人から悪口を言われたら…

Photo by MARIA

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世の中には、人の幸せが気に入らない人なんて山ほどいる。それどころか、人の足を引っ張る人もいっぱいいる。たちが悪いのは、他人がそうしていることを本人が気づいていないことだ。

でも、実際に悪口が自分の耳に入ってくると、普通の人間はやっぱり落ち込む。私だって何度もそんな経験をしてきた。

私は、幼稚園の先生をしていた経験のある託児所の先生の勧めもあって、子どもを保育所ではなく有名な私立幼稚園に入れた。ありがたいことにその幼稚園は、試験じゃなくて抽選で入園選抜があった。

別に深い意味もなく、「ラッキー」くらいで入れた。ところが入ってから、いろんなお母さんとの出会いに戸惑うことになる。

○○さんが言ってたよ

ほとんどのお母さんが専業主婦で、そこにははたいている私のことが気に入らない人もいたようだ。確かに、仕事と重なることが多いので、ママ友のランチ会には行ってなかった。スイミングのコーチの話題にもついていけてなかった。しかも、子どもの送り迎えを託児所の先生に頼んだりもしていた。協調性がないと言われれば、確かにそれまでだ。

でも、面と向かって言われるわけじゃない。最初はこんな感じで入ってくる。

「大谷さん、毎日お仕事が忙しそうで楽しそうね」

こちらは、いい気になっている。「そんなことないですよ。貧乏ひまなしで……」と、楽しく返す。ところがその後にこう続く。

「Aさんが、言ってたよ」
「えっ?」
「そんなに忙しいなら、幼稚園じゃなく保育所に入れてあげたら、子どもも楽なのにねって」

困っているふりをする

そう言われた瞬間に思った。Aさんだけでなく、それを私に言ってきたお母さんもきっと同じことを思っているはず。

人は、自分が言いたいことを誰かのせいにするときがある。「○○さんが言っていたけど」の例は私の周りにもたくさんある。

私の部下ですら「私はいいんですけれど、Bさんが、大谷さんが休まないから休みづらいと言っていました」なんて言われることもいっぱいあった。そういう場合、Bさんでなく言ってきた本人がそう思っていることが多かった。

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そんな場合、カリカリ怒っても仕方ない。「そう思っている人がいるんだ」
と、認めるしかない。では認めてからどうするか。

私は「ほんま、ごめんね。保育所にやるべきだったよね。幼稚園に入れてから後悔したわ。こんなにいろいろあると思ってなかったわ。でも、子どもが幼稚園を気に入っているし。ほんま、入らなきゃわからないことだらけだよね」と、めちゃめちゃ困っているふりをした。

別に言ってきた人間も悪人じゃない。そう言われると「私は、いいのよ。何か困ったことあったら言ってね」と、言ってくれたりする。

基本はスルー

世の中は、言いたいことを言う人は山ほどいる。私は仕事上、いろんな男性とごはんも行くし、飲みにも行く。

「大谷さんは、男好きだよね」と、言われたこともあるし、「そんなに飲み歩いて、お子さんやダンナさんがかわいそうじゃない?」と、言われたこともある。

いちいち腹立てても仕方ない。悪口は、基本スルーすることにしている。後からわかったことだけれど、おもしろいことに悪口にも時期とタイミングがある。

子育てが終わった後は、そんなことを言っていた仲間も「私も飲みに誘ってよ」とか「なんか、別の男性と居酒屋で飲んでみたい」なんて、話になることもある。

それだけじゃない。就職の相談がきたり、子どもの恋愛相談がきたりする。いじめと一緒で、悪口を言った本人は意外と覚えていない。

今でも言われます

50歳を超えた私でも、まだ新たな悪口が出てくることがある。それは、意外と、一緒に仕事してきた仲間だったりする。

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私は50歳で大学院に入った。もう1回勉強をしようと思ったからだ。そんな私のことを陰で「今さら大学院に入って何するつもりなんだろう。それよりもちゃんと仕事すべきですよね」と言っていた人もいる。

外注先を変えたときのこと。仕事なのだから、相手が希望どおりの成果を出してくれなければ変えることも仕方ない。ところが、そんなときの悪口はひどかった。

「大谷さんのためにここまでやったのに切られた」と、ありとあらゆる人に私の悪口を言われた。そんなパワーがあるならば、もっといい仕事をしてほしかった(笑)。

多かれ少なかれ、生きていたら不本意なことも言われる。陰口を言われることもある。落ち込むかもしれない。でも、笑ってスルーする力、素直に認めて謝る力も大切だと私は感じている。

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