紙とペンを出して、自分の心と対話しよう

Photo by MARIA

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「好きなことをしたいし、オシャレしてお出掛けしたい。でも毎日やらなければならないことに追われて、なかなか自分の時間が取れない……」

「たまにはゆっくり自分の時間を過ごしたいけれど、私が頑張らないと家族に迷惑がかかる……」

こうしたモヤモヤを抱えながら毎日を過ごしている人も少なくないだろう。

私は普段「ことばの力で心をつなぐ」ということをテーマに、文章作成やことばの講座を行っている。「書く」ことを通し、自分の深い部分を知ることができるということを伝えている。

このコラムでは、「子どものため、家族のために毎日頑張っている」というハレタルの読者の皆さんに向けて、モヤモヤがたまってしまって固まった心をほぐし、心に“余白”を作る方法をお伝えしていく。自分らしく毎日を生き生きと過ごしていくヒントにしていただきたい。

ほんの少しの時間でいい

初回は、自分の気持ちに気づいてあげるにはどうすればいいかについてをお伝えする。

「忙しい」ということばは、“心を亡くす”と書く。私たちは、日々やることでいっぱいいっぱいになってしまうと、つい自分のことを後回しにしてしまいがち。

「誰かのために」を頑張るのは、とても素晴らしいこと。でもそんな頑張る日々の中で、イライラしたり、余裕がないと感じることがあるなら、ほんの少しの時間を、あなたの心のために使ってみてほしい。

Photo by MARIA

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子どもは気持ちをストレートに出してくれるので、かまってあげないと駄々をこねてしまう。実は、大人の心だって、見つめてあげたり向き合ってあげないと、声なき声をあげて泣いてしまう。それが、ストレスを感じたり、イライラしてしまう原因にもつながっていく。

育児にも家事にも手を抜かないようにと頑張っていると、いつの間にか心にぽっかりと穴が空いてしまう。知らず知らずのうちに、心の病になってしまうことも少なくない。

だからこそ私たちは、大好きな子どもや旦那さんと同じくらい、自分の心もたくさん愛し、大切にすることが必要なのだ。

心と“対話”するには

自分の心を見つめる、というと、もしかしたら少し難しく感じてしまうかもしれないけれど、とても簡単な方法で自分の心と“対話”することができる。

必要なのは、紙とペン。そして、自分自身と向き合う勇気。

方法は、真っ白な紙に、今自分が思っていることや、感じていることをひたすら書いてみること。紙はノートでもコピー用紙でも広告の裏でも、書けるものならなんでもOK。書き方も自由に思いつくまままに書いてみよう。

Photo by Koichi Imai

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今日起こった出来事の中で、腑に落ちなかったことや、ついつい子どもに対して感情的になり怒ってしまったことなど。

誰かに見せるわけではないので、自分のために自由に書いてみてほしい。

自分に問いかける

コツは、出て来たことに対して、「なぜこう思ったのだろう」と、問いかけてみること。たとえば、なぜあの時イライラしてしまったのか、今はなぜ心がもやもやとしているのかを自分自身に問いかけるような感覚で書いてみるといい。

書き出してみて、もう書くことがないと思ったら。そこからまた一段深い部分を感じることができるので、一呼吸おき、さらにもう一歩踏み込んでことばを出してみる。

そして、書きながらなんらかの“感情”が出て来たら、自分は今何を感じているのか、ことばにならない感覚をじっくり観察してみてほしい。

頭の中がすっきりした。書きながらなんだか心がキュッと苦しくなった。悲しかった。怒りが出てきた……。何にも感じられなかった、この作業から逃げたくなってしまった、という人もいるかもしれない。

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どんな感覚が出てきたとしても、それは大切な自分自身の一部。そう感じる自分のことをまずは受け止めてあげてほしい。

自分自身で感情を受け止めたとき、また別の感情が出てくるかもしれない。その感情もまた、心が落ち着くまで、たくさん感じていくといい。

慣れてきたら、向き合いたくないと思っていることほど書いてみると、今まで気づけなかった深い自分を知ることができるはずだ。

目の前の人は、自分の鏡

自分の気持ちに自分で気づけないと、周囲の人に対して「わかってほしい」と寂しい気持ちが募ったり、「なんでわかってくれないの?」というイライラしたりする。

人は鏡のような存在で、自分に対するメッセージというのは、相手を通して見えてくるもの。

誰かに対して「わかってほしい」という気持ちが出てきたなら、それは自分に対してのメッセージととらえてみるといい。書くことは、誰にでもできる。そして書くことで、自分自身とつながれる。

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めまぐるしい毎日の中で何げなく過ごしているだけでは、自分の本音に気づきにくいから。紙とペンを取り出して、自分自身と向き合うことを大切にしてみてほしい。

次回は、日常の中に『時間の余白』を作る方法をお伝えしたい。

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