

教室の掲示物

もし、1年生の担任をするとなれば、話は違いますが、それ以外の学年の担任であれば、必要以上の掲示物に時間をかけるのは時間の浪費と僕は思っています。

若い、女性の教員に多くみられますが、めちゃめちゃ丁寧に、可愛い掲示物を時間をかけて作っていたりします。

悪いことではないですが、そのために他の仕事が回らなくなったり、帰る時間が遅くなってしまったりするようでは本末転倒です。

子供を喜ばせるために掲示物をていねいに作っても、大事な教育活動をする下地作りがいい加減になってしまっていたら意味がありませんからね。

ほどほどに切り上げることが大事だと思います!

中学年くらいになってくると、子供が自分たちで教室の掲示物を作ってくれるようになります。

多少、見栄えはよろしくないものもありますが、教師が作った完璧な掲示物よりも子供たちにとって意味のあるものだと僕は思うんですよね。

きれいな見栄えが教師の見栄のためにならないよう、意識しておくことも必要ではないかなと思いますね!

棚や靴箱に貼るシール類

棚やくつ箱に出席番号や名前を書いたシールを貼っておくと、子供たちの混乱を解消することができてよいとされます。

ただ、これを教師が一人でやるとなると、また時間を奪われてしまいます。

こんなことに時間を使うなら、教材研究に時間をかけた方が子供たちのためになります。

僕がやっているのは、A4の紙にクツのしまい方を書いておく方法です。

クツは右の列からタテに5人ずつ入れましょう。

 

出席番号の順番で入れられるかな?

この紙の横に、大きめに印刷したクラス名簿を貼っておくと、出席番号が分からない子もたすかります。

多少、ざわついたり、ごちゃごちゃしますが、自分たちで工夫してできるものです。

そして、子供たちで問題を解決だきたことに対して、担任から承認の言葉をおくることができます。

先生びっくりしたよ。

 

名札のシールを貼る時間がなくてね、もしかしたらあの説明だけやったら混乱しまくって、先生が手助けしないといけないかなと思ってたんだけど。

 

さすが5年生だね。自分たちで解決できる力がついてるね。

 

助かったよ、ありがとう!

のような声かけができれば、クラスの温度は温かくなります。

何でもかんでも問題が起こらないように、教師が準備してあげたら楽ではあるんですが、子供たちが自分で乗り越えるチャンスも減ってしまいますし、それを承認する機会も逃してしまいます。

そして、出席番号シールがあった方が便利だよねってなったら、班にシールを配って、自分たちで記入してもらえば教師の手間は省けます。

一つ気をつけないといけないのは、学級によっては支援が必要な子で、不安定な環境や変化を嫌う子もいます。

その子にとっては、問題解決の場面は安心してすごしにくい環境になってしまうので、担当の教員に事前に相談しておくなどの配慮が必要になります。

また前年度に荒れてしまって、子供どうしの関係が良くないようであれば、いらぬトラブルが初日から起こってしまうので、教師が主導で進めた方がよい場合もあります。

学級、学年通信の作成

教員のなかには毎日、学級通信を発行している人もいます。

学校によっては、そんなことしないでくれと言われるところもあります。w

家庭との信頼関係を構築するために、学級通信は効果的だと聞いたことがあるかもしれません。

たしかにその効果はあります。

喜んでくれる保護者もたくさんいます。

ただ気をつけないといけないのは、通信の作成に時間を取られすぎてしまうということです。

ある程度、経験値があって、授業が準備がそこそこでもそれなりの授業ができるようになれば、学級通信を継続てきに作成してだせばよいと思うのですが、初任のあいだは負担が大きいので僕はあまりおススメしません。

めちゃめちゃシンプルで、30分以内に完結できるものであればよいかもしれませんが、なんだかんだでこだわってしまって、時間を取られてしまうことになりがちです。

以前、学級通信を毎日発行している若手教員がいました。

その取り組み自体は素晴らしいのですが、学級での子供にたいする指導のしかたをみていると、

通信を発行している時間を、子供とのより良い関わり方の学びであったり、授業の準備に費やせばいいのになと、思ってしまいました。

学級通信を出すことが目的になってしまうと、ほかに時間をさくべきところがおろそかになるので、気をつけておいた方がよいと思います。

信頼関係をきずく方法はいくらでもあり、通信はその一つにすぎません。

学年通信は、月一でそれぞれの担当学年で輪番制で発行します。

たいがい、前年度のデータが残っていて、そのデータの予定を書き換えれば完成します。

まちがっても、デザインを工夫したり、内容を一から考えるような実りのない活動はしないように、全力で手を抜きましょうね!

教室の掃除

僕は1人、1人の机を始業式までにふきます。

けっこう汚れているのでね。

ただ、細かなところの掃除はしません。

子供たちが登校すれば一瞬にして汚れてしまうので。

きれいさを大事にすることは良いことだと思いますが、必要以上にこだわることは時間と労力のムダです。

前年度に使った担任がきれいにしてくれたことを信じて、掃除の時間は省いた方がよいかと思います。

4月1日から始業式まではとにかく時間がない!

時間がないというのは、自分の学級のために使える時間がないっていうことですね。

学年の打ち合わせや、遠足の下見、教材決め、校務分掌など、毎年担当が変わるので引継ぎの確認にも時間が取られたりと、

まあとにかく、自分のために使える時間が少ないわけなんですよ。

教師なんだから教科を教えることがメインと思っていたら、絶望してしまいますね。

7割以上、教科指導とは違う仕事をしていますから、教師って。

そんな忙しいなかでも、きっちりと学級の準備を進めて新年度をむかえないといけません。

なのでこだわるべきところと、手を抜くところを分けて仕事をしていかないと、大事なところに時間が割けていないことになりかねません。

そうなると、新学期が始まってからしんどいことになるので、意識して取り組まれることをおススメしまーす!!

まとめ

始業式までにこだわる・手を抜くこと

【こだわるべきポイント】

①始業式までにクラス児童の名前を覚える
・メリットがたくさんある

②学級のルールづくり
・超重要!
・事細かく考える
・学級経営の本を参考にする

③始業式の当日にやることを練る
・当日の流れを知っておく
・分刻みの予定を立てる

④1日、1週間、1か月の予定の確認
・細かい部分まで、とりあえずGWまで全力で

⑤校務分掌の下準備
・自分以外に迷惑がおよぶので注意
・必要最低限にとどめる

【手を抜くポイント】

・教室の掲示物
・教師の自己満にならない

・棚やくつ箱に貼るシールの準備
・実態による

・学級・学年通信の作成
・発行が目的になっては✖
・前年度のデータを活用

・教室の掃除
・すぐに汚れてしまう、一瞬で

という内容でした。

新年度からの仕事にすこしでもお役にたてれば幸いです。

素晴らしい教師になって、子供たちを成長させまくっていただけることを祈っています!

いそがしい時期に、貴重なお時間をありがとうございました。

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