肩と気持ちを軽くするスマイルヨガ

Photo by MARIA

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北風が吹くたびに、肩をすぼめて歩きたくなる。そんな季節がやってきた。私の受け持つ産後ヨガクラスでは、育児による猫背に加わり、いつにも増して肩こりに悩む生徒さんが後をたたない。

子どもが小さくおむつや授乳が必要な時期は、前傾姿勢になることが多いので自然と背中を丸めてしまう。おむつが外れて授乳が終わっても、前傾姿勢が習慣になっていて体に負担がかかり、慢性的な肩こりや腰痛を抱えてしまう人も多い。

肩甲骨の見える背中に

そう書いている私も、ヨガを始める前はいつも肩こりに悩まされていた。1人目の子育ては頻繁な授乳と夜泣きに悩まされ、つねに子供を抱っこしている毎日だった。おっぱいケアをしてもらおうと助産院へ行くと「肩甲骨がまったく見えませんよ」と言われた。前傾姿勢で背中が丸まり、肩甲骨が前へ引っ張られて埋もれていたのだ。

でも自分ではまったく実感がなかった。毎日の生活に必死だったし、運動することが好きで姿勢には気をつけてきたので、まさかそれほどまでに姿勢が悪くなったとは信じがたかったのだ。けれど、主人にも「姿勢が悪いね」と指摘されることもしばしば。自分ではまったく気づいていなかったのだけれど、それだけ私はひどい猫背だったのだ。だから肩こりもひどかった。

もちろん、背筋をピーンと伸ばして授乳するなんて無理。でも、猫背よりも背筋が伸びていたり、縮こまった胸を開いたほうが気持ちいい。そこで始めたのが「胸を開いて深い呼吸をする」ポーズだ。凝り固まった背中をしっかり伸ばし、胸を開いてたっぷりと呼吸するので、滞ったものがスーッと流れるようで心身とも軽やかになる。

<座ったまま肩回りをほぐすポーズ>

1.床、またはいすに座った状態で、手のひらを下にして両手を真横に広げる。指先までピーンと伸ばす。この時、肩に力が入りやすいので、肩が上がらないよう気をつけて。

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パソコンや家事の後にも

一呼吸するたびに胸を開いていき、肩甲骨を背中に寄せるように意識するとよりポーズが深まって、凝り固まった背中もほぐれてくる。

猫背になっていると、肺が圧迫されてどうしても浅い呼吸になってしまう。そうすると脳にも酸素が十分届かず、頭もクリアにならない。子育て中は子どもと向き合う時間が多くなるから、外の世界とかかわる時間が少なくなる。そんな時に猫背のせいで頭がぼんやりしたり、視線が下ばかり向いていると気持ちも落ち込みぎみになってしまう。

Photo by MARIA

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そうならないためにも、授乳や抱っこの後にはこのポーズを取り入れて頭も体もリフレッシュさせて。ゆっくりと呼吸しながら猫背の体をほぐすと、背筋がスッと伸びて気持ちもポジティブになる。私は子育て中はもちろん、長時間パソコンに向かった時など、今もこのポーズに助けられている。

寒さで体が縮こまった時や、料理や洗い物などの家事でも実は猫背になりやすい。頑張るお母さんのリセットポーズとして、毎日の生活にぜひ取り入れてほしい。

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