痛みを解放する【リリースペイン】
・なぜ病院や整体に通っても良くならないの?
・リリースペインセラピーとは
・長年苦しんだ頭痛や首の痛み、体調不良
なぜ病院や整体に通っても良くならないの?
慢性的な痛みや体調不良。
なぜ、病院や整体にいくら通っても良くならないことがあるのでしょうか。
お医者さんは、患者の症状を聞き、原因を見立てます。
その見立てにあわせて、効果が出そうなお薬を処方します。
この聞き取りが丁寧であったり、見立ての引き出しが多かったり、分析力や州勢力が高かったりするお医者さんは、世間でいう、よく診てくれる医者となります。
(外科医はまた別の話)
なので、いつまでも症状が良くならないのは、聞き取りが不十分でまず見立てがずれて必要な治療ができていないということが一つ考えられます。
ですが、評判のいいお医者さんにかかっても、いつまでたっても良くなる兆しがみえないこともあります。
調子が悪いなら病院へ行って、お医者さんに診てもらう。
このことはなんら問題でもなく、むしろごくごく自然なことですよね。
けれども、お医者さんであっても完全なわけではなく、現代の西洋医学でも解決できない身体の問題はたくさんありますから、不調の全てを病院で解決できると考えてしまうことに無理があるのですね。
そして、医療が全ての症状に対して根本からの治療ができるわけではありません。
西洋医学の多くは対処療法です。
頭痛がすれば、痛み止めを飲んだり、片頭痛の発作を鎮めたり。
発熱すれば解熱剤を飲むし、血圧が高ければいくつもの薬が処方されますよね。
それで根本から治ればいいですが、薬をやめたら症状がでたり、また時期を変えて体の不調がやってくるのでは結局のところ意味がないですよね。
医療のできること・できないこと
例えば頭痛がひどくて、MRIをとってもらったら血管がつまって脳梗塞になっているとします。
お医者さんは、早急に血栓を薬で溶かして詰まりを解消する処置をします。
これは医療、医者にしかできないことで、患者の命を救うためにとても重要なことです。
ですが、MRIで何度診てもらっても原因が分からない。
病気とうまく付き合っていきましょうとか言われ、
結局、痛み止めや片頭痛の薬を出されて、いつ来るか分からない次の発作に備えるしか対処の方法がない・・・。
身体は薬に依存するし耐性ができ効かなくなる。
経済的、時間的な負担も永遠と続く。
これが医療依存体質にある日本の問題なのです。
医者としては潤い続けるわけですから、根本から治らなくてもいいのかもしれませんが・・・
(このコロナ禍で医療の闇、利権もいろいろと明るみになりましたよね。)
根本から解決しないと意味がない
なぜ片頭痛がおきるのか。
現代の医療では諸説ありますが、決定的な原因はいまだに解明されていません。
ですがず起こる原因は必ずあるはずなのです。
その根本的な原因が、心からくるものなのか、食べ物なのか、生活習慣からくるものなのか。
そして、それらの原因のもととなる選択、意思決定しているのは自分の心(脳)なんですよね。
そこにフォーカスをあてて、根本からの解決に取り組むのが、リリースペインという心理療法です。
リリースペインとは
西洋医学の対処療法にとどまらず、痛みの根本にある原因にフォーカスを当てて改善していく心理療法のことをいいます。
直接、身体に触れたり、薬やサプリメントを身体にいれることはしません。
身体の中のパーツに寄り添い、「何を求めているのか、避けているのか、無理しているのか」を丁寧に探し当てていきます。
痛みの部分に直接アクセスして症状が改善されるケースもあれば、心の問題がクリアになってきたことで慢性的な身体の不調が改善されていくケースもあります。
また、身体の不調は心(脳)だけが原因になるわけではなく、毎日口にするもの(添加物、農薬、栄養不足)によっても引き起こされますので、
その点についての思考の整理・改善が根本的な改善につながってきます。
そして、医療連携もとても大切なことです。
急を要する症状であったり、表向きでは判断がつかないような病状が隠れていることもあり得ます。
判断を見誤ることで取り返しのつかないことにもなってしまいます。
ですので、たとえ医者嫌いのお客様であっても、必要な場合はまずは、医療での検診をしていただいてからケアをさせていただくケースもあります。
また、精神科医にかかられている方は、担当医の同意が必要になりますのでご了承ください。
長年苦しんだ片頭痛や首の痛み、体調不良。
