頭痛にいい食材、悪い食材

Photo by Fumishige Ogata

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日本人の約4000万人が頭痛持ち。さらに女性ホルモンが関係している片頭痛は患者の8割以上が女性と、もはや頭痛から逃げも隠れもできない気がしてきた。

女性特有だから仕方ない。現代病だから仕方ないと思いつつも、いつからこんなに頭痛持ちが増えたのだろう。

第一三共ヘルスケアが今年3月に行ったアンケート調査では、6割以上の女性が「1年前と比べ、頭痛を感じる頻度が増えた」と回答した。

頭痛治療の専門医・清水俊彦さんによると、原因の一つに、食生活の欧米化があるのだそう。「日本人が長年食べてきた和食には、マグネシウムやビタミンB2など片頭痛にいい成分が多く含まれています。一方、外食や西洋料理にはチラミンやポリフェノールなど血管拡張物質を多く含む食材が多いのです」と清水さん。

チョコレートは頭痛によくない

頭痛持ちに避けてほしいのは、血管拡張作用のある食材。その一つ、チラミンが大量に含まれているのは、チーズや柑橘類、赤ワインにチョコレート。

またオリーブオイルや赤ワイン、チョコレートには、ポリフェノールが豊富に含まれている。ポリフェノールは「体にいい成分」として有名だけれど、その理由は動脈硬化など、脳の血流の改善が必要な病気の人がとると、血管を拡張し脳血流が改善するから。片頭痛の人がポリフェノールをとりすぎると、血管を拡張しすぎて痛みが増すので、逆効果になってしまう。

同じく亜硝酸ナトリウムにも血管拡張作用があるので、ハムやサラミ、ソーセージなどもできれば避けてほしいところ。こうしてみると、女性が好きなイタリア料理は、片頭痛持ちとって大敵のよう。

Photo by MARIA

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一方、脳の興奮を鎮めたり、精神を安定させる食材は、積極的にとってほしい。

マグネシウムやビタミンB2、食物繊維、カルシウムを多く含む食材が頭痛予防にはいい。マグネシウム(ひじき、納豆、イワシの丸干し、ゴマ)、ビタミンB2(ノリ、レバー、ウナギ、卵)、食物繊維(ゴボウ、サツマイモ、リンゴ)、カルシウム(ヨーグルト、豆腐、シシャモ、小松菜等)あたりがお勧め。

和食であれば、補える食材が多い。

乗り物には気をつけて

日常生活の中にも頭痛を誘発する危険因子がたくさん隠れている。

たとえば休日の朝寝坊。「寝すぎて頭が痛い」という、まさにあれだ。片頭痛は、忙しい平日が終わってふっと気が抜けた週末や休日に起こるパターンが典型的。年末年始に自分の実家に帰ったときなど、リラックスしがちなときは注意したい。

Photo by Kohichi Imai

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また、片頭痛持ちの人は光や音、においに敏感なので、紫外線を避けるサングラスや帽子、日傘は必須。さまざまなにおいが充満するデパ地下や、大音量で視覚的な刺激の大きいカラオケや映画館など、身近な外出先にも、リスクが潜んでいる。

家族と旅行するときは、移動手段によって対策を。航空機の中は、気圧が低く血管が拡張しやすいため、機内での飲酒やチョコレートの食べ過ぎは要注意。新幹線や高速バスも、窓側だと車窓や日差しによる視覚的な刺激が強く片頭痛が起こりやすいので、カーテンがあるなら閉めておくのがベター。

おしゃれをするにも、大きいピアスやイヤリング、ネックレスは知らず知らずのうちに首のまわりや肩の筋肉にストレスがかかっているため、シンプルで軽めな素材がお勧め。

Photo by MARIA

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ポニーテールのように、髪の毛を強く束ねる髪型は、頭皮が引っ張られ、三叉神経を間接的に刺激してしまう。できれば緩めに結ぶなど工夫してみては。服装も派手な色やコントラストの強い模様も、視覚を刺激するので避けたほうがよさそう。

……すべてを実践していたら「こんなの私じゃない」と思うかもしれない。でも、できることから手をつけてみてほしい。今までよりも頭痛が起こる回数が減ったり、痛みが緩和されたりして、今より快適な毎日が待っているはずだ。

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