自分と向き合って。それが“美”への第一歩

Photo by MARIA

どうせ、歳だし。
どうせ、こんな顔だし。
どうせ、時間がないし。
どうせ、今さらかっこ悪いし。

こんな言い訳、口にしていないだろうか。キレイになるために何かをスタートしない理由を挙げたら、たぶん100個くらい出てくると思う。

でも、そうじゃない。

キレイになりたくない……わけじゃない。
キレイになりたいけれど、何からスタートしたらいいのかわからないだけ。

まず大切なのは、その気持ちに気づくこと。

すべてはここがスタートなのだから、自分に素直に向き合いさえすれば、あなたはすでにスタートを切っている。

女性は誰でももっとキレイになれる。「キレイになりたい」という気持ちさえ止めなければ、美しさは永遠のものとなる。

メイクの効力って

女性の内面と外面はとてもつながっていると思う。内面のバランスが崩れ始めると、その心がそのまま顔に表れる。

たとえば、頭の中でものごとをたくさん考える職業の人は、眉間に力が入りやすく、おでこが張る、もしくは力が入りすぎてしわになる。

たとえば、言いたいことを言えない環境、もしくは言えない性格の人は口元に力が入りやすく、口角の下がった顔になる。

内面が外面を作るといっても過言ではないくらい、その影響は大きい。

逆もしかり。外面の変化は心にプラスの影響を与え、内側からのキレイを作る。

そんなことを考えるようになったのは、私自身がメイク、つまりお化粧が持つ大きな力を知ってから。

専業主婦になろうと結婚を機に退職したのに、シングルマザーになったことを機に起業。以来、たくさんのママたちに出会ってきた

高校生の頃の私は、とにかく自分に自信が持てないでいた。たまたまスカウトされたことをきっかけに、読者モデルとして新しい世界に踏み出したものの、周りを見ればきれいで大人っぽい人たちばかり。現場の雰囲気にのまれ、完全に気後れしてしまった私。

そんな私の背中を押してくれたのがメイクだった。メイクさんに初めてお化粧を施してもらうと、目の前の鏡に写ったその顔は、自分のはずなのにまるで別人。自分ではないみたい。そんな不思議な感覚に陥ったのを覚えている。

メイクしたその顔を見つめていると、自分がなんだか強くなった気がして、自然と胸を張れるようになった。メイクをしていると、人と話すときにも自信を持って自分の意見を言えるようになった。

女性って化粧によってこんなに前向きになれるんだ。これほど自信が持てるようになるんだ――。

10代にしてメイクが持つそんなパワーを感じた私は、その後、大学に行きながら美容学校に通う毎日を送り、美容系の商社に就職。以来、ずっと“美”の近くでお仕事をしている。

こめかみにハイライト

あえて強めのメイクを施すことで、気持ちまで強くなれるし、やわらかい色を使ったメイクにすれば心がやさしくなる。つやのある生き生きとしたメイクをすれば、気持ちも自然と活発になることだってある。

ちなみに、30代以上の女性に試していただきたいのは、こめかみにハイライトを入れること。多くの人は、小顔に見せようとして顔の周りにシャドーを入れがちなのだけど、こめかみだけは別。こめかみは歳を取るとやせていく部分の一つで、ここにハイライトを入れることで、パッと明るい、若々しい印象が作れる。

若々しいメイクができると、気持ちまで若々しくなるから不思議。どんなに疲れていても、それだけで気力が湧いてくるので試してみては。

自分をみつめるきっかけに

普段からメイクやお肌の変化に気を使っていると、自分自身のことを見つめる機会が増えてくる。

朝、鏡に写った顔を見て「今日の表情は疲れているな」と思うと、2~3日前からの生活を振り返るきっかけになるし、「肌が荒れているな」と思うとホルモン周期や食生活を見直すきっかけになる。

昨年、大好きな母が婦人科系の病気で他界した。私たち子どものために、家事も育児も一生懸命にがんばってきた母。私たちはそれに甘えっぱなしだったと思う。でも、母がもっと自分自身の体のことをもっと大事に考えていてくれたなら、憎き病魔に打ち負かされてしまうこともなかったかもしれないと考えてしまうことがある。

Photo by MARIA

母の死をきっかけに、私はますますこう思うようになった。女性はもっと自分の体に目を向けなければいけない、自分自身を大切にしなければいけない。それは、母親であればなおさらのこと。

夫も亡くしている私は今、母一人、子一人の2人暮らし。最愛の息子のためにも、くたばってなんていられない。いま35歳、息子は7歳。まだまだ先は長い。自分自身を大切に、息子の笑顔を糧に過ごしていきたいと思っている。

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