管理職や先輩教員に信頼される新任・若手教師の働き方6選【こんな若手は嫌われる】
当ブログにお越しくださりありがとうございます。
この記事は、管理職や先輩教員に信頼される新任・若手教師の働き方6つを教諭の視点で解説しています。
私は10年以上,教師として小学校で働いてきました。
社会人、講師を経ての新任採用だったということもありますが、新任1年目から管理職や先輩教員の信頼を得ることができ、ときには尊敬もされ充実した1年間を過ごすことができました。
それはいくつかのことを意識しながら働いていた結果でもあると考えています。
逆に、働きだして数か月を経ったあたりから周りの評判がすごく悪くなり、居場所をなくしてしまった若手教員を見てきたこともあります。
これから教職につく予定の方や来年度から教諭として働き始める若手の方に向けて、私の経験が少しでもお役に立てればと思い記事にしました。
このような内容になっています!
①アドバイスを素直に受け取る
②先輩に相談にいく
③お局様を味方につける
④残業しすぎない
⑤報連相を確実にする
⑥自分で学んで成長できる
以上のことについて詳しく解説していますので、興味のある方はぜひ読み進めてくださいね。
必要なこととして、あいさつや服装などについては基本的にできている前提で書いてますのでご理解ください。
①アドバイスを素直に受け取る
教師の多くは、お世話を焼くのが好きな人です。
困っている人がいたら、手助けせずにはいられない性分です。
当然、新任や若手の教師が学級経営で困っていたり、悩んでそうな表情をしていたりすれば何かしらの声をかけてくれるかと思います。
そんな先輩教員が声をかけてくれた際に気をつけておきたい、若手教員の振舞いについて書いていきます。
聞く耳を持たない者は嫌われる
実際によく目にする光景です。
新任や若手の教員の中には、素直に先輩のアドバイスを受け取れない人もいます。
(中堅になってくると、アドバイスや意見はほぼもらえなくなってきます。)
ある程度、自分で学んできたり、講師経験などがあったりすると、いろんなことが分かったような感覚に陥る人もいます。
たしかに、学びや経験によってできることも増えますが、それとアドバイスを受け取らないことは別物として考えていた方が身のためです。
というのは、先ほども述べたように教師の多くは、世話焼きが多いです。
だから教師をやっているのだと思うのですが。
極端な話をすると、若手のためにアドバイスをしている先輩教員は、アドバイスやお世話をすることで自分の有用感や満足感を満たすことができます。
誰でも人の役に立てることは気分のいいものですよね。
「私は後輩のために今日はこんなことをしてあげた」と。
その善意は無意識的なことですが、自分のためにやっていることも往々にしてあります。
なので、先輩がアドバイスをくれた際に、聞く耳を持たない素振りであったり、空返事ばかりしていると確実に嫌われます。
特に小学校は女性教員が優勢なので、一度嫌われるとすごい勢いで波及していきますので気をつけた方がよいと思います。
ってこと長々と話すんですよね。
正直、ダルって思っちゃいます。
ツボネ先生が最近冷たい感じがするのはそのせいでしょうか・・。
分かった顔せずに初めてのように受け取る
新任、若手としての立場で気をつけておいた方がよいのは、要らん敵を作らないことです。
余計なことで気力と体力を奪われていたら、学級経営にも悪い影響が出てしまいます。
大事なことは、アドバイスを全部受け取って実践することではなく、初めて聞いたことのように受け取ることです。
分かった顔などせずに、「へぇ~、そうなんですか!知らなかったです」という感じのリアクションを返していれば、先輩教員の有用感は満たされます。
アドバイスされたことを実践するかどうかは自分でしっかり考えて判断すればよいことです。
ぜひ、先輩の自己有用感の向上に付き合ってあげてください。
ただし、言われたことをどれも却下していると、それはそれで「あの子は聞いてる顔して、人の話を全然聞いていない」と陰口の対象になりかねませんので、取捨選択も上手いことバランスをとることが大事ですね。
②先輩に相談しにいく
頼られるとひいきにしたくなる
若手として先輩の信頼を得る方法の一つに、師匠的な存在を作ることです。
あらたまって弟子入りをお願いすることはなく、自分から積極的に相談や質問をしにいくことで可愛がられるようになります。
後輩から頼られると愛着もわきますし、ひいきにしたくなるものです。
