人生何が起こっても最後に笑える人とは

Photo by MARIA

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事件が起きてからあたふたしてもろくなことはない。だからこそ、普段から「受け止める力」を持つことが大切だと思っている。

吉本興業に勤めていたとき、月亭八方さんが言った。「安心するから不安になるんや。安心なんてないと思ったら不安にならへん」。

桂文珍さんが言った。「夫や妻やと思うから、思い通りにならない時に腹が立つ。赤の他人やのによくしてくれていると思ったら感謝しかない」。

今から思えば、お2人ともご自身に言い聞かせていたような気がする(笑)。

でも、これらの言葉はふとよみがえって、その後も私を支えてくれた。子育ても夫婦も家族もいろんな事件が起きる。50歳まで生きてきたら、私だけでなく周囲の女性の友人にもいろんな事件が起こった。学生時代、結婚・出産を夢みて、幸せな未来があるとみんな信じていた。

この年齢で会うと、「ほんま、人生いろいろあったよね」「学生時代には想像もつかなかったよね」という話になる。そして、いろんな事件を受け止めて行動してきたメンバーだからこそ、笑ってそんな話ができる。

人生いろんなことがある

たとえばAさん。14年目の結婚記念日、夫と食事に行こうと玄関を出たところで夫が倒れた。そして、そのまま亡くなった。専業主婦だった彼女は、はたらいて2人の息子を育てた。とにかく余裕なんてなかった。がむしゃらに生きてきた。今、彼女が望むこと。

「このまま、人生終わりたくない。恋愛したい!」

資産家と見合いした後、学生結婚したBさん。夫の浮気、子どもの非行、人生は思いもかけないことの連続。うつになったり、死のうと思ったりしたらしい。そして、カウンセリングを勉強した。今はカウンセラーとして活躍している。彼女が言う。

「今となったら、夫の浮気にも子どもの非行にも感謝するばかり。幸せだけだったら、カウンセラーという仕事にも出合わなかったわ」。

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生まれてきた子どもが障がいを持っていたCさん。最初は、子どもと一緒に死のうと思ったりもしたらしい。そして離婚。子どもと食べて行くために起業した。必死ではたらいて、今では、同じ境遇のお母さんたちのアドバイスをしたり、起業を目指すメンバーのアドバイザーをやったりもしている。

介護も突然やってくるし、子どもがいじめに合うかもしれない。夫の会社や自分の会社がどうなるかも予測できない。20代、30代、未来が保障されているとどこかで思っていた私たち。いつの間にか、「未来って、保障されてなかったんだよなあ」と、気づかされるようになった。

でも、これだけは自信を持って伝えられる。人生はいろんなことが起きる。そして、最後に笑って幸せでいるのは、「受け止める力」を持った人たち。受け止めてきた人たちは、そのときは落ち込んだり、悲しんだりしていても、次の行動を考える。なんとか未来に向かってできることがないか考えようとする。

他人と過去は変えられない

逆に受け止められなかった人たちは、いつも他責になる。
「あのときお母さんにこう言われたから」
「彼と結婚するんじゃなかった」
「子どもの学校が悪い」
変えられないものに文句を言い続ける。過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分。

だいたい、他人のせいにして文句ばかり言っている人が人に大切にされたり、愛されたりするはずかない。人が離れて行くだけ。当たり前のことだけれど、つい忘れてしまう。

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こんなことを書いている私だって、偉そうなことは言えない。子育てに追われ、仕事に追われ、必死でやっているのに、夫や家族からは温かい言葉の一つもかけてもらえず、完全に壊れていた。

「なんでわかってくれないの」「なんで私ばっかり」と人を責めて、文句ばかり言っていた。感謝なんて言葉も忘れていた。実際、そんな時は友人も仲間も離れていった。

でも、「私、疲れているんだ」「私、うまく行ってないかも」と、すべてを受け止めて、「これからどうしたらいいのだろうか」と、考えた時から少しずつ人生が変わっていった。

普段からシミュレーション

いろんな事件は次から次へと起こる。子どものいじめ、登校拒否。仲間に裏切られたり、借金したり。離婚したり再婚したり。平凡ってなんて難しいんだろうということを感じるばかり。そのつど受け止めるようにしてきた。

受け止めると、不思議と次にどうしたらいいか、人の脳は模索を始める。「こんなことできるかも」「こんな人もいるかも」。模索していると「やる気」に変わる瞬間がある。

受け止める力を持つには、普段から「何かあった時には、受け止めるぞ!」と、自分に言い聞かせておくことと。「こんなときにはこうする」と、ドラマの主人公になった気分でいろんなシミュレーションをしておくことをお勧めする。

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