【小学生】通知表の成績が悪いときにすぐにやるべき母の行動5つを現役教師が解説!
当ブログにお越しくださりありがとうございます。
今回は、わが子の通知表の成績が悪いときにすぐにやるべきお母さんの行動について書きました。
ぜひ最後まで読んで、活用してみてくださいね!
通知表の成績が悪かった時に母がやること
①学校での様子を事細かく聞く
②どの教科ができていないのかはっきりさせる
③担任からの対策法を聞く
④過去のテストを確認する
⑤長期休暇に塾を活用する
これらのアクションがとても重要になります。
それでは詳しく解説していきたいと思います!
普段の学校での様子を事細かく聞く
通知表の成績が悪い時に、お母さんがやるべき行動の1つ目は、
担任の先生に、普段の子どもの様子を、
事細かく確認することです。
そうすることで、
・子どもの怠慢で成績が伸び悩んでいるのか
・真面目に取り組んでいるのできていないのか
・友達からの悪い影響を受けているからなのか
など、成績不振の原因を特定しやすくなるからです。
原因によって、今後の立てる対策も変わってきます。
個人懇談会をフル活用する
学期終わりの個人懇談会で、通知表の成績について担任の先生と話し合う機会があるかと思います。
通知表の成績を懇談会で開示するかは、これといった取り決めがあるわけではなく、各学校や各学年、それぞれの担任によって違ってきます。
学年で統一して、終業式までは見せないというところもありますし、Aがついている教科だけ見せる担任や、こういう理由でCを付けました、という説明だけにとどめる場合もあります。
(A:よくできる C:がんばろう)
担任は様々な子どもの姿を見ている
普段、担任の先生は親よりも長い時間を子どもと過ごしています。
なので、現時点で子どものことをよく分かっているのは担任の先生です。
やる気のなさそうな先生でも、親よりも接する時間が長いので、それなりの情報はもっています。
良くも悪くも、子どもは、家や親の前では見せない顔や行動があります。
先生からは表面的な話ではなく、普段の様子を事細かく教えてもらうことが大事です。
特に、夏休み前と学年度末の個人懇談はとても重要です。
夏休み前であれば、長期の休みを利用して、苦手なところの克服に充てられます。
学年末であれば、解決できていない課題を知っておくことで、次年度に向けた対策を立てることができますし、次の担任へ相談もしやすくなります。
本音で話してもらうようお願いする
ここで、大事なぶっちゃけ話をします。
懇談会では、担任が話す内容は、建前9割、本音1割だと思っておいてください。
(100%そうだとは言い切れませんが、多くはそうです。)
指導をする上での、定石のようなものがあります。
【懇談会で保護者と話す内容は、
9割子どもの成長や頑張りを認める。
1割だけ、子どもの改善点を話す方が摩擦を生まず、得策である】
これは、教師1年目にベテランの先生から教わったことです。
なかには、子どもの出来ていない点や課題をズバズバと話される先生もいますが、多くの先生、とくに若い先生は本音をあまり語ろうとはしません。
なぜなら、保護者を敵に回したくないからです。
できるだけ波風を立てずに、一年をやり過ごせるほうがよいですから。
本音を言って、気分を害されて後々やりづらくなるのは、担任としても辛いものです。
学校現場では、クレーム対策に神経をすり減らしている先生はたくさんいます。
ということはよくある話です。
お母さんが、本気で子どもの成績に危機感を覚え、どうにかしたいと思われるのであれば、事前に先生に、
言いづらいことも包み隠さず全部話してください。と一言伝えておくのが良いかと思います。
それでも、「とは言え、なんでも話したら話したで、気分悪くなるんでしょ?!」
と、警戒して話してくれない先生の方が一般的な感覚ですので、何のために課題点を聞きたいのかをしっかり伝えて、話してもらうようにした方がよいでしょう。
どの教科ができていないのかをはっきりさせる
通知表の成績が悪いときに、お母さんがやるべき行動の2つ目は、
どの教科ができていないのかを把握することです。
全ての教科が悪ければ、早急に過去の学習をやり直すなど、学習塾やお家での強力なフォローが必要です。
(※ここでの悪いとは、ABC評価のCがある状態を指します)
小学校での基礎学力が身に付いていないと、中学校での学習はほんと辛いものになります。
また、毎日の授業についていけていない可能性もあるので、学んだことの復習を正しく行い、親がチェックしてあげることが大事です。
教科によって取り組み方は違ってくる
6年生で国、算、理はそこそこできているのに、社会の歴史の学習は成績にむらがあって、苦手意識が強い。
その場合であれば、歴史の時代の流れを把握し直すことや、暗記の仕方などを見直す必要があります。
(これからの時代に求められる学力は暗記型ではないので、歴史の登場人物の暗記が本当に今後必要なのかは微妙なところですが。)
時代の流れをつかむには、歴史マンガが簡単で分かりやすいのでお勧めです。
4年生で、算数、理科は結構できるのに、国語がからっきしであれば、その国語の学習の中の何が苦手なのかも、突き詰めていく必要があります。
漢字はできるけど、読み取りや文章を書くのが苦手なのであれば、解くための方法と、書くための方法を正しく学び直さなければいけません。
国語の学習はなんとなく感覚的な感じがしますが、答えの導き方など、テストで点を取れる方法もありますし、作文なら文章をきれいに書く型もあります。
学習内容の習得がうやむやなまま学年が上がってしまっているために、国語力の積み上げができていないと考えられます。
ですが、しっかり正しいやり方を教えてあげれば、成績は簡単に上がってきます。
小学校の学習は、基礎学力が基本ですから、難しそうに見えても単純な概念を複雑に見せているだけのことがたくさんあります。
小学生の学力をあげるのは
簡単です!
