学校のリアル

新規採用の小学校教師が4月1日までにやって おいた方がいいこと5つ【教諭10年の視点】

aki-dylan

当ブログにお越しくださりありがとうございます。

この記事は、新規採用の小学校教師が4月1日までにやって おいたほうがいいこと5つ【教諭10年目の視点】というテーマで書いています。

いよいよ4月が目前に迫ってきていますが、新生活を前に不安に思っている方も多くいるのではないでしょうか。

今回は、実際の教育現場で10年ほど働いてきた経験から、3月中に必ずやっておいた方がいいことをシェアしたいと思います。

このような内容です!

4月1日までにやっておいた方がいい事⑤

①遊びのネタをためておく

②便利グッズを揃えておく

③学級経営の本を読んでおく

④指導の軸を決める

⑤メリハリをつけて遊びまくる

4月から役に立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います!

それでは本題に入っていきましょう。

①遊びのネタをためておく

1つ目、遊びのネタをためておくってことなんですけども、意外に思われたかもしれないんですが、これ結構というか、

めっちゃ大事なんですよ。

新任でなくても小学校の教師にとっては必須だと思います。

子供の心を掴むという意味でも、

友達との関係を築くためにも、

空白の時間を作らないためにも、

遊びはめちゃめちゃ威力を発揮するんですよ。

そして、小難しい遊びや大がかりな準備が必要でない方がいいんですね。

ちゃっと始めてさっと終われるのが良いですね。

例えば、

・あっちむいてほい

 

・いっせーのーでー3

 

