上質なコミュニケーションで子供はさらに成長させる方法【教育コーチング】
当ブログにお越しくださりありがとうございます。
この記事は、教育にコーチングスキルを取り入れよう!【教員が上質なコミュニケーションスキルを解説】というテーマで書いています。
僕は教員として10年以上勤めてきましたが、コーチングのスキルを学級経営に取り入れてから、子供との関わりがずいぶん変わりました。
教育に携わる方であれば、コーチンングのスキルを身につけていて損はないと思います。
この記事では、子供を対象にコーチングを行う基本的なことを解説していますので、参考にしていただけたら幸いです!
コーチングはコミュニケーションスキル
特別なことは必要なく、簡単
教え込むのではなく引き出す
コーチングの関わりが時代にマッチしている
教えることがいけないのか?
必要なことは教える
基本はしっかり話を聴くこと
自分の意見をはさまずに最後まで
相手を否定するのではなく、自分はこう思う
放任主義者になるわけではない
最終の目的は、未来思考
原因追及ではなく、次につながる思考
コーチングはコミュニケーションスキル
多くの日本人にとって、コーチングという言葉はまだまだ聞きなれないかもしれません。
20数年前に日本に入ってきたコミュニケーションスキルですが、まだまだメジャーとは言えないかもしれませんね。
僕がコーチングやカウンセリングなどに興味をもち始めたのは4年前になりますが、その頃とそれほど認知度も変わってないように思います・・。
もしかしたら、特別なスキルが必要だとか、学ぶために高額な費用がかかるのではないかというイメージが、コーチングの普及を妨げているのかもしれません。
実際にコーチングを学んでみて、たしかにスキルや知識は必要ですし、高額な受講料も払ってきましたが、
自分の身についてきて感じるのは、普段の生活の中で活用する分には、特別なスキルなどほとんどいらないということです。
少し学んで、素直に実践すればだれでもコーチングができます!
ただ、素直に実践できなくて困ってしまう人が大半なので、習得までに時間や費用は必要になってくるのかもしれませんが。
とりあえず、理解していただきたいのは、コーチングを職業にでもしないかぎり、
特別なことは必要ないですし、簡単です!
子供に携わる方が、コーチングについて学ぶきっかけになればいいなと思っています。
随時、動画でのアップもしていきます!
教え込むのではなく引き出す
これまでの教育の基本は”教える”でした。
それが間違っているわけではなく、1から10まですべてを指導者が教えるのではなく、
・どうしたいか
・どうなりたいか
・どうありたいか
に対する答えは、受け取る側(子ども)の中にあるという前提で関わることがコーチングの基本です。
指導者の中に100%解答があるから、それをだまってインストールしてればよい。
これまでの教育では、そのインストールの量と正確さで優秀かどうかが判断されてきました。
ですが、これからの時代、これまでの決まった解答というものがどんどん崩れ落ちていくと予想されています。
働き方一つをとっても、これまでの仕事はどんどん淘汰されていき、新しい仕事が求められる時代がもうそこまで来ています。
コロナの影響でさらに加速することでしょうね。
決まった正解がない中で、自分なりに最適解を導き出して答えを出していく。
それがこれからの時代に求められるチカラなわけですが、コーチングの関わりそのものがまさにこれからの時代にマッチしていると考えられます。
どうすれば、もっと成長できると思う?
この失敗をどう改善すれば次、うまくいくと思う?
そうやって、問いを投げかけることで、自然と思考は生まれ、自分なりの答えを出そうとします。
それがコーチングの基本的な関わり方なんですね。
教えることがいけないことなのか?
コーチングを学び始めると、ぶつかる壁があります。
それは、相手から引き出すことにとらわれすぎてしまい、教えることに抵抗感や罪悪感を感じるようになってしまうことです。
引き出すことが大前提ですが、相手の中に、解決できるだけのリソース(資源)がなければ、何も出てきません。
たし算もわからない小学一年生に、わり算の解き方を引き出そうとしても無理がありすぎますし、
たとえ引き出したとしても、大きく的を外した考えが出てくることが予想できます。
引き出すとは、あくまである程度の経験値や知識があり、それらを使っていろいろと組み合わせた考えを出してもらうということです。
なので、小学低学年などは特に基本的なことはしっかり教えてあげる必要があるかと思います。
また、たとえ大人であっても何かを新しく学び始めたとき、
たとえばロシア語を学ぼうとしたときに、いきなり、
この単語はなんて読みますか?
と聞かれても答えられないですよね。
そういう基礎知識は、大人相手でもしっかり教え込むことも必要です。
ただ、質問の仕方を変えて、
ロシア語を話せるようになるには、どうすればいいと思う?