いかに手間のかかることを、丁寧に継続して取り組めるか。それだけです。
できているところにも目を向ける
何ができていて、何ができていないのかを保護者が把握することは大事なことです。
問題解決の糸口になるのも一つですが、できている教科はしっかり認めてあげることが、子どもが苦手なことに取り組むエネルギーになります。
親としては、1つでもCがついていたら動揺してしまいそうですが、全てができていないかのように捉えてしまうのは、子どものモチベーションにとってもマイナスになります。
こんなふうに親子のコミュニケーションが取れれば、次につながるパワーが子どもに生まれます。
いつもがんばってるね!お母さん嬉しいよ。
とくに算数Aって、かっこいいね!
社会だけCついたんだね。悔しかったでしょ。
他の教科でこれだけとれる太郎なら、社会もリベンジできるよ!
社会のどんなところが苦手だった?
というふうに、普段の努力を認めてあげることはすごく大事なことです。
親が子どもの欠点ばかりに目を向ける癖があると、子どもも自分のできてないところばかりを気にする性格になってしまいます。
悪い原因を見つけて潰していくのは効率的ですが、その前提には、頑張った過程をしっかり認めてあげる関わりが大切です。
小さな頑張りを認められることで、子どもはやる気をもって苦手克服に向かえるようになります。
担任から見た、わが子の対策方法を聞く
通知表の成績が悪いときに、お母さんがやるべき行動の3つ目は、
担任から学習の対策法を聞くことです。
担任は親よりも長い時間、子どもと過ごしていますから、どの教科が苦手で、どんな間違えやすい傾向があるのかなどは、感覚的であっても分かっています。
丁寧な先生であれば、どこが苦手なのか記録に残しているでしょう。
確認しておきたい対策内容
・どの基礎学力が身に付いていないのか
・夏休み中や冬休みの間に、どんなことを重点的に鍛えていけばよいのか
・効果的な勉強法はどんなやり方か
先ほども述べましたが、この際に、「大丈夫ですよ~!」なんて言葉は信用せずに、腹を割って厳しめに話してもらった方がよいでしょう。
かけ算は、かけ算表をちらちらと見てでないと、計算できていません。
計算の基礎は反復練習でやりまくることです。それができてこその応用です。
これまでそのことに時間を費やしてきていなかった分、お母さんも覚悟をもって次郎くんに接する必要があるかと思います。
漢字は3年生レベルの書き取りができていませんが、正しいやり方で覚えれば確実でできるようになるので、そこはお家でのフォローをお願いします。
というように、その子の今の状態にあった対策法は、担任の先生に聞けば的確な答えが返ってくるのではないかと思います。
もしその場で、効果的な返答ができなさそうであれば、後日、課題点をA4用紙などにまとめてもらうことも良いかと思います。
『 子どものことを考えて耳の痛いことを言ってくれる教師は、良い教師です。
今の時代、珍しいです。
「嫌われる勇気」をもっている貴重な教師です。
そんな先生を逆恨みなんてしたら、日本はますます衰退していっちゃいます。
ただし、欠点ばかりしか見ずに指摘してくる教師も考えものですが・・・』
過去の返却されたテストを確認する
通知表の成績が悪いときに、お母さんがやるべき行動の4つ目は、
その学期で行われたテストの回答用紙を確認することです。
確認することで、間違い直しをきっちりとやっているか、分からないままにしていないか、次やったら解けるようになっているのかなどを把握します。
学校での間違い直しに頼ってはいけない
一般的には、学期中に確認テストを1教科4~5枚行います。
ごんぎつねの学習が終われば、その単元の確認テスト、分数の計算の学習が終われば、その単元の確認テストというような流れで行います。
新しい学習 ⇒ 確認テスト ⇒
テスト返却 ⇒ 間違い直し
国・算・理・社に加えて、家庭科、音楽などもペーパーテストがあります。
なので、1つの学期中に20枚程度のテストを行い、回収、返却をしていくことになります。
