教育・子育てblog

子どものやる気を引き出す声のかけ方とルール作り【宿題とゲームの両立がカギ】

aki-dylan
お母さん
お母さん
いつになったら勉強するのかしらね。

もう2時間もゲームしてるけど?? 

だから後でやるっていってるじゃん!!
お母さん
お母さん
さっきから後、後っていつなのよ!!! 

こんにちは!ココハレです。

今回は、子どもの集中力の引き出し方を、脳の働きの特徴と絡めて解説していきたいと思います。

うちの子は全然集中しなくて困っているという話をよく耳にしますが、もしかしたらお互いの思考のズレから来ているのかもしれません!

この記事を読んでいただければ何かしらの解決の糸口になるかもしれませんので、ぜひご参考までに読んでみてくださいね。

脳の機能:焦点化


脳の機能の特徴の一つに、焦点化というものがあります。

これは、身の回りにある無数の情報の中で、脳は意識したものしか見ることができないという機能のことです。

つまり、一度にさまざまな情報を同時処理することが苦手なのです。

これには、脳の原始的欲求が関係しています。

脳は、安心・安全の場を何よりも重要視します。

なぜなら、生命の維持のためです。

そのために、自分がコントロールできる状態を好みます。

もし情報があふれかえっている中で、処理することに振り回されていたら、身の危険が及んだ時に対処しきれないかもしれません。

それよりは、なるべく情報は必要最小限にしておいて、コントロール感を持っていられる方が望ましいのです。

そのことから、脳はあえて焦点化して世界を見るといわれています。

誰でも集中力はある

よく、うちの子は集中力がなくて困っている。

どうすれば集中力を上げられますかという話を聞きます。

答えは簡単で、嫌なことだから集中ができないのです。

これしかないのです。

仕事上、何千人と子どもと関わってきましたが、全く集中力のない子ども出会ったことがありません。

ただ、状況によって全く集中できないだけのことです。

親としては、しんどい嫌な勉強でも集中してやって欲しいというところですが、嫌なものは嫌なのです。

それが集中力がないということの答えです。

脳は焦点化しますから、好きなものがあればとことん気になりますし、集中さえしてしまいます。

脳の機能:強制を嫌う

もう一つの脳の特徴として、強制を嫌うというものがあります。

これもコントロール感を持てないことで、安心・安全を感じることができないために、本能的欲求に従っているということなのですが、無理やり勉強をさせたり、集中させたりすれば、全くの逆効果しか生み出しません。

つまりは、この2つの逆であれば、子どもはワクワク、ウキウキで何時間でも集中力を発揮し続けます。やめろと言ってもです。

まさにそれが、テレビゲームです。

集中するなと言っても、いつまでもやり続けようとします。

これと同じように、世の中の成功者、プロと呼ばれる人たちは、とにかくそのことが好きで、やり続けたくてたまらない人が多いのです。

そして大人であっても、ウキウキ、ワクワクしながら取り組んでいます。

子どもであれ、大人であれ、ワクワクすることには心が弾み、取り組み続けることができる。

それが結果的に成長や実力アップに繋がるのですね!

だから、ワクワクな状態を感じさせることが必要なんですね。

とはいえ、勉強自体にいきなり快楽を求めさせることはかなりハードルが高いかと思います。

ではどうすれば良いか。

その先に、望ましい未来をぶら下げるのです!

簡単に言えば、ご褒美作戦です。名付けて、ニンジン作戦。

といっても、宿題をやったらお小遣いをあげるというようなことではありません。

『1時間で勉強を終えたら、1時間ゲーム(すきなこと)やっていいよ』というルールを作ることです。

なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、意外とゲームに対してのルール設定ができていないご家庭もよくあります。

宿題を早く終わらせる先にメリットになる目的がないから、いつまでもだらだらと過ごしてしまいます。

だらだらやるなら、ゲームを取り上げるわよ!となったら、強制感満載ですから、反発を生みます。

ですから、【ゲーム(やりたいこと)をやりたい】⇒【そのために、早くこれを終わらせたい】と感じさせることで、いやでも集中して取り組みます。

終わらせたいがミソです。やりたいになっていると、人は能力を発揮します。

宿題を早く終わらせることに焦点化され集中力が増し、がんばった先にやりたいことができるので、強制力が弱い。

ルール決めも、押し付けるのではなく、対等な目線で、

お母さん
お母さん
お母さんは、あなたのやりたいことの時間を大切にしたいと思うの。

そして、やることはきっちりできる責任感のある人間になってくれたらかっこいいなと思うのよね。

だから、ひとつこういうルールを作ってやれば、お母さんも小言言わなくて済むし、あなたの責任感に任せてみたいと思うんだけどどうかな? 

というような、提案型で話を進めると、反発を生み出しにくいですね。

そうすることで、お互い気分よく過ごせますし、子どもの自主性も育てることができます。

避けたいのは、

・親の強制力を働かしてゲームをさせないこと

・あいまいなルール設定にしておきながら、親のその時の都合や感覚で文句を言う

・集中しないことで、子どもの人間性を否定するような小言を言う

このような関わりをしてしまっては、やる気も集中力も見事にそぎ落とし、反発心からルール破りの子を育ててしまうことになってしまいます。

ぜひとも気をつけたいところですね。

まとめ

今回は、脳の働きの特徴を活用した集中力の高め方についてまとめてみました。

集中力は誰にでも備わっているものであり、うちの子どもはと悲観することはありませんね。

どのお子さんも素晴らしい能力をお持ちです。

大事なのは、それをいかに引き出すか。

そのためには良質なコミュニケーションが必要であり、その前提として、脳の働きの特徴を知っておくと、子育てにも大いに役立つかと思います。

学校現場でも、かなりの効果を出してきましたので、子育ての参考にしてみてください。

あなたの心が晴れますように。

それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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