【ドリルの丸つけ】解答を没収している教師に伝えたい!魚の釣り方を教えるべし!
当ブログにお越しくださりありがとうございます。
この記事は、【ドリルの丸つけ】解答を没収している教師に伝えたい!魚の釣り方を教えるべし!というテーマで書かいています。
学級によって、学習の進め方もまちまちですが、この記事では、ドリルや問題集の扱い方について思うことを書きました。
ドリルは子どもが自分で丸つけ派?教師がする派?
現役教師の方であれば、算数ドリルやプリント学習の丸つけは、どのようにされていますか?
もしくは、これから教師になられる方なら、どのようにしたらよいかと思われますか?
算数でいうなら、学習内容にもよりますが、
僕は基本、ドリルやスキルといった問題集は、子どもに答えを渡しておいて、各自自分で丸つけするようにしています。
作図や角度を測る学習などは、教師が丁寧にチェックしてあげた方がよいと思いますが。
この考え方は意外と主張が分かれるところで、
年度初めに、問題集の答えを回収して、年度末に返すといったことが行われている学級はけっこうあります。
これ僕は、きらいなんです。w
なんなら、教師の横暴やくらいに思っています。
自分で合っているかの確認が即時にできないんですよ。
もし分からない箇所があったら、そこで何分も詰まって嫌になるか、あきらめて飛ばすか。
中には教科書を調べて解こうとする子もいるかもしれないけれども、
そもそも、そんな子は勉強できるタイプだから詰まることもそない無いかと思うんです。
分からなくて詰まってしまったら、気持ち悪いし、やる気失せませんか?
僕は学習する際、手元に解答を置きながら問題を解きます。
それはモチベーションをさげないようにするため、嫌にならないようにするためです。
人は分からないこと、つまずくことがあると、痛みを感じます。
そこで逃げ出すか、逃げ出さずに向き合うかでその後の成長がちがってくるわけですが、
子どもなら、たいがいは痛みから逃げ出したくなるでしょう。
勉強を面白いと思って、学習に向き合える子は、クラスの中で2割もいないんじゃないかと思うんです。
それ以外は、仕方がないしとか、怒られるでやっている子も多いと思うんです。
自主学習では、いかに痛みを感じさせず乗り越えさせるかを意識することはすごく大事なことだと思います。
答えを丸写しするからNG!マジで?
答えを回収する教師の言い分としては、
「答えを渡してしまったら、答えをみてしまうから。丸写ししてしまうから」
のたいがい一点張りなんですけども・・・。
なかには、「学年でそのように統一しているから」
という教師もいますが、
アホか!!!と言いたくなります。
もう思考停止すぎてて反吐が出てしまいます。
どこまでチミはお節介がすぎるのかと。
子どもが答えを丸写しするなら、
その子のメンタリティを育ててあげるのが教育ちゃうんかい!と僕は思うんですが、皆さんはいかがでしょうか?
担任が未来永劫、学級の子どもについて回って丸つけして生きていくならまだしも、
年度変わったら、フォローする機会もほとんどないし、極端な話、赤の他人になってしまうわけですよ
将来的に学習で大事なのは、教師なんかいなくても、
自主的に学べる力を身につけてあげることやと僕は考えているんですね。
入試にしろ、大人になって資格をとるにしろ、最終は自分で勉強して成長していける力がないと厳しいんですよ。
教師が良い事しているつもりで、解答を全部回収して、丸つけまでやっちゃったら、
その時は良いかもしれないけど、子どもの成長できる機会を奪ってしまっているということにも目を向ける必要はあるかと思うんですね。
それで、くり返しになりますが、答えを丸写ししてしまう子には、
・なぜそれがいけないのか、自分にとってどれだけ損なのか
・自己管理ができるようになることでどんな良いことがあるのか
を教えてあげることが大事だと思います。
そして、経験的な話になりますが、そのようなことをしっかり話をしても、丸写ししてしまう子どもはいます。
いてもせいぜいクラスに2,3人程度だと思うのですが。
たいがいは必要性を理解して真面目にやってくれるようになるんですね。
そこで、大事なのは、なぜその子が丸写ししないといけないのかを考えることだと思うんですよ。
できるのに怠慢で写しているなら、指導が必要だし、それこそこの子には答えを渡さない関わりの方が効果があるのかもしれません。
逆に、勉強がしんどくて、辛いから見る子もいるんですよね。
僕は、学習が苦手な子であれば、答えを見たって、写したっていいと思っています。
そして、丸写ししてきたら、たいがいは分かるものだし、
授業中に似たような問題を出して、解けているか確認すればよいだけの話だと思うんです。
対策を講じないといけないのはごくごく少数の子なんですね。
なので多くの子もそこに付き合わせて、主体的な学びの機会を奪ってしまうのはもったいないなと思うんですよね。
極端な話だけども、宿題なんて・・・
宿題なんて、プラスアルファの学習で、きっちりやれば力はつくかもですけれども、
身近にフォローしてくれる人がいなかったり、学習が苦手だったりする子には答えがあることは救いになることもあるんですね。
僕は、あえてそういうグレーな部分を残しておいて、問題集を扱うことも優しさだと思うんです。
魚の釣り方を知るのが大事?!
子どもに必ず話すのが、
「魚をもらうのか、魚の釣り方を教えてもらうのか」の話なんですけども、
中国の老子の格言とも言われていますね。
大海原で遭難しました。
どちらが長く生き延びますか?
と子供に質問すれば、多くの子が、魚の釣り方を教えてもらったほうが長く生きられると答えます。
「いま、それと同じことをしようとしているんだよ。
けっして面倒だからみんなの丸つけをしようとしないのではないんだよ」
という話を必ず丁寧に話します。
自分で丸つけをして、間違えがあったら、その場ですぐ直して、解説を読んでなぜそうなるのかを理解することが大事なんですよね。
自分で丸つけをすることのメリット
これをすることでのメリットは、
・主体的に学ぶ姿勢をみにつけさせられる
・学習が自分事になる
ということがあると思います。
また、心理学者のスキナーがプログラム学習というものを提唱しているんですが、
自分で丸つけをすることは、学習効果を高めるための4つの概念、
・スモールステップ
・即時フィードバック
・積極的反応
・学習者ペース
の中の、即時フィードバックにあたります。
解いた問題が合っているかどうかを、すぐに確認することで学習効果が上がるということです。
そして何より、教師の時間の節約になります!!
特にこれからの時代、いかにこれまでの働き方を変えていけるか。
余計な仕事をはぶいていけるかという視点はすごく大事だと思います。
子どもが自分でできることは、積極的に子供にさせるように、教師は手放す勇気も必要ではないかと思います。