自眉を生かして“自然な太眉”を描くには?


ヘアメイクアップアーティストとして、雑誌や広告の第一線でモデルや女優のヘアメイクを手掛ける長井かおりさん。2016年に発刊した『必要なのはコスメではなくテクニック』は7万5000部を超えるヒットで、一般の人向けのメイクの教室も大人気です。今回は、ハレタルサポーターさんから募集したこちらの質問に答えていただきました。

◆学生時代から描き方を変えていないのですが、流行の眉毛はありますか? (30代、M.Sさん)
◆眉毛の描き方がわかりません。「太眉」にしたいのですが、毎日違う形になってしまいます。(40代、T.Hさん)

目立たないパーツでありながら、その人の“内面を写す鏡”なのが「眉毛」。細めの眉毛だと強くかっこいいイメージになるし、下がっているとあどけないイメージになる。眉毛一つで、その人の印象は大きく変わる。メイクの教室でも、必ずと言っていいほど眉毛に関する質問を受ける。

ドラマのヘアメイクを注意してみると面白い。ちょっと意地悪な性格の姑(しゅうとめ)を演じる女優には、細い弓なりの眉毛を描いてキツい印象になってもらう。眉間が狭く眉毛が長いと大人っぽい印象に、眉間が広く眉毛が短いと若くてあどけない印象になる。ドラマの中で主人公が歳を取る設定では、眉毛の描き方を変えて印象を変えていく。

メイク中の筆者

といった具合に、眉毛は、その人の性格や見た目年齢を操作できてしまう、とっても重要なパーツ。自分が「こうありたい」というイメージを相手にうまく伝えるためにも、眉毛をうまく描けるようになってほしい。

はやりの眉毛はCMで探す

さて、「眉毛に流行があるか」と言われれば、もちろん流行はある。子育て中でファッション誌を見る余裕もないという人にオススメなのが、コスメの広告。大手化粧品会社は、時代を象徴する女優やモデルを起用して広告を作っている。間違いなく“最先端”かつ、多くの人に受け入れられるメイクだからお手本にするのにぴったり。「憧れの女優さんと自分とは違いすぎる」とあきらめないで、盗めるところはどんどん盗んでほしい。

今の時代の気分は、どちらかというと太めの眉毛。お手本が誰かと言われれば、たとえば女優の綾瀬はるかさんや吉田羊さん。いずれも自然な太さの眉毛で、彼女たちの女性らしく柔らかな印象を作るのに一役買っている。

自然な“太眉”はどう作る?

もともとしっかりと眉毛が生えている人はぜひその“地毛”を生かしてほしい。絶対にしてほしくないのは、形を整えすぎること。眉毛を切ったり抜いたりしてしまうと、どうしても不自然に見えてしまう。コームを当てて同じ長さにカットすると「毛先の細さ=柔らかさ」が失われて、硬く強い印象になりすぎてしまう。離れて生えている毛があったら抜けばいい。眉毛のまわりに生えている産毛も、ナチュラルな眉毛には必要な毛なのだ。

眉毛を描くときにオススメしたいのは、ペンシルではなくてパウダー。持ち手が長いアイブロウブラシを使ってパウダーを乗せると、ふんわりとした自然な印象の眉毛を作ることができる。パウダーの色は、髪色よりワンランク明るめがオススメ。

持ち手が長いアイブロウブラシがオススメ

眉山から眉尻をなぞるようにパウダーを乗せたら、その都度スクリューブラシでなでて、パウダーを皮膚に馴染ませる。それから、眉山から眉頭に向かって、つまり毛の流れに逆らって眉毛を描いていく。地毛の太さが足りないという人はパウダーで太さを表現するのがいい。このとき眉毛の“下のライン”を意識すると、とてもナチュラルな太眉が出来上がる。

下のラインを意識して描くといい

ちなみに、太眉といっても、眉毛が目立ちすぎるくらい太いと逆効果になる。眉毛は印象を作るパーツであって、立ち位置はあくまで「サブ」。メイクの主役はやっぱり目だから、鏡を引きで見てみて、目が魅力的に見える太さがちょうどいい太さだと思う。

眉毛の描き方が決まったら、毎日同じ方法で描くだけ。くれぐれもサブである眉毛だけを見つめずに、顔全体、体全体を引きで見ながら、ナチュラルですてきな眉毛を描いてほしい。

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