最終的に目指しているのは何ですか?

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「大谷さんは、最終的に何を目指しているの?」

そんな質問をよくされる。そのたびに「世界平和」と答える。一笑に付す人もいれば、「怪しい」と笑う人もいる。逆に真剣に、「そうだよね」と言ってくれる人もいる。でも、私は、本気でそう思っている。

世界が平和だからこそ、子どもの未来を安心して考えることができる。世界が平和だから、子どもたちに夢と希望を素直に持ってもらうことができる。そう信じている。

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3人兄弟の長女だった私は、母方の祖父母に育てられた。祖父母は戦争を経験しただけでなく、祖父はかつて職業軍人だった。だから、孫の私の世話をしながら、

「こんな平和な日が来るなんて夢みたいだ」
「おじいちゃん、おばあちゃんは、こんな平和な世界に生きられて、
とっても幸せだよ」

と、いつも私に語ってくれた。まだ幼かった私には、その気持ちがほとんどわからなかった。平和であることが当たり前だと思っていた。

そんな私が、社会人になって、講師やプロデュースの仕事をするようになって、鹿児島県の知覧の商工会さんに講師として呼んでもらった。生まれて初めて知覧の平和会館に行った。30代後半の時だった。

知覧特攻平和会館のWebサイト

特攻で散ったメンバーの遺書の数々。「残った人たちで、いい国をつくってください」というメッセージ。平和と、日本の素晴らしい未来を信じて逝った若者。両親や家族や子どもたちへの愛が溢れる手紙の数々……。そんなものを目にした時に、それまでいい加減に生きていた自分が恥ずかしかった。何よりも平和のありがたさを実感した。

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そして、世界を見るようになった。まだまだ貧困な人たちもいれば、平和を知らない人たちもいる。一方で、しっかり平和を意識して「良い世界をつくろう」と努力している人たちにもたくさん出会った。そして、平和だからこそできること、やれることもいっぱい知った。

平和だから文句も言える。平和だから、勉強することだってできる。平和だからこそ、悩むことだってできる。その日の生活に困り、食べるものにも困っている人はいっぱいいる。そんな人たちは、その日の生活に一生懸命。それどころか、数千円でも人殺しをする人たちの話も聞いた。

フィリピンの貧困層に勉強を教えているある日本人にも出会った。「ここから、政治を変える人たちを出す」と熱く語ってくれた。「日本でお金を稼ぐ仕事はいくらでも見つかるけれど、僕たちがここでやらなければならないことがあるんです」。そう語ってくれた。そんな彼らも世界の平和を意識している。

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豊かな世界で豊かな心を持って、前向きに生きることがどれだけ大切か。世界を見れば見るほど痛感する。そして、できることならば、自分の子どもや孫や子孫にいつまでも豊かな国を残したい。

だから、「怪しい」「また、大それたことを言って」と笑われても、私は「目指すは、世界平和」と声にしている。そのためのモチベーションマネジメントであり、そのためのコミュニケーション。そして、何よりも、お母さんの心の元気と心の余裕が世界平和に結びつくと信じている。

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