もし保護者とトラブルを起こしてしまった場合や仕事上のミスをしてしまった際にも、ミスのフォローやメンタル面での相談相手にもなってもらえることもあるので、頼れる存在は作っておいた方がよいですね。
ただし気をつけておきたいことは、学校によっては教職員間で派閥ができていたりします。
また、AさんとBさんは前年度同じ学年でバチバチだったからNG!みたいなのもあります。
なので、だれに可愛がってもらうのか、誰にもつかないのかの判断を見誤らないようにしないといけません。
人間関係はドライさも必要
私はかつて、転勤してきたすごく仕事のできそうなベテラン男性教員と仲良くさせていただいていたことがあります。
よく飲みに行っては教育について熱く語っていたものです。
この先生から多くのことを学び取りたいと思っていました。
ですが、一年が過ぎる頃、その関係も冷え冷えになりました。
簡単に言うと、学級経営は適当、教室はぐちゃぐちゃ、学年の人間関係もバチバチの教員だったことが分かってきたからです。
人間的には悪い人ではないですが、あまり深く関わることは仕事をしていく上で良いことはないと判断し、徐々にフェードアウトしていくようにしました。
少し薄情で冷たいようにも思えますが、自分の向上につながる人間関係は大切にし、マイナスに作用する関係は絶つドライさも大事だと思います。
③お局様を味方にする
どこの学校に勤めても必ずいる『お局様』。
この方を味方にするか、敵にするかで仕事のやりやすさは大きく変わってきます。
1対1でバチバチする分にはいいんです。
厄介なのは、お局様は陰口が大好きなことです。
ランチに行っても、遠足の下見中でも、本人のいない職員室であっても、気に入らない者は陰でたたかれます。
そうなると、その周りにいる教員たちもどんどん刷り込まれていくので、働きにくい環境が構築されてしまいます。
リアルにそのように吊るしあげられて、年度途中で辞めてしまった若手教師もいましたし、私自身もよからぬ噂を回されて被害を被った経験もあります。
なので、先手必勝。
好かれるに越したことはありません。
旅行のお土産はだてじゃない
かつて新任で働きだした職場では、それはそれはその地域でも有名なモンスター級のお局様がいました。
そのお局様のことを知る同僚に、「〇〇さんは気をつけた方がいいよ。マジで。」と春先に伝えられたほどです。
しばらく過ごしていると見えてきたのは、その方には、その方特有の切れるポイントがあって、スイッチが入ると別人格と思えるくらい眼つきが変わってネチネチと怒るということでした。
こりゃ目をつけられたらたまったものじゃないと思ったので、ゴールデンウィーク明けの出勤日に旅行のお土産をこっそり渡しにいきました。
いわゆるワイロですね。
するとすごく喜んでくださって、それ以来すごくひいきにしてもらえるようになりました。
それまでは、学級経営や子供との関わり方で不満なところがあったら、状況関係なくバッサバッサと子供の前でも斬り捨てられていたのですが、丁寧な対応に変わっていきました。
時には私の授業を見て、「素晴らしいです。おいそれしました」と言ってくださったこともありました。
それほど良好な関係を築くことができました。
後で考えると、そのお局様は孤独だったのかなと思いました。
怖い怖いと周りから毛嫌いされ、人が寄り付かないことが余計にその方をモンスター化させていたのかなと。
なので、こちらから積極的に関わりに行ったこと、ワイロを渡したことがすごく嬉しかったのだと思います。
新任の1年間を平穏に過ごせた要因の1つに、お局様を味方につけたことは大きかったと思います。
④残業しすぎない
管理職はできるだけ早く帰りたいもの
教員経験が浅いうちは、授業の準備や事務処理にものすごい時間がかかってしまうものです。
教師は授業だけをしていればよいわけではなく、むしろ雑務の方がメインかよ!とツッコミたくなるくらい、ちまちました仕事があります。
来客対応や雑務処理を終えて、さあ明日の準備だ!と時計を見ると18時半回ってる・・てこともざらにあります。
となるとそこから授業の準備や掲示物を作ったりしていると19時どころか、20時、21時になってしまうこともあり得ます。
新任、若手故に仕方がない部分ではありますが、管理職の教頭にとっては、「勘弁してくれよ~!!」の一言です。
最後まで付き合ってくれる教頭もいますが、内心は早く帰って子供の顔を見たいのでないでしょうか。
なので気をつけておきたいのは、残業を当たり前のことにしない意識が大事です。
とにかくやることが多くて時間が足りないんです。
三角形の図形を画用紙で作るのも面倒です!!
