お母さんの幸せは家族の幸せ

Photo by MARIA

連載も今回で最終回になりました。楽しく続けさせていただけたのも、読者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。そして、やっぱり読者であるはたらくお母さんたちに声を大にして言いたい。

「まずは、自分が幸せでいてね!」

前にも書いたように、愛されるお母さんでいることが、子どもにとってもどれだけプラスになるか。お母さんが、地域や職場で愛されていると、

「あの人の子どもだから面倒みてあげよう」
「あの人の子どもだからなんとかしてあげたい」

と、子どもも地域や周囲に愛される確率が上がる。

そのためにも大切なのは、お母さんの笑顔。そして、お母さんが笑顔でいるためにも心も体も健康であってほしい。そんな思いを込めて原稿を書かせてもらってきた。

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でも、人生って、そんなに思い通りに行くわけじゃない。自分自身が病気になることもあれば、子どもがいじめにあったり、非行に走ることもあるかもしれない。それどころか、夫が借金したり、失業したりすることもあるかもしれないし、浮気されることだってないとは限らない。

人生は教科書通りじゃない。私の年齢になると、学生時代の友人たちそれぞれ学生時代には考えられなかった経験をしている人も多い。会えば、「ほんまに人生、いろいろあるよね」が共通のテーマになっている。

それでも、「なんだかんだ言っても、それなりに幸せだよね」と言えるのは、そのたびになんとか乗り越えてきた自分がいるから。そしてその源は、やっぱり心の元気をどんな時も失わなかったから。

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これから先、何か事件が起きたら思い出してほしい。「そういえば、大谷さん、どこかで元気になる方法書いてたよなあ」と。結局のところ、「元気出せ」「前向きに生きよう」と言っても、気合と根性だけで乗り越えられるものじゃない。大切なのは「目の前に起こっていることは起こっていること」と受け止めて、少しだけ行動を変えられる自分を持っていること。

子育てしていたらイラッとすることなんて山ほどある。子どもが反抗期を迎えることもある。間違っても、殴ったり、「あなたなんて産むんじゃなかった」なとどいう言葉を言ったりしちゃダメ。そうはいっても、言いたくなったり、手を出したくなる時があるかもしれない。そんな時は、「6つ」数えて。心理学によると人の怒りは6秒で収まるらしい。それが難しかったら、コーヒーを飲むとか、あめをなめるとかとにかくその場を一旦離れて別の行動をすること。

DVや夫の浮気に出合ったら、日本は「法治国家」だということを思い出して。相談できる施設は必ずあるし、弁護士もいる。抱え込まないことが大切。

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子どもがいじめに遭ったり、引きこもりになってしまったら、セブ島に留学したっていいし、フリースクールに通わせたっていい。環境を変えることで立ち直った子どもをいっぱい見てきた。答えは、一つしかないと思わないで。人生なんて山ほど生き方も考え方もある。

いちばんつらいのは、病気かもしれない。「なんで私が……」と思うことが起きるかもしれない。ただ、せめて予防だけは心がけてほしい。そのためにも、毎日とはいわないけれど、週に何回かは、自然食にこだわったり、栄養バランスにこだわったりしてほしい。お母さんが元気でいてくれるだけで、家族は幸せなのだから。

若干、説教のようになってしまったかもしれないけれど、本気で読者のみなさんの幸せを祈っている。

息子が事故で亡くなった友人もいれば、子どもが自死した友人もいる。命は助かったけれど、後遺症が残ってしまった息子をずっと介護している友人もいる。一流企業の夫と結婚したけれど、夫がウツになった友人もいれば、失業した夫を養っている友人もいる。それでも、彼女たちは、どん底から這い上がって、家族のために生きている。

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でも、一生懸命家族のために元気に生きている友人をたくさん知っているからこそ、読者のみなさんには、まず自分の幸せにこだわって、不幸や不運を未然に防げる人になってほしい。

そして、それでも、何か起こった時には、きちんと受け止めて、行動を変えて、前向きに自分の人生を築ける人であってほしい。

私だっていろんなことがあった。そのたびに「なんで私が……」と思った。でも、今は言える。神様は越えられない試練は与えないよ。

そして、自分が幸せなら、人の幸せも喜べる。不思議なもので人の幸せを喜んでいたら、新しい幸せがやってくる。

今までお付き合いくださって、本当にありがとうございます。

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