子育てしながら資格を取りたいと思ったら

Photo by MARIA

Photo by MARIA

仕事を再開したり、キャリアアップしたいと思ったときに資格を取ろうと考える人は多い。でも、どんな資格を取ればいいのか、どうやって勉強すればいいのかがわからずに悩むことも。自分に必要な資格を見極めて、効率よく勉強するにはどうしたらいいのだろう?

まずは価値観の棚卸しを

「自分に本当に必要な資格を取りたいなら、まず『価値観の棚卸し』から始めるのがお勧めです」。そう話すのは、「難関資格専門 時短学習法アドバイザー&合格引受人」として活動している横澤有季さん。資格に無駄なものはないけれど、自分に必ずしも必要でない資格を取ると遠回りになることもある。それを防ぐには、子どもとの時間、おカネ、仕事など、自分が大切だと思う価値観をいくつか書き出し、優先順位を付けて価値観を棚卸しすることが役立つ。

優先順位が決まったら、「5年後の理想の自分」と「今の自分」を比べて、そのギャップを埋めるのに必要な資格を探す。たとえば、育児をしながらパートで経理の仕事をしている女性が、5年後に契約社員になることを目指すならどんな資格がよいか、といった探し方だ。こうした視点で必要な資格をあぶり出せば、失敗することは少ない。

Photo by MARIA

Photo by MARIA

でも中には、資格を取ること自体が目的になってしまう人もいる。何か勉強を始めないと何となく不安だったり、現状を変えたいという焦りから、とにかく資格を取りたいというケースだ。

「不安や焦りが強いほど、資格に期待してすぎてしまい、“資格を取らなければ人生が終わり”とまで思い詰める人もいます。でもたとえ資格を取ったとしても、本当の解決にはなりません」(横澤さん)。こうした場合は、資格のことを考える前に、不安の正体をはっきりさせることが大切だという。資格で解決できないことなら、それを先に解決したほうがいい。

それに、資格を取れば必ず仕事が見つかるわけではない。資格はあくまで手段として仕事に生かすもの。時間や労力、おカネをかけて、今本当に取るべきなのかを落ち着いて考えることも必要だ。

目的をはっきりさせる

取るべき資格がわかったら、次は受験勉強。資格試験にチャレンジする人の中には、「合格」をゴールにしていることも多い。「でもそうすると、長い勉強期間の間にあきらめやすかったり、資格を取ってもうまく生かせないこともあります」と横澤さん。勉強を始める前に、まずは資格を使って何を実現したいのかをはっきりさせることが大切だという。

Photo by MARIA

Photo by MARIA

次のステップでは、勉強する手段を決める。学校や通信教育、独学など自分がいちばんやりやすい方法を探す。合格体験記などで合格した人の方法をまねしたり参考にするのもいい。

最後は計画作り。このとき大切なのは、計画を立てるまえに実際に勉強して自分のペースを把握しておくこと。自分のペースに合わせて適切な勉強期間を設定し、勉強する内容を1週間単位にまで細かく決めていく。こうすることで、予定どおりに勉強が進まなくても1週間の中で調節することができる。

お母さんには武器がある

勉強を続けるにはどうすればいいのだろう。「歯磨きなどの生活習慣と同じように、勉強を生活の中に組み込んで、自然と勉強するように習慣をつくることが大切です」(横澤さん)。

Photo by MARIA

Photo by MARIA

特に大切なのは、勉強を始めたばかりの時期。勉強の内容がわからなくても、とにかく勉強を続けることが必要だという。それに、「いつ、どこで、何を勉強するか」を具体的に決めることも重要だ。たとえば、夫を送り出した後の1時間、カフェで問題集を10ページ解いたり、洗濯物を畳みながら暗記したことを声に出したり。忙しくてまとまった時間が取れなくても、細切れの時間をうまく使えば意外と勉強することができる。

このようにコツコツと勉強することは、女性、特にお母さんに向いているようだ。「家事や子育てを通して、時間が貴重だという感覚や物事をコツコツと進める忍耐強さが身に付いている方が多いようです。こうした資質は資格試験の勉強をするうえで大きな武器になります」と横澤さんは言う。

Photo by MARIA

Photo by MARIA

とはいえ、あまり根を詰めすぎると途中で息切れしてしまうこともある。リフレッシュと睡眠の時間をきちんと確保することが、実は合格への近道になるという。

カフェで好きな飲み物を片手に勉強したりと、自分なりの工夫を続けることも大切だ。SNSなどで受験仲間とつながっているなら、適度なコミュニケーションが励みになる。

「やってみたいと思ったら、まずチャレンジすることが大切です」(横澤さん)。行動を起こすと、それまでとは違った世界が見えてくる。それがまた次のステップにつながる。

  • この記事をシェア
トップへ戻る