とにかく時短なあのヘアメイクサロンの工夫

Photo by MARIA

Photo by MARIA

もうすぐ春がやってくる。幼稚園や小学校のセレモニーの準備に向けて、ソワソワしているお母さんもいるだろう。しかし、晴れ着に合うメイクやへアって……? トレンドも追えていないし、かといって子連れでサロンに行くのはハードルが高い。そう思っているのは筆者だけではないだろう。

子どもを抱っこしながらでも

駅ナカや駅チカに全国で60店舗を展開する「アトリエはるか」は、そんな悩みを持つお母さんたちにも支持されているヘアメイクサロン。2000年に名古屋でスタートしてから、右肩上がりで店舗数を増やし、今では年間のべ65万人のお客さんに利用されている。アトリエはるかが人気なのは、「時短」かつ「リーズナブルな価格設定」だから。関東圏の店舗であれば、ポイントメイクや簡単なヘアセットだと10分で1800円、フルメイクや少し手の込んだヘアセットは20分で2800円。普通のサロンだとへアセットだけでも1時間近くかかり、価格も5000円近くすることが多い。

小さい子どもを持つお母さんには、「子どもを抱っこしながら10分でヘアアレンジしてもらえる」と人気だ。

余分な工程をなくす

「短時間で施術できる理由は二つあります。一つは余分な工程をなくすこと、もう一つは徹底したトレーニングです」。そう教えてくれたのは、サロン事業部マネージャーの高澤喬子さんだ。

アトリエはるかでは、時間から逆算して独自の工程を組み立てているそうだ。たとえばヘアセットの前に髪をブロック分けする工程は、通常だと5工程のヘアサロンが多いが、アトリエはるかでは1工程少ない。「工程が多いからと言ってボリュームがアップし、華やかになるわけではない。なくても仕上がりに影響しない工程は徹底して省いています」(高澤さん)。

スタッフは専門トレーニングも受けている。普通のヘアサロンだとカットの練習はたくさんしてもヘアアレンジの練習にあまり時間は割けない。アトリエはるかでは、へアセットとメイクに集中して練習するから上達も早いそうだ。専門の教育チームが「カーラーを巻く」から「仕上げをする」まで、何段階かの工程に沿ってプログラムを細かく設定。すべてのプログラムに合格したら、店で提供する全メニューが規定の時間でこなせるようになる。

合格したプログラムが一つでもあればお客さんに施術を行うことができるのが、アトリエはるかのスタイル。数をこなしていくことでどんどんスキルアップし、スピードも速くなる。メインのアレンジを担当するスタッフ以外に「カーラーを巻く」担当がいることで、お客さんの流れもスムーズになる。会場に着くまでにせっかくのへアセットやメイクが崩れないよう、駅ナカや駅チカの店舗がほとんど。それもあって、結婚式やセレモニー前に使う人が圧倒的に多い。

ただ、「本当はもっと日常使いしてもらいたい」と高澤さんは話す。「リーズナブルな価格設定は、プロの手を借りて自分自身をちょっとだけ“更新”してもらうためでもあるんです」(高澤さん)。

日常使いできる「レッスン」

日常使いをしてもらう提案の一つとして、アトリエはるかではマンツーマンでのメイクやヘアアレンジのレッスンを行っている。「以前ここでしてもらったメイクが気に入ったから学びたい」「子どもに編み込みをしてあげたいから教えてほしい」という声もあり、レッスン希望者は増えているという。

筆者も試しに、2歳の娘を連れてフルメイクが習える50分のレッスンを受けてみた。「まゆ尻が下がりやすいからまゆ毛を書くときは指で持ち上げながら書いた方がいい」など、自分の顔のパーツや肌質に合ったアドバイスはマンツーマンならでは。レッスンの終わりには、習ったことを「アドバイスシート」にまとめてくれるので、自宅で振り返りもできる。

マンツーマンだから

マンツーマンだから自分に合ったアドバイスが得られる

レッスンは自分の好きな時間にネットや電話で予約をするだけ。30分~1時間のスキマ時間でプロの手ほどきを受けることができるという便利さが支持され、大宮や新宿などの大型店舗では、月に20~30人が利用している。

また、自分の感覚で行うと失敗しがちな眉毛カットも、平日に人気のメニューだ。店舗ごとにカルテを作らない代わりに、全国60店舗で共通のメンバーズカードがあり、お出掛けや帰省先でも気軽に入れる仕組みになっている。

セレモニーがきっかけで使った人が日常使いできるようなこうした工夫も、アトリエはるかの人気を下支えしているのだ。

  • この記事をシェア
トップへ戻る