女性だっていろいろ。でも悩むのはみんな一緒

Phoro by MARIA

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『オンナの敵はオンナ』という本を出させてもらった。

「ついに書きましたか」「そうきますか」と仲間うちでも話題になっている。それだけじゃない。「なんで私も取材してくれなかったの」「私も言いたいこと山ほどあるわ」と女性たちからたくさんの励まし(?)の言葉ももらっている。

女性を責めたくて書いたわけじゃない。男性にもはたらく女性たちのことをきちんとわかってほしくて書いた。だからきちんと女性たちの本音をいっぱい取材させてもらった。それだけに、彼女たちの代弁もしていると思っている。

女性だっていろいろだ

アベノミクスで「女性活躍推進」が声高に言われるようになり、私にも「女性でもイキイキはたらくということを話してほしい」「ワークライフバランスを語ってほしい」というオファーが後を断たない。でも、女性たちは意外と「女性」に悩んでいることをわかっていない男性が多い。

「女性活用」と言われても「別に活用してほしくないし……」という女性もいれば「出世もしたいし、給料も上げてほしい」という女性もいる。「どうせなら、楽して給料だけ上がらないかなあ」などと考えている女性もいる。男性と一緒で女性もさまざま。

また、はたらく形態によって望むことも考えることも違う。営業なのか、事務なのか、サービス業なのかフリーランスなのか。

「保育所の時間を長くしてほしい」
「保育所に土日も預けられるようにしてほしい」

そんな悩みもあれば、

「時短勤務にしてほしい」
「保育所の値段を安くしてほしい」

という望みもある。

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「一度にみんなの言うことを聞くことなんてできない」と思う人もいるかもしれないけれど、本人たちにとったら切実。「あんな建物建てるくらいなら、本気でいろんな女性たちがはたらける環境を作ってほしい」などと言いたくなったりもする。

何をしても責められる

女性たちは何をしても責められる。結婚しなかったら「いつまで独身でいるの?」と責められ、結婚してはたらいていたら「結婚してまではたらくの?」と責められる。子どもを産んだら「子どもが小さいのにはたらくの?」と責められ、「一人っ子だとかわいそう」と責められ、3人産んだら「また産むの?」と責められたりする。結局、何をしても責められる。

それでもけなげに生きて楽しんでいるのに「君は気楽でいいね」などと言われたりする。

それだけじゃない。「はたらく女性として頑張ってほしい」と言われて頑張っているにもかかわらず、部下のために注意していると「みんな君じゃないんだから、そんなきついことを言わないように」と、男性の上司に言われたりする。思わず「私って何なのよ」と言いたくもなる。

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そんな女性たちの声をいっぱい集めた。そんな女性たちを応援したくて書いた。そんな女性たちのことをたくさんの人にわかってほしい。

悩むのはみんな一緒

女性といっても、お母さんといっても、いろいろ。子どもの悩み、嫁姑の悩み、タイムマネジメントにコミュニケーションの悩み……。いろんなことを考えながら、それでも楽しく前向きに生きたいと思っている女性も多い。私は、そんな彼女たちを応援したい。

50歳まで生きてきたから伝えられることがいっぱいある。同じことで1年も悩み続けられないよ。悩んだ時は行動を変えるしかないよ。渦の中にいる時は見えないことがたくさんある。

かつての私もそうだった。とにかく、何かに追われていた。仕事、子育て、ご飯の用意に掃除・洗濯。まったく余裕なんてなかった。目の前のことを片付けるので必死だった。心の余裕もなくしていた。笑顔なんてなかった時期もある。そんな時に限って子どもは言うことをきかないし、夫も話を聞いてくれなかった。

その時の私を救ったのは、同じ悩みを持つ友人や先輩が話を聞いてくれることだった。「私だけじゃないんだ」「みんな一緒なんだ」。そう思えたら楽になった。この本を書いたのはそんなきっかけを作りたかったからだ。

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