【4時禁ルール】報道されない岐阜県の中学校ブラック校則の実態と闇!教師の視点から解説
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この記事は、【4時禁ルール】報道されない岐阜県の中学校ブラック校則の実態と闇について、小学校教師の視点から解説しています。
このような内容です!
・報道されていない事実がある
・岐阜市以外の中学では4時禁ルールを多用
・事前に問題を取り払う教育に問題あり
・学校が変わっていかないと日本は確実にオワコン
・新展開!4時禁ルール廃止に向けた動き
それでは詳しい内容に入っていきましょう!
ブログ読者さんからの新情報
前回の私の、4時禁ルールはブラックではなく、グレー校則だという記事に対して、ブログ読者さんからこのようなコメントをいただきました。
以下、コメント。
”興味深く拝見させていただきました。このルールの調査を行っている者です。
教育者側からのご意見、常に参考になります。
一つ、訂正させていただきたいのが、報道各社さんは主に岐阜市内中学校を取材されているので、「研究授業の日のみ」との報道でした。
岐阜市内ではこのルールが形骸化しているところもあり、そのような表現でしたが、
西濃地区や田舎の方では、研究授業の日のみならず、三者面談、テスト期間、家庭訪問等の授業がいつもより早く終わる日は、常に4時禁ルールを行っているのが現状です。
また、その取り締まりも岐阜市以外の方が厳しくなる傾向があります。
ただし、飛騨地方はほとんど実施していないようです。
以上の事をお伝えしようと思い、コメント致しました。よろしくお願い致します。”
という貴重なご意見をいただきました。
なかなか知り得ない情報なのでかなりありがたいことです。
表には出ていない情報がある
ニュースをみてから、ネット記事や新聞の記事をチェックしましたが、どの報道機関も研究授業のある限定された日に実施という内容でした。
岐阜市内の中学校であれば、その報道で問題ないのでしょうが、コメントでいただいたように、
【西濃地区や田舎の方】では、
・三者面談
・テスト期間
・家庭訪問
などの授業がいつもよりも早く終わる日は、常に4時禁ルールが発動されているそうです。
つまり、市内では年10回程しかないとのことでしたが、他の地域ではわりと頻繁に学校の強制力が働いているということです。
このことは岐阜県の教育委員会は把握しているのでしょうか。
それともメディアからの問い合わせに、市に限ってだけ回答したのか、めんどくさいから言わなかったのか、どちらなのでしょうかね。
学校の強制力はどこまで有効か?
また、岐阜市以外の方が取り締まりは厳しくなっているとのことでした。
前回の記事で、そんなことばっかりやってるヒマがあるなら、おもろい授業の準備するか早く帰れよ!ということを書きましたが、
働き方改革が叫ばれるなかで、田舎の地域では時代と逆行することが当然のように行われ続けていることに正直、驚きです。
他にやることいっぱいあるやろ・・。
管理している教師からは、疑問の声はあがらないのでしょうかね。
地域の文化的なものにせよ、今後もこのような形で、教師による取り締まりと指導が行われ続けることの有益性は、どこまであるのかと思ってしまいます。
子どもの安全や成長のために!という意識が強すぎるのか、
そもそも子どもなんぞに人権などないんじゃ!と昭和の教育てきな文化が根強く残っているのかはわかりませんが、
時代の価値観とは大きく乖離(かいり)していると言えますね。
ということは、4時禁はブラック校則で決定?!
コメントをいただいた方は、この件に関して調査をされているということなので、今後もいろいろな知らなかった事実も表にでてくるかと思います。
学校、ここへんやで!
人権意識ないであんたら!!
って思うことは、どんどん発信して、意味のない学校文化は変えていく必要があると思っています。
それは単に教師や学校を叩け、吊るしあげろということではなく、
子どもの成長にとってほんとに必要なことを提供できる学校という場を、社会が作っていかなければ、ほんとに近い将来、学校はオワコン決定になってしまうと思うのです。
義務教育を提供する学校側の視点からみれば、学校が早く終わった日に中学生が街中をうろついていたら、よけいなトラブルが起きるかもしれないし、警察との情報連携もめんどうな仕事となりますから、おとなしく家で過ごしておいてほしいと思うのは自然な考えです。
なので、前の記事ではブラックではなく、これはグレー校則だと思うと書きました。
ただ、なんでもかんでもリスク回避のために強制力をもって、子どもの行動を制限するのは教育ではないと私は思います。
よく勘違いしている教師で、トラブルが起きないようにガチガチにルールを張り巡らせて、破ろうものならチンピラか!!いうぐらいの口調で子供をののしる人がいます。
そうすると、その学級はどうなるか。
当然、トラブルも起きないし静かなものです。
教師の言うことにも従順で、さっささっさと動きます。
けど、それって子どもは自ら全く成長していなくて、単に怖いからやらされているに他なりません。
そして、そんな教育によるリスクにも気づかずに、どや顔で、「おれ仕事デキルっしょ」て思いこんでる教師はリアルにいます。
たいがい、そのようなクラスは担任が変わると一気に崩れるパターンが多いです。
そして、そんな担任と1年も関わり続けると、すっかり牙を削り落とされてしまったトラのように、子ども本来の天真爛漫(らんまん)さや快活さが消えてしまいます。
それと同じで、問題を起こさせない、失敗させないから素晴らしい教育ができているというのは大きな間違いで、
自ら考えて、行動し、自分で取捨選択できる力を身につけてあげたいと思うのであれば、昼の下校であっても生徒たちにゆだねて考えさせることが大事だと思います。
結局のところ、長い目で生徒たちの成長を見守るのではなく、目の前の問題をいかに小さく収めるかにしか目がいっていないってことが問題なのかなと思います。
まあ、ことなかれ校則とでもいいますか。
旧態依然のガッコウ文化は変えていこう!
私は学校側の人間ではありますが、昔から続くへんてこりんな学校文化を少しでも良いものに変えていきたいと思い、30歳で教員に転職しました。
なので、一般的な市民の視点も持ちあわせているつもりですし、子どもの心をいまも持ち続けている39歳中年です。
何度もいいますが、
学校のここがへんやで!
子供にとってほんとに必要なことなのか?!
ということは、社会全体で声をあげていかないと変わっていきません。
学校側も狙ってやっているだけでなく、気づけていない、伝統的にそうだからやり続けているということはたくさんあるかと思います。
あらゆる責任を学校任せにしてきた社会、親にも責任はあるかと思いますが、なんでもかんでも自分たちで背負って解決した気になってきた学校や教師も早急に変わっていくことが必要だと思います。
もっと子供の能力を信じて、自分たちで考えて行動できる人材を育てられる学校文化になっていかないと、これからの日本の未来は確実にオワコンですね。
新たな展開!4時禁ルール廃止へ大きな動き
2020年2月8日のNHK NEWS WEBの報道によると、岐阜教育員会が6日、4時禁ルールや3時禁ルールといわれている、一律に外出を禁止することや、反省文を書かせる指導を直ちに取りやめるよう、県内の各自治体の教育委員会に通達していたそうです。
署名活動やメディアからの指摘が、旧態依然の悪しき伝統を動かした大きな進歩だといえますね。
通達を受けた各学校の指導がどのように変わっていくのか注目したいところです。
まとめ
・報道されていない事実がある
・岐阜市以外の中学では4時禁ルールを多用
・事前に問題を取り払う教育に問題あり
・学校が変わっていかないと日本は確実にオワコン
・新展開!4時禁ルール廃止に向けた動き
ということでした。
このテーマはまだまだ深い情報が眠っていそうなので、今後の展開にも注目していきたいと思います。