・後出し勝ちじゃんけん

とかでもいいんです。

僕の学級では4人1組の班で、腕相撲をよくやります。

はじめは男女で嫌がったりするんですが、段々とそんなことどうでも良くなってきて、盛り上がってくるんですよね。

雨の日は、机の下をくぐるバージョンのドンじゃんけんをしていました。

これはかなり盛り上がりますね。

服が汚れますけど・・。

教室内で簡単にできるゲームのほかに、

休み時間にできるいろんな遊びのバリエーションを持っておくと強いです。

男子だとドッジボールとか鬼ごっこに偏りがちなので、

男女が仲良く遊べるものを、4月当初は教師からいろいろと提案できるとよいかなと思います。

はないちもんめでも大繩でもいいんですけど、今日はこれやってみよっかーという感じで、ベタな遊びを提案していけるとよいですね。

よく遊んでくれる教師を子供たちは必ず好きになってくれるので、遊びは超重要だと考えていてよいかと思います。

遊びのネタを本から収集しまくる

学級あそびやレクリエーションの本はいろいろな種類のものが売っているので、数冊買っておくことをおススメします。

1冊だけ持っていても、学級で使えそうなのってそう多くないんですよね。ぶっちゃけなところ。

実態にあわなかったり、準備がめんどくさかったりする内容の遊びも多いんですよね。

1冊の中に使えそうな遊びは、およそ10未満が多いので、数冊買っておくことをおススメします。

僕は1冊買ったら、学級で使えそうなものにフセンをつけておいて、自分のストックにしていくようにしています。

その時いいなと思ったゲームも、いざやろうと思った時に分からなくなってしまうことがあるので、フセンは必ずしておいた方がいいと思います。

https://haretal.jp/kansou-matome/

②便利グッズを揃えておく

2つめ、便利グッズを揃えておくってことなんですが、

これはいかに時短や手を抜くために役立つかがポイントです。

まず紹介するのは、僕にとって重要なアイテム、iPhoneのライトニングケーブルとHDMLケーブルです。

これがないとか考えられないですね。

超便利な時短グッズですよ。

新学期始まってから、ずーっと時間の余裕なんてないですから。

とくに1年目から3年目くらいまでで、初めての学年を持つ年は、他の教員よりも忙しいのは当然なんですね。

毎日、授業の準備をしてきっちり5,6時間分してとか無理なんですよ。

中学とちがって、いろんな教科を一人で教えないといけないので、どれも丁寧になんて絶対できないので、どこかを切り捨てないとやっていけないんですね。

そこで役立つのが、iPhone&ライトニングです。

ただ、教室にプロジェクターか大型テレビモニターがないと意味ないんですけどね。

僕の勤務校は、数年前まではプロジェクターもテレビモニターも教室になかったので、どっちも自分で買って持ち込んでいました。w

中古でもそれなりに高いですけど、費用を日割りで考えたら、

1年間、毎日数百円払うだけで、仕事がこれだけ楽になるんやったら、買って損はないやろ!って考えで使っていました。

この思考はすごく大事だと思うんです。

僕の出会ってきた教員は、わりとお金にケチな人が多かったんですが、時間を有効に使うためにお金を活用する思考を持った方が絶対に楽なんですよ。

これは無駄遣いではないんです。

あまり受け入れられませんけどね。w

大型テレビはまわりの教師からは若干、引かれてました・・。

算数で図形とかグラフなんかをちょっと前に映し出して解説したいときに、ライトニングにスマホやタブレットをつなぐとめちゃめちゃ便利なんですよ。

カメラで教科書を撮って、画面に映せばば完了なんでね。

こんなものいちいち拡大機にかけてる時間と労力が無駄なのでね。テレビ画面につなげば一瞬で終わりますから。

どの部分を説明しているのかが、言葉だけだと理解が難しい子にも大きな手助けになります。

僕も教師になりたての頃は、遅くまで学校に残って授業に使う掲示物とかを作っていましたけど、

今になったら使わないし、というかほぼ捨てましたし。w

それにかけた時間は確実に無駄やったなと思います。

あとは、僕は教室にミニスピーカーやパソコン、プリンターも置いてます。

職員室にいちいちおりるのが面倒なので、自分でそろえたれ!って感じで、年々、教室にいろんな家電が増えていく感じですね。

ただ、これをやっかむアホな教員も一定数いるんですよ。

足並みを揃えろとか意味の分からん協調性を求める人がね。

こちらとしては、なんで仕事できひん人間に合わせていかなあかんね-ん!

て思うこともあるんですけど、そういう世界なので気をつけてくださいね。

【B4サイズのカゴ】

その他の便利グッズでとりあえず絶対ないと困るのは、プリントを入れるカゴです。

100均でB4用紙が入る大きさのかごを10個くらいは買っておきますね僕だと。

配布するプリントをとりあえず保管するときや、テストを回収した際にもカゴが重宝します。

とにかく、よく紛れて行方知れずになってしまうので、カゴを種類分けして常に整理しておくことは、超重要です。

【プリントをしまうファイル】

それとファイルですね。

とりあえず、学校はプリントがめちゃめちゃ多くでるので、すぐにとっ散らかってしまいます。

配布用であったり、アンケートであったり、ワークシートやテストであったりとね。

森林伐採はなはなだしいですよ。

なので、受け取った書類や配布する個人の書類なんかも、すぐにファイルに保管しておくとよいかと思います。

授業のために作ったワークシートの原本なんかも整理して保管しておけたら、次使うときにすぐに見つけられるので。

どこかに紛れ込んでしまうと、探し出すのにひと苦労で、無駄な時間と労力を使ってしまうので、はじめから整理整頓できる環境を整えておくことが大事だと思います。

【印鑑・朱肉は必須】

あと、便利グッズというか、必須アイテムなんですけど、

常備しておける印鑑と朱肉は初日から持っておいて、机の中にでも保管しておくと助かりますよ。

印鑑は日常でも結構つかうので。

あと、勤務先の給与の振り込み口座の銀行が分かるようでしたら、3月中に作っておいた方がよいかと思います。

4月になるとなにかとバタバタするので。

【文房具はあまり買わなくてよい】

働き始める前に文房具を一式買いそろえる人がいるんですけど、仕事で使うための赤ペンやマジック、ホッチキスや消しゴム大学ノートなんかの文具は学校で配給してもらえるので、自分で買いまくる必要はないかと思います。