いかに無駄なことを削れるかが大事
働きはじめは掲示物にこだわったり、教材準備に時間をかけたりしたくなるものです。
ですが、増やしていく思考よりも、いかに無駄なものを削っていけるかの思考を持てるかが重要です。
すぐには無理でも、その姿勢で働くことが大事です。
ある程度の経験がなければ、無駄なものさえ分からないものですが、掲示物に丁寧に作る時間は確実に無駄です。
(当然、私も働き初めのころは丁寧に作っていました。)
どうしてもしたいのであれば、プライベートの時間を使ってやるべきです。
なぜなら、管理職のプライベートの時間を無駄に削ってしまうからです。
教室掲示は、きれいさや完成度にこだわらなければ、子供に作らせる方が教育的価値があります。
見た目にこだわるのは、教師の自己満足や保護者へのアピールでしかありません。
黒板掲示物であれば、ICTも充実してきているので、プロジェクターや大型テレビに映し出せば一瞬で終わります。
私はiPhoneを大型テレビに繋げて黒板掲示の代わりをしていたので、準備にかける時間は数秒でした。
子供たちに、いかに分かりやすく教えようという思考があると準備物はどんどん増えます。
逆に、子供たちが自発的に考えるきっかけ作りをすればよいと考えれば、テレビに写真やデジタル教科書を映し出せば済む話です。
時間の感覚を大切にする人は好まれますし、18時なら18時と決めて、スパッと帰宅する教員は仕事できるなと思われます。
⑤管理職・主任への報・連・相を確実にする
問題がこじれてからでは遅い
教員の仕事はある種、個人プレーが中心です。
学級の中に入ると、外からのチェックが入りにくくなり帝国化してしまうこともよくあることです。
1年間を通して、学級内ではさまざまなトラブルや問題が起きます。
イジメ、けんか、不登校、物隠し、怪我など挙げればきりがありません。
学級内で起こったことが、全て学級内で解決できれば問題ないのかもしれませんが、まずそんなことはあり得ないですよね。
いじめがあると分かれば、聞き取りから始まり、保護者への連絡や謝罪をしてその後どうなったかも伝えなければいけません。
ケンカをして怪我でもすれば、保護者へ連絡して、保護者同士で謝罪するなどの橋渡しをしたり、症状によっては病院に連れていき処置をしなければいけません。
学校で起こったことは、保護者への連絡・連携が大前提になります。
それを担任一人で全て片付けようとすると、後々厄介なことになります。
担任の発した言葉や対応の仕方がきっかけで、クレームに発展することもありますし、学校としてはどのような考えで進めているのかと問われることもあります。
そういった際に、管理職は知りませんでしたでは話になりませんし、火に油を注ぐようなものです。
この調子だと信頼なくなっちゃいそうですし、担任降ろされないかと・・。
学級でトラブルが頻繁に起こったり、仕事でのミスがあったりすると周りに報告しにくいものですよね。
自分の事を否定されているような気になってしまうからです。
ですが、それは勘違いで、経験の浅いうちは学級の問題や仕事上のミスは起きて当然であり、恥ずかしいものでもありません。
対応に失敗があっても、傷が浅いうちなら学年主任や管理職に入ってもらい事なきを得ることもできます。
けれども、保護者のクレーム対応はこじれるとどこままでもややこしくなってしまいます。
小さな火種のうちに、上手に消しておく術をもたないうちは周りに頼りまくればよいですし、危うい状態を知っておいてもらうことはとても重要なことです。
早めの白旗が大事
担任を持つと全ての責任を自分一人で背負わなければいけないような錯覚に陥りがちですが、そんなことは全くないですし、むしろそんなことを周りは望んでいません。
できるだけ事が大きくなる前に、「無理ですー!!」とSOSを出した方が、対処のしようもありますし、解決も早くなります。
私も昔はプライドが邪魔をしてヘルプを出せないことがありました。
学級に問題が起こることは恥ずかしいこと、力足らずであること。
そのように思っていました。
ですが、何年かすると自分の身の程が分かってきて、これ以上いくとしんどくなるなというのが分かってきました。
自分にも子供にもよくないなということが、経験上分かってきます。
そして、無理だなと思ったときはためらいなく、管理職に内線を鳴らしてヘルプしてもらうようになりました。
そんな自分を受け入れられるようになることが大事かと思います。
一人でできないことは、周りに頼ればいい。
教師は万能である必要はないですし、無理です。
プライドだけ高くて仕事のできない若手は嫌われます。
逆に、仕事はまだまだできなくても素直に相談してくれて、問題があればきちんと報告してくれる若手の方が信頼されますし、好まれるのは当然のことですね。
⑥自分で学んで成長する
先輩に教わりながら、自分でもできるようになっておく
先輩に教わることも大事ですが、1から10まで面倒見てくれるほど教師の仕事は暇ではありません。
現場で働き始めれば、新人・ベテラン関係なく戦力として扱われます。
なので、学級経営や保護者対応、子供との関わり方についてもある程度自分で勉強しておくことが大事です。
勉強会や教育書で知識を得たら、実際に試してみる。
自分でいいなと思う実践が思いついたら、安全に気をつけてチャレンジしてみる。
子供にとって良いと感じる実践は残して、自分には合わないなと思うものはとっとと捨ててしまう。
その繰り返しで教師力は急速に伸びていくと思います。
自分で学んで成長している教師は年齢や経験に関係なく、先輩からもリスペクトされるようになります。
まとめ
①アドバイスを素直に受け取る
②先輩に相談にいく
③お局様を味方につける
④残業しすぎない
⑤報連相を確実にする
⑥自分で学んで成長できる
これらのことを意識しながら働くことができれば、新任や若手であっても一目を置かれる存在になれるかと思います。
私の経験上の上手くいった事例や良いなと思ったことですので、ぜひ自分でもどのような働き方が管理職や先輩からの信頼を得ることに繋がるのかを考えてみるとさらに成長できるかと思います。
貴重な時間を使って読んでくださりありがとうございました!!