吐くほど苦しんできた片頭痛
先ほど頭痛の話を書きましたが、私自身、長年片頭痛で苦しんできました。
初めて症状がでたのは中学1年のことでした。
それまでは全くそんなことなかったのですが。
そして、現在は完治したかといえば、そんなこともありません。
時々、やってきます。
ですが、頻度はかなり減りました。
毎月1,2回のペースでなっていたのが、3,4カ月に1回。
長い時には半年来ないこともあります。
それまでは痛み止めは手放せませんでしたが、今は片頭痛の兆候がきても薬を飲まずに過ごせています。
多少、片頭痛特有の痛みは残りますが以前とは比較になりません。
これって、片頭痛持ちの方なら理解していただけるかと思いますが、かなりありがたいことなんですよね。
なぜ、頻度が減ったのか。そして、たまに起きるのか。
これはあくまで一つの見立て・仮説になります。
研究段階であり、科学的、医学的な根拠があるわけではありません。
自分自身が内面の自分と解離(バラバラ・かけ離れている)している状態のときは、不調が出やすくなります。
たんにストレス状態が高いだけでなく、
自分自身の内面に起きている葛藤に気付けなかったり、気づかないふりをしたり、自分自身が置き去りになっている状態
だと、片頭痛が起こりやすくなるように私は感じています。
医学的にも片頭痛は、心身症(心からくる体のさまざまな不調や病)の症状の中に入っており、心の問題と密接に関わっていることは昔から知られています。
また、私は幼少期~学生時代、けっこう過酷な環境で育ってきたため、長年、強迫性障害と考えられる心の問題で苦しんできました。
そのような育ってきた環境も心に大きな影響を与え、片頭痛が心身症として出てくると考えられます。
今なら、なぜ強迫的な症状が自分に起きたのか、苦しんできたのかが理解できます。
そして、心理師として学びを深めるなかで、それらの解決の仕方も身に付けてきました。
また、自分自身の心の状態をふかん的(第三者的)に観察できるようになったことも、症状の緩和につながってると考えられます。
なので、片頭痛の症状が出た時、たしかに痛いので憂鬱な気持ちにはなりますが、その際に、「今、何を無理しているんだろう?」「何を我慢しているんだろう?」「自分を置き去りにして突き進んでない?」といった問いが自分の中に生まれます。
つまり、片頭痛は自分の内面からのメッセージであり、自己内対話のきっかけになり立ち止まらせてくれる機会なのです。
その際にしっかりと向き合ったり、立ち止まったりせずに、ただただ突き進もうとしてしまうと、また近いうちに身体症状としてメッセージを送り、結果苦しい思いをすることになってしまいます。
その対処法を身に付けた今だから、頻度が減ったのです。
そして、また私も人間ですから、いろんな問題や悩みが生きていれば出てくるわけで、その処理がうまくいっていない時には、症状として顔をだすのです。
首の痛みを治すために整体ジプシー
もう4年も前になりますが、独立起業に向けて日々忙しく作業を行っていました。
カウンセラーになるための学びだけでなく、起業するための下準備やビジネスの勉強をカメの歩みのごとく進めていたんですね。
サイト立ち上げや記事の更新など、これまでやったことがなかったため、自分の想像を超える大きなストレスが自分自身にかかっていたのだろうと思います。
毎日、作業を進める中で、だんだんと首に激しい痛みを感じるようになりました。
昔から首は何かしら痛くなりやすいタイプでしたが、この頃の痛みは普通に生活するのにも支障をきたす程の痛みでした。
当然、整体にいくつも通いました。
首をゴリゴリ、別のところではボキボキと。
「首の骨がズレてますねぇ」と言われ、レントゲンを撮ったりもしました。
「もう、10万でもお金だすから!誰かこの痛みをどうにかしてくれー!!」
と、SNSで書き込むくらいに追い込まれていましたね。
結局、その時は根本的な解決策はなく、おそらくいろんな環境の変化と良くない姿勢での長時間の作業が原因だろうと判断して、しばらく頑張らないで過ごすことで症状が緩和されていきました。
症状によっては、早期に整体で診てもらうことで、治りが早くなったり後遺症が残らなくなったりしますから、専門家に診てもらうことはとても大切なことです。
それとは逆に、私のようにいくら通っても、いろいろ院を変えても良くならないケースもあります。
言い切ります。私の痛みは誰も治せませんでした!