ただ、学校や自治体によるかもなので、断言はできないんですがね。

③学級経営の本を読んでおく

では3つめですが、学級経営などの本を読んでおくことです。

これは、わりと軽く見られがちなんですけど、読んでないとやばいんですよね。マジで。

教育セミナーもいいですけど、本の方が必要なものだけをピックアップして吸収したらいいので速いですね。

コツは毎日ちょっとずつ読むことです。

一気にガーっと読んでも読んだ気になって、覚えていないこともよくあるので。

指導や学級経営について、基本的なことを知っているのと知らないのでは雲泥の差です。

大学で学級経営なんてばっちり研究しまくってきた!という人なら必要ないかもしれないですが、

たいがいは武器を持たずに丸腰で乗り込んで撃沈を食らいますから。

担任を持たされるってことは、小さな会社の経営をいきなり任されるようなものなんですよね。

いきなりポンと投げ込まれて、はい、1年間安定経営よろしくお願いします!

って任されるんですけど、基礎知識や経営方法を知っていないとまず無理なんですよね。

だけど、悲しいことに多くの大学では、実際の現場で役立つような指導方法なんかは学ばせてもらえていないので、太刀打ちできないわけなんですよね。

なので初任の方におすすめな本をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。

【向山洋一の本】

これは結構、賛否両論あるんですけどね。

この期におよんでTOSSかよ!ってツッコむ人もいるかもしれないんですけど、教師初心者にとっては絶対身につけておいた方がいい、役に立つ指導の仕方が事細かく解説されているので、超基本編として、おススメです。

