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給特法の改正があっても教員は自由にもお金持ちにもなれない現実

aki-dylan

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

本記事は、給特法の改正があっても教員は自由にもお金持ちにもなれない現実をテーマに書いています。

結論から言いますと、

給特法が変わったところで、労働環境が良くなるわけでもなく、むしろひどくなると予想できます。

 

はそんな労働環境からとっとと抜け出して、新しい教員のあり方、生き方を構築し始めています。

 

という内容の話です。

私は10年近く小学校に勤めてきましたが、変わらない学校文化や役に立たないシステムなど、学校に対してたくさんの疑問をもちながら過ごしてきました。

2019年12月に給特法の改正が可決され、変形労働時間制が導入されることになりました。

名目上は労働環境を改善するための法律改正ですが、より事態を悪化させる可能性が大きくあります。

お役人の改革には半ば諦めモードでして、結局なにも良くなっていかない。

それなら自分で労働環境を変えていこう!ということで、2年ほど前から行動を始めています。

この記事はこんな内容です!


・法改正でも教員の月収は変わらない

・時間に追われて自由な時間は制限され続ける

・統計上は大成功、けど実態はさらにひどくなる可能性あり

・そもそもなんで教師続けているの?

それでは詳しい内容に入っていきたいと思います!

法改正?教育公務員の月収はなんら変わらないぜ

教職調整4%に関しては先送り

今回の法改正は、変形労働時間制の導入であって、現行の調整4%については改正されていません。

今後、教員の労働の実態を調査して検討していくとのことでしたが、増えたところで微々たるものだということは予想がつきます。

教職4%についてあまり知らない方はこの記事をどうぞ

雇用される限りはずっと同じ

結局、雇用されているポジションにいる限りは、劣悪な労働条件を提示されても最終的には飲まないと働けないし、働かないと生活していけません。

世界一勤勉な教員への不当な扱いがあるにせよ、雇われている側の立場は永久に弱いままです。

給特法が改正されたところで、教員は月100万円稼げるようなお金持ちにはなれません。

時間的な自由も手に入りません。

分かりきった現実をいちいち書くなと怒られそうですが。

現時点の僕の手取りはぶっちゃけ25,6万円てところです・・。

これが安いか高いかは、読む人の環境によって感じ方はちがうでしょうが、自分自身では安すぎておならが出てしまいます。毎月。

40歳でこの額はヤバイなあ。

20代の僕がみたらそう思います。

自分では、おれはこんなもんじゃない!と思っていても、国からの教員への評価はこんなもんです。

そのような評価が相場である環境を選んだのは自分です。

だから、環境を変えるのも自分だと思っています。

もういい加減、こんなアホな環境から撤退して、別の方向から教育を良くしていこうと考えています。

なので私は、遅くても1年以内には公務員を辞めるために、独立の準備を進めています。

法改正に環境改善を求めるよりも、自分から環境を変えた方が早いと思っています。

べつに正規教員でなくても、臨時講師として教師を続けることはできます。

ただし、講師一本だけでは心もとない。

しっかりとした他からの収入源がないと、講師をやっても楽しめないと思います。

資本がないと結局のところ、家族も自分も生徒も幸せにできないと思うので、稼ぐということを重要視していきたいと考えています。

時間に追われて自由は制限され続ける

あくまで時間外労働は教員の意思

給特法は、残業してもしなくても先に4%上乗せしとくから、残業代の文句言わないでねという法律です。

この法律により、たとえ教員が遅くまで残って教材の準備に時間をかけていても、残業代はゼロです。

そして”校長は残って仕事をしなさいとは言ってはいけません”という前提があります。

つまり、教員の意思で自主的に教材準備のために残っているのであって、残業とは扱いませんよということですね。

「よし分かった。じゃあ、丸つけも授業の準備も5時回ってるんで、明日適当にやりますー!」

ってなるとどうなるか。

その教師が被爆します。

自分で自分の首をしめることになります。

授業崩れる→学級荒れる→保護者クレーム→教師疲弊

担任や授業をしたことがある人は経験あると思いますが、すべった授業をした時の子供のつまらなさそうな空気、恐ろしいものがありますよね。

子供は正直ですから、ふとしたときに、面白くない感が前面に出ます。

超大きなあくびしたり。

そこらでザワザワし始めたり。

特に経験の浅い教師にとって、この時間は恐ろしい、トラウマになりそうな体験なのです。

だから新任や若手の教員は遅くまで残って、準備に明け暮れることになります。

10年ほど勤めた教師であれば、準備なしでも経験値があるので、ある程度アドリブで流せたりしますが、それがクオリティの高い教育かといえば、疑問です。

法改正によって、上限45時間の残業が実施されることによって、持ち帰りで仕事をする教員は絶対増えると思います。

いや確実に増えます。

今以上に、自分のための時間の確保は難しくなるでしょうね。

統計上は大成功、けど実態はさらにひどくなる可能性は大きい

残業45時間によるメリット

働き方改革によって、給特法の改正が十分な話し合いがされないまま行われたことで、われわれ教員には今後どんなメリットがあるのでしょうか。

【メリット】
残業時間が大幅に縮減!!改革により一定の成果がみられるようになりました!!

