プログラミング教育の準備はいらない?!小学校で必修化!【小学校教師が解説】
国語も嫌いな子が、プログラミングのあのややこしい文字なんか見たら・・・。
てっきりそうだと思っていました。
だけど、うちの子、英語苦手そうですし、事前に予習したりノートパソコン買ったりしておいたほうがいいんでしょうか?
予習も買い足しもいらないですよ。
新しい時代に向けての素晴らしい取り組みですが、全て学校任せでは問題ありです!!
当ブログにお越しくださりありがとうございます。
今回の記事は、プログラミング教育の必修化にともない、家庭での準備は必要なのか?!という内容になっています。
結論から言いますと、必要ないです!
プログラミング言語をあらかじめ覚えておくことも、新しいノートパソコンを買う必要もありません。
ただ・・・学校現場は問題山積みで、まだまだプログラミング学習に期待はできないと思います!
小学校教師として勤めてきた経験から考えると、教師はそれなりに一生懸命に取り組むものの、つかみどころのない活動でフェードアウトしていくのではないかと思っています。
では、いったいプログラミング教育とは学校でどんなことをすることなのかを、詳しく説明していきたいと思います。
どうする?!プログラミング教育必修化
・各家庭での事前準備は要らない!
・なぜプログラミング教育が必要?
・学校では深い学びは期待できない?!
・将来に向け、絶対身につけておくべき能力
・元教師の視点からおすすめするプログラミング教室はここ!
このようなことについて書いています。
必修化に向けての準備は?
2020年のプログラミング教育必修化に向けて、各家庭で準備することは特にありません!
テストや評定もないですから、子どもにとってはなんら変わりありません。
タブレットやノートパソコンを新たに買い与える必要もありません。
強いて言うならば、小学生のうちからタイピングはできるようになっておいた方が絶対よいです!
いずれ大学入試ではIT機器の持ち込みが必須になるだろうとも言われています。
暗記の入試から、情報活用能力を問われる入試へと大きく変わっていきます。
ですので、タイピングができて、ワード・エクセル・パワーポイントぐらいは最低限使えるようになっていた方が今後に備えて安心です。
10年後、タイピングの作業自体が必要なくなっている可能性は大いにありますが・・・。
なぜプログラミング教育が必要?
ねらい①
プログラミング的思考の育成
まず、プログラミング的思考とは、超ざっくり言いますと、論理的思考力です。
これまで論理的思考力は、算数・数学等を中心に身につけるとされてきました。
また、学校生活や日常生活の中でも気づかないところで論理的思考は活用されてきました。
説明書にそって物を組み立てていくことも、料理をすることも論理的思考が必要になります。
その場の思いつきだけでは、ゴールへはなかなかたどり着くことができません。
でたらめ、行き当たりばったりではなく、順序たてて考えるということです。
それをプログラミングという土台に乗せて、思考を見える化しています。
例えば、走る自動車のおもちゃを右へ曲がらせたいとします。
右に曲がらせるために必要な記号を、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら組み合わせていきます。
その際に、でたらめに記号を組み合わせていくのではなく、
さっきはA+Bを組み合わせたら左に曲がってうまくいかなかったから、次はA+Cで試してみようか。
でも、そもそもAの記号自体が違っているのでは?
なぜなら『A= turn left』って書いてあるし・・・。
というような、決まり事や法則の中から解決策を見出していく論理的思考を育むことをねらいとしています。
物事をロジカルに考える習慣は、将来プログラミングを要するようなITの仕事に就かないとしても、生きていく上で必ず役に立ちます。
問題が起きた時や何かを為し得たい時に、無駄にあれこれと行き当たりばったりな行動をするよりは、1つずつの過程を整理しながら解決に臨む方が効率的で確実です。
ねらい②
身の回りにある情報技術に気づくこと
子どもたちは生まれた時から、プログラミングされた道具に囲まれて育ってきています。
なぜなのかは分からないけど、トイレの蓋が自動で開いたり、メッセージを受信すると音が鳴ったりする。
それらは情報技術によってプログラミングされたものであって、自分たちの生活を支えているものだということに気づかせる狙いがあります。
ねらい③
問題解決に主体的に取り組む態度を養う
また、何か問題が起きた際に、感情的・悲観的に物事を捉えるのではなく、プログラミング的思考のもと、主体的に解決の糸口を探り、解決できる力を身につけさせる狙いがあります。
諸外国ではすでに小学校から情報教育は取り入れられており、日本はだいぶ遅れているのが現状です。
プログラミング教育は学校で何ができるの?
よくありがちな間違い
プログラミング教育といっても、プログラマーを育てるための授業が行われるわけではありません。
プログラミング言語やプログラミングの技術を習得することが目的ではなく、『プログラミング的思考』を育むことを大前提としています。
必修化されたが教科にはならない
教科として新設されるのではなく、算数や理科、総合的な学習の時間、あらゆる教科の中に盛り込んで学習していきます。
ただ・・・文科省のHPで確認しましたが、どの教科にどんな風に入れて学ばせていくのか、具体的な授業案の数が少なすぎます!!
これからいろいろな実践や研究を元に増やしていくとのことですが、最終的には各学校の裁量に任せますってところに、見切り発車感が否めません。
学校では深い学びは期待できない!?
