元同僚に「仕事ができない」とダメ出しされた


僧侶であり3人のお子さんを育てるお母さんでもある酒井菜法さん。一緒に悩みながら、人生を豊かに歩むヒントを探していきたいと、読者のみなさんからのお悩み相談を受け付けています。今回寄せられたご相談はこちらのお母さんからでした。

お悩み相談

3年前、出産を機に10年間勤めた会社を辞めました。子どもが幼稚園に入ったので、そろそろはたらこうと仕事を探していたら、元の会社の同僚から「できる範囲で手伝ってほしい」と言われ、在宅で資料作りや入力作業などをお手伝いすることになりました。元いた職場の仕事なので勝手はわかっているつもりでしたが、納品した仕事に元同僚から厳しいダメ出しを受けます。
先日も資料作りを頼まれ、自分なりに精一杯やりましたが、「こちらの意図したことが全然反映されていなくて使いものにならない」とキツい言葉でダメ出しされてしまいました。その後、彼女が「お小遣い稼ぎ感覚でやられても困る」「夫の給料で食ってる主婦は考えが甘い」とバカにしたような発言をしていると別の元同僚から聞きました。ショックだったので仕事をお断りしようかと思いましたが、在宅でできる仕事はなかなかありません。もっと彼女の求めるレベルの仕事をしたいと思いますが、そもそも見下されているせいか評価されずにつらいです。
(K・Mさん 37歳/3歳の男の子の母 業務委託)

自分に対する評価は十人十色。残念なことに良いことを言ってくれる人の言葉は耳に届かず、批判的な言葉が耳に入ることが多いものです。元同僚なだけに、親しい人から言われるのはつらいですね。

もしかすると元同僚は子どもが生まれる前のあなたを高く評価していて、今も期待が強いからこそ、つい強く攻撃的になってしまうのかもしれませんね。批判的な声は、逆に考えれば、あなたのように「もっと頑張らなくては」と励みにすることもできるのですね。頑張り屋さんですね。

批判があるからこそ成長できる

実はお釈迦様にも、提婆達多(ダイバダッタ)という自分に批判的な弟子がいました。でもお釈迦様は悟りを得たときに「提婆達多がいなかったら自分はここまで頑張れなかった」と彼を高く評価します。

何事においても、褒めてくれる人だけが周りにいれば甘えてしまうし、自分の励みにはならない。近くに自分を批判して評価してくれない人がいることによって成長していくこともあるのです。

Photo by MARIA

仏教では「変化(へんげ)の人」といいますが、出会う人はすべて学びを与えてくれる師。その元同僚もそういう存在であると思えるといいですね。そうして仕事を続けていれば必ず評価してくれる人はいるはずです。

世間にはいろいろな声があることを知って

こんなに厳しい言葉は私でも萎縮してしまいます。あなたもきっと、批判的な言葉を聞いて萎縮して余計にショックを受けたのかもしれません。

しかし、仕事を依頼され続けているということは、それなりに評価されているのかも? 要求は高くなっているけれど、一応はクリアできているということだと思います。だって本当に仕事ができなければ、次からは依頼されなくなりますからね。そして、他の同僚から又聞きした話とのこと。状況がわからないで発せられた言葉。

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元同僚の言葉だと思うからつらいけど、ただ、会社勤めしている人の中には「お小遣い稼ぎ」「主婦は考えが甘い」と思う人がいることも理解しておきましょう。人の声に右往左往することなく、自分は自分の為に家族の為にすべきことをするという覚悟が、はたらく女性には必要だということですね。

仕事を続けられることが十分な評価

手を抜くことなく、自分が正しいと思うことを貫くことを仏教では「正思(しょうし)」といいます。育児をしながら在宅での仕事を頑張っていくことは、後輩のためにもなっていくでしょう。あなたが先人としてはたらくことには大きな意義があると思います。

あなたが言うように在宅でできる仕事はなかなかなく、続けられていること自体、恵まれていて、仕事が1回で終わらなかったということが大きな評価です。大丈夫ですよ。あなたが正しいと思う仕事への態度を貫いて下さい。元同僚の批判も小さなささやきにしか聞こえなくなってきます。

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もし、もっと円滑に仕事を進めたいなら、食事会などの場を設けて元同僚と顔を合わせてみるといいかも。在宅仕事だと電話やメールのやり取りが中心ですよね。特にメールはどんどんキツい言い方になってしまうことがあります。面と向かえば厳しいだけでなく、アドバイスももらえるかもしれません。顔を合わせてコミュニケーションを取りながら、評価を求めず、粛々とやるべきことをやりましょう。

はたらくあなたが輝いていることは、子どもたちのよいお手本! 子どもへの愛情で心を穏やかにしましょう。

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