このtossっていう教員の団体に傾倒しすぎてしまうと、宗教だのヤバイだのって陰でいろいろ言われたりするので、バランスをもって学んでくださいね。

僕も一時期、めちゃめちゃ通い詰めて学んでました。

向山さんの実践は、初心者の教師であっても、成長をすごく実感できるんですよ。

このように声をかければ、このように子供が動いてくれるという体験を得られるので。

初心者教員にはやっぱりおススメです。

自分はデキル教師なんだと錯覚しますから。

ただこれに頼りすぎると自分で考えて工夫することを怠ってしまうので、その点は気をつけておいたほうがよいかもです。

ほかに僕が強く影響を受けたのは、

正木孝昌さんという筑波付属小の算数の先生なんですけど、

算数を教え込んだり、計算をマスターさせたりするのではなくて、ワクワクさせて考えさせるという視点を学びましたね。

あとは、金大竜さん

教育界では言わずと知れたカリスマ教師ですね。

数年間、一緒に教育について勉強させてもらいましたけど、まあすごいですね。凄まじいです。

ただ初心者はやり方とか、考え方とかマネしてもうまくいかなくて失敗することが多く、やけどしますので真似るのはあまりおススメしません。

入門編のこの『クラスを動かす指導の技術』なんかは、すごく分かりやすくていいんじゃないかと思います。

数年前に買った本では、『小学校で育てる60のチカラ』という本もいいなと思いました。

あと、音読の本もたくさん出版されていますが、バリエーションを増やしたいなら、田中光夫さんの『音読指導のアイデアとコツ』もよかったですね。

小学校教諭から大学教授になったの赤坂真二さんの本はハズレがなくておススメですね。

アドラー心理学もこの方の影響で学級経営に取り入れるようになりました。

素晴らしい教育者です。

あげたらきりないので、このへんにしておきますが、とりあえず基本的な指導の仕方を頭に入れておいた方がいいと思います。

毎日少しずつ目を通されたらと思います。

④指導の軸を決める

4つめ、指導の軸を決めておくということなんですけど、これはざっくりでいいかと思うんですが。

働いてみないと、分からない部分でもあるので。

簡単にいうと、自分の教育観を見つめておくってことです。

子供の行動で、どこまでをOKにするのかとか、

このラインを超えたら叱るよみたいなことろも考えておいた方がよいかと思います。

前回は良かったのに、今回はオッケーのような、ブレブレの対応をしていると、すぐに子供たちに足元を見られてしまって、反感を買ってしまうことになってしまいます。

これらを曖昧に学級経営を始めてしまうと、注意すべきところで注意できない関係になってしまうので要注意なんですね。

あとは、子供を教育するうえで大事にしたいことなどです。

学級は伸び伸び型でいきたいのか、

びっしと統率型で引っぱっていきたいのか

とことん話合わせる型のクラスにしていきたいかなど。

現場で実際に体験してみないと分からないことも多いかと思いますが、自分なりに事前にシュミレーションしておくことも大事ですし、

教師としてのはじめの頃の価値観は大切に持っておいた方が、後々のためになります。

何年も教員をやっていると、はじめの頃のキラキラした感じって薄れてくるものですし、

学級がうまくいかないと、伸び伸び楽しく子供を伸ばしたいと思っていた気持ちもどこかに消えて、ピリピリガチガチのしょうもない教員になってしまっていることもあるんですね。

そういう時に、立ち止まって大切な気持ちを振り返ることができるように、初めの気持ちをしっかり見つめておくことは大事だと思うんですよね。

⑤メリハリをつけて遊びまくる

さいご5つめ、メリハリをつけて思いっきり遊びまくるってことなんですけど、ほんと遊んでおいてください!!

働きだしたら、マジで自由な時間てなくなりますから。w

教師も社畜奴隷だということに、いずれ気付くときが来ます。

土日も授業の準備や丸つけの残りなどに追われて、ゆっくり休めるような感覚を味わえないんですよ。

どの職種もそれぞれに大変ですけど、毎日、翌日の準備に追われて、週末も準備に追われて、

だけど、準備したものの消費は一瞬で終わりというね。

これほど報われない、孤独な仕事もそんなにないんじゃないかなと思います。

教師なら誰しも、1度は本気で消えてなくなってしまいたいという思いをしたことがあるかと思います。

給料もそれほど良いわけでもないですし、モチベーションは子供の成長をどれだけ充実感に変えられるかです。

子供、保護者の喜ぶ顔を見ると、がんばって良かったなと心底思えますので。

その逆も当然ありますけどね・・。

とりあえず、4月から夏休みまでは休みなんて、ゴールデンウィークのちょろっとぐらいしかない!という覚悟で、

残りの教員でない生活を満喫された方がよいと思います。

とくに大学生の方は、今の学生の環境がどれだけ恵まれていた環境なのかを、身をもって知ることになるので、貴重な時間を過していただけたらと思います。

ただ先ほど書いたように、教育関係の本は毎日少しずつでも読んで、4月1日から戦っていける抗体を身につけておかれることをおススメしますよ!

ほんと、めちゃめちゃ大変ですからねw

まとめ

4月1日までにやっておいた方がいい事⑤

①遊びのネタをためておく

②便利グッズを揃えておく

③学級経営の本を読んでおく

④指導の軸を決める

⑤メリハリをつけて遊びまくる

という内容でした。

教員採用試験に見事合格して、4月が待ち遠しい人もいれば、不安が大きくなっている人もいるかと思います。

僕個人としては、多少不安でいいかと思います。

その不安を払拭するためにいろいろと準備を進められたら、今後の自分のためになるかと思いますので。

えげつなく忙しい毎日が待っていますので、そこにのまれないよう、素晴らしい教師になっていただけることを祈っております。

大変だと思いますが、しっかり準備をして臨むことで、無事1年間を乗り切ることができるかと思います!!

耐えながらも、楽しんで教師生活を送ってくだいさいね!

貴重なお時間ありがとうございました!

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