各学校の裁量ってことは、ちょこっと触り程度に学ぶ学校もあれば、ガチガチに研究ばかりやる学校も出てくるということです。
始めたものの企画だおれ、フェードアウトしていかないかすでに疑問です。
道徳にせよ英語せよ、新設しても人、道具、カリキュラム等の準備が万全でないものだから教育現場は大混乱です。
小学校の教師は基本マジメな方が多いので、厳しい労働環境の中でも一生懸命、研修等に取り組んで指導を行おうとします。
ですが、悲しいかな付け焼き刃の指導です。
同じく教科化された外国語活動の様子を見れば、いかに多くの学級で生産性のない時間を教師も子どもも過ごしているかが分かります。
月に数回来てくれる、ネイティブの先生による英語の授業も当たり外れがあります。
学校、学級によって子どものリアクションもまちまちで、どこまで効果があるのかといったところです。
正直なところ学校では英語力は身に付かない!と思いました。
今回も、素人の教師にプログラミング教育の手引きを渡して、数時間の研修後、子どものプログラミング的思考を育みましょう!というのは、まあまあ無理があるんじゃないかと思います。
必修だからやらないといけないしで、プログラミングの表層をなぞった薄っぺらい授業に何時間もかけている光景が目に浮かんでしまいます・・・。
将来に向け、絶対身につけておくべき能力
必要な能力であることは間違いない
国をあげてプログラミング教育を推進していこうとする動きや、既に諸外国では初等教育から情報の授業を開始していることから、これからの時代において主体的に情報を扱える能力やプログラミング的思考力は必須のものだと考えられます。
AIが台頭し、今の日本の仕事の49%が将来、AI・ロボットに取って代わられると予測されています。
これまでの学校教育で良しとされてきた、「言われたことをきちんと従順にやれる子」はロボットに仕事を奪われます。
自ら考えて、主体的に情報を扱い、論理的に物事を進めたり、解決できる能力が備わっていないとヤバイ!ということです。
ですが、今ある多くの仕事がなくなるということは、それに替わる新しい仕事が作り出されるということです。
その新しい仕事を作り出したり、運営していく側に回るのか、与えられた仕事を低賃金でロボットと分け合うのか。
そんな時代がもうすぐそこまで来ていると言われています。
先ほど述べたように、小学校で学べるプログラミング教育というのはあくまでさわりであり、プログラミング的思考をどこまで育めるかは疑問です。
未来を見据えた文科省のねらいは素晴らしいですが、授業内容や道具の準備も、教師のレベルすらも整っていない状況から、まだまだ学校では深い学びは期待できないと割り切って考えられたほうがよいかと思います。
もし、5年後、10年後の子供の将来を見据えておられるのであれば、プログラミング的思考を深く学べる教室に通われた方が、子供の能力は確実に伸ばせるかと思います!!
小学校教師の立場からおすすめする
プログラミング教室はここ!
これからの時代を見据えて、わが子にプログラミング的思考を身につけさせるには、その道の専門家に頼る方が確実です。
ワクワクと知的好奇心をくすぐられながら成長する方が断然身に付きやすいです。
整った環境、完成されたカリキュラムでプログラミング的思考を身につけさせたいのであれば、学校ではなく、ロボット教室やプログラミング教室に通うことをおすすめします。
かつて担任をしていた男子児童もロボット教室に通っていて、楽しそうに通っているのを知っていました。
プログラミング的思考を育むなら、いきなりプログラミングを学ぶよりは、まずはロボット教室の方がお子さんへの負担が少なく、楽しんで身につけてくれるのではないかと思います。
ロボットを組み立てて、動かすことで自然とプログラミング的思考が育まれるそうです。
私も、いずれ自分の子供を通わせたいなぁと思っています。
検索してみると、全国にいろいろな教室があって迷います。
教室選びで失敗したくないですしね・・・。
いろいろなサイトを調べた中で一番安心して通わせられそうだなと思ったのが、ヒューマンアカデミーの運営する「ロボット教室」でした。
大手だけあって、カリキュラムがしっかりしていて、すごく良いと思います。
特に良いなと思った点は、
・授業料が高すぎない
・子供の表情が良い
・保護者の感想が良い
・ロボットの全国大会がある
・無料体験ができる
といったところが惹かれました。
なにより無料体験があることが安心材料ですね。
「ロボット教室」体験授業受付中
そして、子供の表情と保護者のレビューはなかなか嘘をつけるものではないですからね。
他に魅力的だなと思った教室は、
学校に教材も納品されているアーテック社の
・プログラミング重視のロボット教室、エジソンアカデミー
・小学1年生からのプログラミング教室なら、自考力キッズ
が楽しそうな内容で良いなと思いました。
すぐに入会せずに、お子様にあったいろいろな教室を試してみるのがよいかと思います。
ご参考になれば幸いです!
まとめ
・家庭での事前準備は要らない!
・プログラミング的思考は将来必須の能力
・学校では深い学びは期待できない
・学ぶなら、小学生にはロボット教室がおすすめ
今やプログラマーという職業も認知され、人気の仕事になってきました。
そして今後もニーズは高まっていくことと考えられます。
子どもたちが大人になる10年後には、社会は大きく変化しているのは間違いないことです。
その中であらゆる選択肢をもっていることは、生きていく上での大きな強みです。
これを機に、プログラミング的思考について興味を持っていただけたら幸いです。
お忙しい中、最後まで読んでくださりありがとうございました!