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【ポジティブ無用】ネガティブな感情を消す必要がない理由を解説

aki-dylan
私、昔からネガティブ思考で・・・。こんな性格どうにかしたいです・・
嫌になりますよね。分かります。

だけども、そのネガティブな思考にも大切な意味があるんですよ!

この記事は、【ポジティブ無用】ネガティブな感情を消す必要がない理由を解説という内容で書いています。

ネガティブ思考で悩まれている方、自分にダメ出しばかりしてしまう方に読んでいただけたら参考になるかと思います!

このような内容です!

ネガティブが悪、ポジティブ善という図式

ポジティブの方が人は死にやすい

ネガティブだからこそ守られてきたもの

ネガティブを消すことはリスクマネジメントを放棄すること

大切なのはどちらにもいけること

ネガティブが悪、ポジティブ善という図式

ネガティブ思考は良くない、ポジティブシンキングはどんどん推奨!というような風潮って昔からありますよね。

くよくよ悩んでないで、うまくいく!と前向きに考えていたら、良い結果もついてくる!みたいなことですけども。

私はあまり好きではないです!

というか、ポジティブシンキングばかりでいたら、危険極まりないわ!!と思うタイプなんですよね。

これまでいろいろな心理学の学びやビジネスセミナーに参加してきて、やはりポジティブシンキングを重視する学びの場もたくさんありました。

一応、その場にあわせて、ちっちゃく、「いいねー!!」とかしたりしましたけど、心の中では心底拒絶感がありました。

ポジティブが善で、ネガティブは悪。

はたして本当でしょうか・・・。

そして、今日もポジティブになれない自分を責めてしまっている方はいないでしょうか。

そんな方の気持ちが少しでも楽になればなと思います。

ポジティブの方がリスクにあいやすい?!

なぜ、私たちにはネガティブな感情が生まれてくるんでしょうか。

それは、同じリスクを回避するためですよね。

脳の学習機能がはたらいて、

「この行動をしたらまた同じ痛い目にあうぞ!」

「この道は前にクマがでた場所に似ている。避けたほうがいいんじゃないか?!」

みたいに、脳が瞬時にこれまでの経験と照らし合わせて、危険か安全かを判断して教えてくれています。

ネガティブに感じるということは、少なからず、リスクがあるかもよ?!ということを潜在的に教えてくれているんですね。

その潜在的な警鐘を無視して、「いやいや!わたしは大丈夫!イケる!イケる!」と突き進んでいったらどうなるでしょうか。

危険に遭遇しないかもしれないですが、何度も同じ思考でいれば、いつか痛い目に合うかもしれませんね。

なんでもかんでも、「これは危険かもしれない・・・」としり込みしてチャレンジの芽を摘んでしまうのはもったいないことですが、ブレーキの外れた車のような思考では、より多くのリスクに遭遇する機会は増えるのは簡単に想像がつきますよね。

躁鬱病

躁状態(おれは最高!何やってもうまくいく!絶対成功できる!楽し~!!)というような、気分が高揚して全能感のある時期と、正反対に鬱々とした時期が周期的に入れ替わって起こる心の状態です。

 

意外かもしれませんが、この症状は、自殺の割合が、うつ病の方よりも高くなってしまうのです。

 

それは、まずうつ場合、自死という選択肢を選ぶ力も残っていないということがあります。

 

ですが、躁状態のときは、寝る時間を削っても元気もりもりで、快活になり、イケイケな状態なので、周りとの温度差が生まれやすく、理解を得られないという疎外感を痛感することも後々の大きなダメージになります。

 

そして、イケイケの状態から鬱に切り替わる際に襲ってくる絶望感や無力感によって、自死を選択してしまうケースが多くなってしまうという事例が多くあります。

 

このことからも、ただただポジティブであれば全てが解決するわけでもなく、むしろその後のことを考えれば闇雲にポジティブシンキングであり続けることには大きなリスクが潜んでいるとも言えます。

ネガティブだからこそ守られてきたもの

そんな私も、よく悩む、二の足を踏む、マイナス思考な自分にOKを出せない人間でした。

他の人のように、もっと社交的になりたい、快活にふるまいたい、どんどん前進して活躍できる人間になりたいと、思ってきました。

なんで、自分は根暗なんだろう・・・。

けれでも、ネガティブ思考というのは、もともと自分自身を守るためであり、必要な思考であるのです。

むしろないことの方がリスクは高くなってしまいます。

ネガティブな思考があるからこそ守られてきたこともたくさんあるんですよね。

ネガティブを消すことはリスクマネジメントを放棄すること

何かにチャレンジする際にも、本番までの周到な準備が成功のカギを握りますよね。

この際に一番大切なことはなんでしょうか?

それは結果に対して絶対にうまくいく!と念じることよりも、考えうるリスクを一つでも多く洗い出して、それらをつぶしていく作業を行っていくことですよね。

これ以上、自分のできることはない!といえる段階まで準備ができていれば、本番に焦って不安を感じることもないですよね。

この考え方は、全てにつながると思います。

逆に、自分でできることに力を注がず、ただメンタルのポジティブな面ばかりにフォーカスを当てて過ごしても、それはリスクマネジメントをはなから放棄しているといっても過言ではありません。

スポーツにおいても、一流な選手ほど準備を怠りません。

それは、誰よりもリスクに目を向けて、ネガティブだからこそ生まれる行動なんですよね。

「リスクに目を向けて、あぁやっぱりだめだぁ・・・。」とうずくまって何もしなくなるのが世にいう悪のネガティブであり、成功やリスクマネジメントに絶対に必要なネガティブも存在するということです。

そして、世にいう悪のネガティブでさえ、本来は悪ではなく、存在する意味があるということも、誤解されがちなことであります。

大切なのはどちらにもいけること

0か100、白か黒かで物事を判断しようとすると、いずれひずみが生まれてきます。

世の中の大半は、グレーであることの方が多いのです。

それは、物事の良し悪しというのは、見ている人の価値観やバックボーンによっても大きく変わってくるからです。

見ている角度によっても、見え方がちがってくるように、何事も良いか悪いかで判断するのはとても難しいことなんですよね。

ネガティブもポジティブも同じで、どちらの要素も本来は必要なことなんです。

ネガティブだけでも踏み出せないし、ポジティブだけでもあらゆるリスクに遭遇する確率が高まってしまいます。

大切なのは、ネガティブにもポジティブにもどちらにもいけること。

もっと言えば、どちらの良し悪しもない、どちらでもない状態『ゼロ』でいられることが、自分自身にとっては一番良い状態といえます。

とはいえ、なかなかそのような理想の状態になれないから苦しいわけなんですがね・・・。

思考がポジティブに振れすぎているなと感じたらリスクに目を向けたり、ネガティブに凝り固まって動けない状態であれば、やる気を奮い立たせる刺激をえたり、他者の力を借りることも必要になるかもしれません。

要は、その時の自分の状態をフカン的にみて、コントロールできる状態になっていくことが、自分の心と身体にとって健康的な状態であるといえますね!

要点のまとめ

・ネガティブは悪、ポジティブは善ではない

・ポジティブだけではリスク大

・どちらにもいける、ゼロベースが大切

世間的なイメージで、自分自身を否定してこられた方にぜひ参考にしていただけたら幸いです!

以前の私も私もそうでしたが、ネガティブ思考は決して悪いことではないですからね。

どちらの思考も、自分の大切な思いだということを頭において、大切にしていただけたらと思います。

あなたの心が晴れますように。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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