キウイフルーツの旬っていったいいつ?

スーパーマーケットのフルーツ売り場は、いつもキウイフルーツが大きな面積を占めている。ところで、キウイって年中見掛けるような気がするけれど、いったいいつが旬なのだろうか。

今の季節、店頭に並んでいるキウイはほとんどがニュージーランド産のもの。ところが、ニュージーランドにおけるキウイの収穫時期は3~4月。実は、キウイの収穫は未熟な状態で行われ、その後、輸出先の倉庫で温度とエチレンガス濃度などを調整しながら保管される。そこから、量をコントロールしながら、ゴールドキウイの出荷は10月ごろまで、グリーンキウイの出荷は12月ごろまで続くのだという。

ニュージーランド産キウイが店頭から姿を消す12月ごろからは、国産キウイの出荷が始まり、4月上旬ごろまで続く。なるほど、店頭にほぼ通年キウイが並んでいるのも納得だ。

冬に出荷される国産キウイは、愛媛県、福岡県、和歌山県などが主な産地だけれど、国産キウイの年間収穫量は、約2万7800トン(2015年)。ニュージーランド産の年間販売量約7万5600トン(同)と比べると少なく、私たちにとってはニュージーランド産キウイのほうが、目にすることも口にすることも多いかもしれない。

そのニュージーランド産キウイに必ずついているのが「ゼスプリ」のシールだ。

ゼスプリって何?

「ゼスプリ」とは、ゼスプリ・インターナショナルというニュージーランドを拠点とする企業の名前。

もともとはキウイの生産者が集まって作った官製組織で、ニュージーランド産キウイの輸出を独占的に扱っていた。「ゼスプリ」ブランドが誕生したのは1997年。民間企業となった現在も、ニュージーランド産のキウイの輸出を一手に担っている。

つまり、日本で見るニュージーランド産のキウイはすべてゼスプリブランドということ。日本国内で流通しているキウイのなんと72%ものシェアを占めている。

実は、ニュージーランドのキウイ生産者の中でも、ゼスプリブランドのキウイを生産できるのは、厳しい品質管理基準を満たした農家だけ。こうした農家だけがゼスプリキウイを育てられる権利「育種権」を持つ。生産したキウイはすべてゼスプリが買い取り、輸出している。

ゼスプリブランドのキウイは現在、世界50カ国以上で売られているため、品質管理とブランディングを徹底しなければ、ブランド価値を損ねてしまうのだ。だから、現地での輸入・販売、マーケティングを担う子会社を17カ所に置いている。その一つはもちろん日本にもある。

キウイはニュージーランド以外に南米やヨーロッパでも作られているが、世界で取引されているキウイの3分の1はニュージーランド産、つまりゼスプリキウイが占めているのだという。

最近では、ニュージーランド産キウイが出回らない冬季にも流通できるよう、ゼスプリは北半球の各国に生産者を拡大している。

“ヘルスマーケティング”

昨年4月、ニュージーランドに世界16カ国から200人もの科学者や栄養の専門家・研究者が集まって、キウイの栄養や健康効果に関する国際シンポジウムが開催された。会場では、キウイが栄養面においていかに優れているか、さまざまな研究成果が発表されたという。

ゼスプリのマーケティング活動において重要だと考えられているのが、キウイの栄養面をPRする「ヘルスマーケティング」。消費者にとって「体にいい」ことはリピート購入の大きなきっかけになる。

確かに、キウイに含まれる栄養素はほかのどんなフルーツよりも豊富。ビタミンCや食物繊維、葉酸やタンパク質など17の栄養素がどのくらい含まれているかを比較した「栄養素充足率スコア」では、バナナ8.1、いちご9.3、レモン5.1、りんご1.8に対して、果肉が緑色のグリーンキウイが10.6、黄色のサンゴールドキウイが15.1にも上る。

サンゴールドキウイに含まれるビタミンCはレモン8個分以上。1日に必要なビタミンCを1個でほぼ100%取ることができる。グリーンキウイに含まれる食物繊維はバナナ3本分以上。そのほかにも、カリウム、葉酸、ビタミンEなど、体に必要な栄養素が多く含まれているという。

日本が最大の市場

いまや日本はニュージーランド産キウイにとって最大の市場。ゼスプリ・インターナショナル・ジャパンによれば、日本におけるキウイフルーツ販売量は毎年過去最高を更新しているという。

実はキウイは、日本人の果物全体の購入額が減少傾向にある中、目立って伸びているフルーツの一つ。2006年と16年の購入金額を比べてみると、リンゴはようやく1.04倍、バナナは1.25倍増えているのに対し、キウイだけが断トツで1.85倍にも増えている(総務省「家計調査」)。

キウイは、出荷をコントロールできるという点で、安定供給しやすく、スーパーなどの小売店にとっても売りやすいフルーツの一つ。店頭での存在感はますます高まっていきそうだ。

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