こんあアホなまやかしにだまされる人はそうそういないと思いますが、それでも政府はこんなことをサラッと言っちゃうかもしれませんから、先に言いました。

残業時間は大幅に削減されます。大成功です。

表向きのね。

ですが、くり返しになりますが、業務の量が同じであればお持ち帰り仕事が増えるだけで、現状なにも変わりません。

道徳、英語、プログラミング教育と新設もりだくさんになるので、単純にこれまでの業務よりもさらに増加します。

今の教育は質より量ですね。

一人の教師にあれもこれも任せまくっている状況ですから、味うっすい、うっすいです。

教師もいつまでもこってりと準備に時間かけていたら、確実に倒れていまいます。

そんな私は、5年前に脳梗塞で入院しました。

働きすぎアリでした。

幸い後遺症もなく、今は元気にすごしていますが、そこからガラッと考え方が変わりましたね。

4月から始まる新カリキュラムが恐ろしくて、恐ろしくて。

教員のみなさん、苦労は美徳。

そんな道徳心はウソです。

働きすぎアリにするための洗脳術です。お気をつけください。

いつしか全てはうやむやに・・

表向きは残業の時間が減ったことで、現在の教員の異様なまでの長時間労働は改善されつつある!ってことに、気づいた時には差し替えられているかもしれません。

また、超過勤務時間が45時間以内であれば、現時点での残業経費の試算、年間九千億円ともいわれる財源を使わずに済みます。

そんなウヤムヤ作戦が横行する流れができれば、教員の定数増加も英語専任の教員の加配も、早急ではなく、にぶーく、にぶーく進められるようになるかもしれません。

現在の問題が少しずつ闇に沈められていき、記録には残らない長時間勤務が常態化するおそれがあります。

いつまでもお菓子食べながらダラダラしゃべっている教員はおいといて、この上限45時間で一番ダメージを食らうのは経験の浅い教員です。

教員自身の働き方も変えないといけませんが、1年、2年で何年もやってきた教員と同じスピードで仕事ができるはずもなく、今以上に家に帰っても授業の準備などの仕事に取りかからなければいけなくなります。
(今でもやっている人は多いですが)

個人情報になるものはもって帰れないし、印刷機も学校でしか使えない。

いったいどうすればいいのよ!!無理ー!!と。

そんな状況になることは簡単に予想できます。

管理職も鬼じゃないので、そんな切羽詰まっている若手を無理に追い出すこともできず、どうするか。

退勤のピッだけを先に押して、残って仕事するということが結局行われ続けると思います。

『月45時間に達したらめんどくさいことになるから、頼むで~!』と。

記録には残らないサービス残業が根深く残ります。

多少は早く帰る日が増えるとは思いますが・・。

日本の教育はますますブラックが強大化していきますね

それでもなぜ、正規教員を続けるんですか?

現在の教育界の素晴らしい現状について、ここまで書いてきましたが、そもそもの話を最後にして閉めたいと思います。

興味があれば読んでくださいね。

子供のことが好きだから アホかっ!

こんなひどい労働環境でも、たまーに、

「目の前の子どもたちのために!」

「子供のことが好きだからお金よりも!!」

とかいう教員がいますが、アホかっと、はたきたくなります。

そんな自分を安売りするから、いつまでも教員への評価は低いし、改善されないのだと僕は思っています。

今後の教員のあり方として、仕事がそこそこできる教員はみんなまとめて辞めたったらええねん!くらいに思っています。

教員いなさすぎて、文科省から逆にオファー来るくらいになったらいいのにと。

もちろん高条件付き待遇でです。

こんなたわごと言ったところで100%、現実にはならないんですが。

なので、僕はその環境を自分の人生と後から来る独立志向の教員のために作ろうとしています。

私自身、教員の仕事は好きで、教職は子供の成長を見れる良い仕事だと思っています。

けれども、それ以外の業務はほんとクソのようなものばかりで、人生にとってなんら価値のないものにしか思えませんでした。

これをあと10年も続けたらとんでもないことになると、気づきました。

なので、教師自身が自分で働きかたを選べるような道を作っています。

簡単に言えば、別の収入源を確保しながら、時間を見つけて臨時講師をする。

フリーランスティーチャーですね。

生活に貧窮した、ギリギリの臨時講師ではなく、しっかり経済的に余裕のあるフリーランスティーチャーです。

私の場合なら、メンタルコーチの仕事、web制作、ブログコンサルや記事添削など。

持っているスキルを最大限に生かせるように、一つ一つのスキルをヒモづけていっているところです。

セカンドキャリアの準備は必要。絶対に!!

なぜ、あんな劣悪で、超忙しい、評価低い仕事でも、毎日文句言いながらもせっせっせっせと働きつづけるのか。

それは、子どもが好きだから。

という理由だけではない人もいるはずです。

もう辞めたいけど、やめられない。

理由は教職しか食っていく術がないから。

別収入の作り方が分からないから。など。

そういった教師もいるはずです。

そんな、動きだしたいけど動けない。

自分の人生をしっかり歩みなおしたい教師の道を作る作業をしています。

けっこう大がかりな規模をチームでやっています。

私が独立、成功へむけて進んでいくこれからの過を、ブログやYoutubeでずい時報告していきますので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね!

貴重なお時間をありがとうございました!!

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