ですが、4年経った現在なら、自分で自分の症状を改善することができます。
大事なのは、ケースバイケースという視点を持つこと。
何が良い、悪いではなく、何が合うか、合わないか。
首の不調も先ほどの片頭痛と同じように、自分の内面からのメッセージとして、自己内対話を行います。
私の場合はお風呂につかりながらしたり、長めの良い公園のベンチに座って行うこともあります。
根本の原因がどこにあり、自身が身体を使ってメッセージを送ってきているということに理解が持てたら、解決は驚くほど早いです。
ここ数カ月の私では、首筋が突っ張る感じ、そこからのずんずんとした頭痛。
このような症状がでてきました。
(首筋が突っ張る症状は、私の場合パターンがあります。多くは気負っている、守っている時に起こります。)
これくらいならすぐに治るだと思い、突っ張った筋を自分で揉みほぐしました。
しばらく時間が経つと首がさらに痛くなり頭痛もひどくなっていました。
その頃忙しさにかまけて、自分の内面に目を向けることを怠っていたのですが、そろそろ時間を取ってケアしないとまずいなと感じたため、じっくり時間をとって体の声に耳を傾けました。
すると、「自分は恥をさらしたくない!」このような声が聞こえてきました。
この言葉だけではいろいろな解釈の仕方ができますが、最近の自分の中で思い当たる節があり、最近の動向をじっくり探してみると、確かにそれらを避けている自分がいることに気付けました。
その声に耳を傾けて、「そうだったのか。
支えてくれてありがとう。教えてくれてありがとう。」
声にはだしませんが、そのような思いをもって首の痛みに寄り添いました。
すると、直後から嘘のように首、頭の痛みが緩和され、数時間後には痛みが全く感じないようになりました。
ほんと、うそのような話なんですけどね。
このような体験は自身で味わわないと、なかなか信じることができないと思います。
とても、とても胡散臭くなってしまうのは重々承知しています。
ですが、こんなことで良くなるものかと言われそうですが、
こんな程度のことをないがしろにして身体に無理させていたらそりゃしっぺ返しもくるよねと私は思うようになりました。
本心で望んでないことを、思考の部分で押さえつけて仕方がないからやり続ける。
そうすれば、内側の自分はいろんな方法を使ってそれを回避させようと躍起になる。
そのような攻防が、身体の中で繰り広げられているのです。
病は気からとはよく言ったもので、まさに気(心)から生まれてくる症状がたくさんあります。
当然、ウイルス、食生活、環境汚染などにより引き起こされる病もありますが。
ですから、医療を単に批判して拒否するでなく、妄信的に依存的に医療にどっぷりつかるでなく、必要に応じて取捨選択できることが大切だと思っています。
私が行うリリースペインもまた同じで、相性もありますから完全だとは言いきれません。
大切なのは、何がご自身に合うか、合わないのか。
それを知るためには何事も試してみることが大事ですね。
参考文献
心と身体の関係についての著書がたくさんありますので、手元にある一部を紹介します。
参考にしていただけたら幸いです。
身体に閉じ込められたトラウマ
トラウマと記憶 –ピーター・A・ラヴィーン-
トラウマと身体 -パット・オクデン-他
人を見て、病気を診ず -木村謙介-
自分で治す心身症 12のヒント -高橋進-
心身症と心身医学 -成田善弘-
サーノ博士のヒーリング・バックペイン
-ジョン・サーノ-
体に語りかけると病気は治る -長田夏哉-
体にあらわれる心の病気 -磯部潮-
小児期トラウマがもたらす病 -ドナ・ジャクソン・ナカザワ-
身体はトラウマを記録する
-ベッセル・ヴァン・デア・コーク-