乾燥肌の人にお勧めの“落としすぎない”洗顔法

Photo by MARIA

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スキンケアをしないとカサカサに乾燥してしまうし、お肌の調子が崩れて、老化も早まってしまう気がする――。

そんな理由から、多くの女性はたくさんの基礎化粧品を使ってスキンケアをしている。中には数十分、数時間かける人もいるという。もはや“スキンケアをしないと正常なお肌の状態を維持できない”という人も少なくない。

でも本当に、こんなに手間やおカネをかけてスキンケアをする必要があるのだろうか?

乾燥の原因は?

毎日スキンケアをしている人は、そうしないと肌が乾燥してしまい、ひりひりしたりかゆみを感じるかもしれない。放っておくと肌荒れが悪化することもある。つまり、肌が乾燥するからスキンケアが必要なのだ。私自身、幼いころからアトピー体質だったので肌が乾燥しやすく、肌の健康を保つには念入りなスキンケアが欠かせなかった。

でもある時ふと、乾燥を感じなければスキンケアは必要ないのではという疑問が浮かんだ。この「乾燥」の原因を突き止めることさえできれば、こんなに手間やおカネをかけてスキンケアをしなくてもよくなるかもしれない。

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そして自分の生活を振り返り、特に乾燥を感じて「スキンケアをしなければ!」という気になっていたのは、いつも洗顔の後だと気づいた。この小さな気づきが、「オフスキンケア」というスキンケア法につながった。

洗いすぎない

「オフスキンケア」は、洗顔料などの“洗浄力”に着目した新しい美容法だ。

洗顔料の主成分は「界面活性剤」と呼ばれる物質で、肌の汚れが落ちるのはこの成分の作用によるもの。洗浄力が優れているということは、「脱脂能力(脂分を落とす作用)が高い」という意味でもある。

肌が乾燥してしまうのは、肌の表面を覆う皮脂などの天然の保湿成分を洗顔料で取り除きすぎてしまうから。裏返せば、これらの保湿成分を洗いすぎなければひどく乾燥することはなく、わざわざ入念にスキンケアをしなくてもよいということになる。

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オフスキンケアでは洗浄力の穏やかな洗顔料を使うことで肌本来の保湿成分を適度に残し、肌の乾燥を防ぐ。しっとりした洗い上がりにしたいなら「アミノ酸系」(ココイルグルタミン酸NaやラウロイルメチルアラニンNaなど)、ややさっぱり洗いたい人は「酸性せっけん」(ラウレスカルボン酸Na)を主成分とした洗顔料を探してほしい。

洗顔料の洗浄力を弱めるだけで、それまでの入念なスキンケアは必要なくなる。実際、私が今、洗顔後に使っているのは化粧水のみ。洗顔料をアミノ酸系の穏やかな洗浄力のものにしたので洗顔後に肌の乾燥を感じることはなく、むしろ化粧水をつけるのを忘れて寝てしまうことも少なくないほどだ。

ところでせっけんと界面活性剤は別物だと思っている人も少なくないけれど、せっけんも界面活性剤の一つだ。弱アルカリ性の界面活性剤で、肌の表面を覆っている弱酸性の「皮脂」を洗浄するのにとても優れている。これは乾燥を招いてしまう原因でもある。界面活性剤を避けたいからと成分の確認もせずにせっけんを使うと逆効果になることもあるので、注意が必要だ。

お湯洗顔にはリスクも

オフスキンケアと似た美容法で、「洗顔をお湯のみにする」「いっさい洗顔をしない」という方法がネットを中心にはやったこともある。こうした美容法は失敗するリスクがとても大きいのでお勧めしない。

肌荒れの最も大きな原因は「洗いすぎ」であり、「顔はお湯でしか洗わない」という人もいる。確かに美肌で有名な芸能人には「普段はお湯洗顔だけ」という人も多いようだ。でも長い間、洗顔料を使ってきた人が突然この洗顔法をまねしてしまうと、間違いなくひどい肌荒れになる。

これは、人の体は外部の環境変化に「慣れ」ながら体調を調節するようにできているから。普段、洗顔料を使っている人の肌は、その洗浄力に耐えるために多くの皮脂を分泌している。肌を改善するには「まったく洗わない」のが理想的だけれど、この状態で突然、洗顔をやめたりお湯洗顔に切り替えると、肌の表面の脂が多すぎてニキビや湿疹を引き起こしてしまう。それにメイクをしても落とせないから、おしゃれしたい女性には向かない。

オフスキンケアならメイクも楽しめる Photo by MARIA

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オフスキンケアのメリットの一つは、こうした肌荒れを防ぎながら美肌を目指せること。洗顔料の洗浄力を段階的に落とすようにすれば、肌も徐々に変化に慣れていくことができるので、肌トラブルを避けつつ「まったく洗わない」のと同じくらい穏やかな洗浄力の洗顔料が使えるようになるのだ。

それにお湯洗顔や洗顔なしとは違ってクレンジング剤も使えるので、メイクも楽しめる。ただしクレンジング剤の選び方には注意してほしい。洗顔料と同じように肌の保湿成分を除去しすぎないものを選ぶことが必要だ。お勧めはコメヌカ油やマカダミアナッツ油など植物由来の油脂を主成分にしたもの。これなら脱脂性が低いので乾燥を感じにくい。

乾燥がひどくなるこれからの季節、乾燥肌や敏感肌に悩む人はぜひ試してみてほしい。

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