新しい学習はノンストップで始まっていきますから、テストを回収して、成績を記入して、返却をしての作業を効率的にやっていかないと時間の確保が難しく、回らなくなってしまいます。
なので、テストの間違い直しの作業を一人一人丁寧に確認して、教え直すという時間はほとんど取れないのが実際のところです。
成績が著しく悪かったり、大事なポイントが理解できていない子を個別に呼びだして、フォローするなどは、どの担任もやっているかと思いますが、十分できているとは言い難いです。
私の学級では、『〇〇点以下はもう一度再テスト』のルールを作ってやっていましたが、手間と時間がかかりすぎてしまい、現実的ではないなと思いました。
全体的に習得率が低いなと感じた単元は、1回きりのテストにこだわらず、2,3度その単元の試験をやることもあります。
みんなで100点取れればいいじゃん!的な。
ということで、お母さんも実際にテストの内容を確認して、うやむやになっているところは一緒に解決してあげることが大切です。
『成績』という結果は悪かったとしても、できていないことと向き合って克服できれば、本来はそれでOKなのです。
テストは子どもの一側面しか映し出しません。
大事なのは、どう向き合って、自分のプラスに変えていけるかです。
夏休みなどの長期休暇であれば個別の夏期講習で補習する
通知表の成績が悪いときに、お母さんがやるべき行動の5つ目は、
長期休みの時間を有効活用することです。
毎日、学校では新しいことを学びます。
なので、その日に学んだことを定着させることが優先されるので、なかなか過去の課題にまで手をつける労力と時間がありません。
すると、苦手なところの埋まらない差がどんどん開いていってしまうことになります。
その日の復習、過去の苦手なところの再学習を家でできればよいのですが、時間的な制約もあるのが現実です。
なので、長期休暇中を絶対に無駄にしてはいけません。
おすすめは、個別教室に通うか家庭教師をつけることです。
集団型の塾は、成績UPや進学を目指す子には向いているかもしれませんが、遅れを取り戻すには、個別のフォローの方が効率的です。
公立学校を過信してはいけない
夏休みに学校で補習があったりしますが、言葉は悪いですが、お遊びにしかなりません。
友達と集まって、夏休みの宿題を消化する程度のことです。
担任がフォローに取れる時間もわずかなものです。
夏休みであっても、先生もプール指導などもあり、なんだかんだで手が空いていません。
本気で学力をつけて、成績をどうにか上げたいとお考えであれば、学力保障にお金をかけることは絶対に無駄になりません。
そして、公立校での指導の限界を知っておくことも大切です。
子どもの将来を本気で考えるのであれば、”学校に任せていればなんとかしてくれる”という考えは極めて危険です。
現場の教師が手抜きしているということではなく、公共のサービスにはできることの限界があるということです。
必要以上に手を尽くしてくれる担任の先生は、有志でありボランティアなのです。
ですので、夏休みや冬休みなどの、長期休暇に遅れを取り戻されることをおすすめします。
もちろん、遊びの時間も大切にしてくださいね!
まとめ
①学校での様子を事細かく聞く
②どの教科ができていないのかはっきりさせる
③担任からの対策法を聞く
④過去のテストを確認する
⑤長期休暇に塾を活用する
今回は、通知表の成績が悪かったときに、お母さんがすぐやるべき行動についてまとめてみました。
成績が悪くても、子どもはなんとかなるだろうと考えるか、所詮自分の頭はこんなものだと割り切って過ごしてしまいす。
なんとか、自分で困難を乗り越えようという思考にはなかなか至りません。
これまでの経験で感じることですが、子どもの現状の学力について真剣に捉え、すぐに行動に移されるご家庭の子どもさんは、変化も早いです。
ぜひ、この記事を参考にしていただき、悪かった成績を次の学期には改善できるように取り組んでいただけたら幸いです。
詳細な学習の取り組み方については、今後記事を書いていきたいと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!