であれば、ロシア語のリソースがなくても、学ぶことに関してはいろいろと知識や経験があるので、考えを絞り出すことは可能になります。
ですので、たとえ幼い子どもや小学校低学年であっても、全くコーチングが使えないわけではなく、
これまでの経験を活かして考えられそうな場面では、積極的に質問してみることでコーチングを行うことができます。
基本はしっかり話を聴くこと
相手の考えを引き出すためには、基本、じっくり話を聴くことが大切です。
これが簡単なようで、意外とできないんですよね。
話を聴いている途中で、自分のなかで答えが出てきたり、
それ知ってる!こうすれば解決できるねん!
という思いがわいてきたりします。
そしてついつい口を挟んでしまったり、いつしか指導者が主導で進めてしまっていることもあるかと思います。
先ほどもいったように、明らかに相手にリソースが足りていなく、的外れな状態であれば適切なレクチャーは必要になるかと思いますが、
大前提として、
・相手の話に介入しない
・否定せずにじっくり聴く
ことが大切です。
分かった気にならないことは難しい
話を聴くうえで、大事なことは、
人間は言葉だけで状況を100%相手に伝えることは不可能
ということを知っておくことです。
その逆も同じで、
自分の伝えていることの大部分は正確に伝えられていない
ということを理解しておく必要があります。
2時間の映画を観て、その面白さを家族や友人に伝えても、リアクションが微妙なのはそのためです。
全然、伝わっていないのです。
正確には伝えられるわけがないのです。
なので、相手から相談を受ける場合でも、より具体的に詳しく話を聴くことが大切です。
当の本人ですら、いったい自分はなにに悩んでたんだろうということもよくありますから。
コーチングでは、話を聴いても分かった気にならずに、
とにかく細かく細かく、具体的に聴いて、
相手の考えを引き出して、整理していくことが大事だとされています。
相手を否定するのではなく、自分はこう思う
基本は聴くことであり、相手を正すことではありません。
自分の価値基準で相手をジャッジして、行動をあらためさせるのはコーチングではなく、どちらかといえばこれまでのティーチングです。
あくまで相手の考えを尊重し、相手がどうしたいのかを聴きだします。
だったら、変な男にだまされそうな友人も分かっててほっとけばよいのかと言う方もいますが、
相談を受けたとしても、こちらの価値基準で意見をしても、たいがいは受け取ってもらえません。
本当は、本人のなかでどうしたいかは答えが決まっていて、
ただ話を聴いてもらいたかったり、背中を押してもらいたかったりなことも多いかと思います。
家族がどこぞの宗教に出家するとでもなれば、縛り付けてでも阻止したくなると思いますが、
結局のところ、そんなことをしても相手を止めることはできないんですよね・・。
全て自分の意思で決定していきます。
ただ、何もせず放っておけばいいのではなく、
自分はこう思うんだけども。
結末はこんな風になるかと思うんだけども。
あなたはどう思ってる?
と、自分の意見を押しつけるのではなく、
提示することは可能かと思います。
それを受け取るかどうかは、相手の判断しだいです。
それが相手への最大限のリスペクトであり、課題を分離している考え方です。
くり返しますが、相手を否定する前提には、
自分の考えは正しいという考えがあります。
そのようなスタンスで相手に意見しても、まず抵抗が生まれて素直に受け取ってもらえないのは目に見えています。
親はここを勘違いというか、理解していないために、
子供に対して強制力を発動しますから、親子関係はよくこじれるのです。
ただ、子供の身に危険が及ぶことや、命に関わることであれば、
有無も言わさず従わせることも時には必要かとは思いますが。
最終の目的は未来思考
コーチングはコミュニケーションスキル
特別なことは必要なく、簡単
教え込むのではなく引き出す
コーチングの関わりが時代にマッチしている
教えることがいけないのか?
必要なことは教える
基本はしっかり話を聴くこと
自分の意見をはさまずに最後まで
相手を否定するのではなく、自分はこう思う
放任主義者になるわけではない
最終の目的は、未来思考
原因追及ではなく、次につながる思考
コーチングの最終目的は未来思考だと僕はとらえています。
相手のなかから考えを引き出し、挑戦してみる。
けど、1回で全てが上手くいくわけではありませんよね。
1回でだめだったら、修正をして次うまくいくために何をすればいいんだろうと問いかけて、またチャレンジする。
これのくり返しが成長につながり、結果にむすびついていくのだと思います。
上手くいっていないことに目を向けすぎて、反省や後悔ばかりをしていると、そこから動けなくなってしまいます。
そうするとチャレンジする機会も当然減ってきます。
それはまさに負のサイクルです。
過去に目を向けるのではなく、未来どうなりたいのかを考えるクセをつける未来思考になっていけば、
自然と成長体質になっていくと考えられます。