こんにちは!ここハレです。
この記事は、ストレスクリアはコーチングなの?セッション内容や効果・評判について解説してみたというテーマで書かれています。
最近、コーチング業界でじわじわと話題になってきているストレスクリア®コーチング。
けれども、その実態がいまいち認知されていない感じがします。
すごく良い、斬新なメソッドだけに、もっと世の中に知れ渡ればいいのになと思っています。
ということで、今回はストレスクリア®とはいったい何なん?という方に、できるだけ分かりやすく、実態を解説していきたいと思います。
ストレスクリアって何なん?
どういうものがコーチング?
ストレスクリアはどのように行うの?
セッションの内容について
効果はあるの?
世間の評判
このような内容になっていますので、参考にしてくださいね!
それでは本題に入っていきます。
ストレスクリアとは何?

代表者について
正式名称は一般社団法人ジャパンストレスクリア・プロフェッショナル協会といいます。
ストレスクリアの創始者、代表理事は森 優洵(もり やすと)さんです。
多くのメンタルに関する資格をお持ちで、ストレスクリアの協会を立ち上げるまでは、メンタルコーチや企業研修のお仕事をされていたようです。
協会の活動期間はどれくらいか
2019年時点で、協会発足、およそ5年です。
まだまだ他のコーチングや心理を扱う団体に比べると活動年数が浅く、認知度は低いように思います。
ストレスクリアの特徴
・心の葛藤(ネガティブ)を扱う
・2つの質問だけでセッションを行う
・解決すると元に戻らない(悩めなくなってしまう)
という特徴があります。

このような文言が独り歩きして、
ストレスクリア怪しい、ストレスクリア宗教、ストレスクリアねずみ講
のような評判がネットでちらほら見受けられます。
トレーナーとしての立場から言わせていただくと、確かに”怪しい”というのは分からないでもないです!!
実際、私も受講を始めた最初の方はめちゃめちゃ疑っていましたから。
その原因の一つに、情報がかなり少ないというのがあると思います。
これけっこう致命的なんじゃないかなって、個人的には思います。
物凄い効果があるとブログなんかで書かれているんですけど、
実際どんな内容のことが行われていて、どんな人がいてとか、あまり詳しい部分の情報が開示されていないように思うんですよね。
出ていてもちょいだしというか、チラ見せというか。
詳しくはお茶会で!みたいな。w
いちいち行ってられんし!
というところですかね・・。
知りたい人や、不安な人からしたら、より不信感をあおるんですよね。
メンタルを扱うスキルとして、効果も出せる素晴らしいものだけど、
誰もが安心して利用できるように浸透していかないと、もったいないなぁと思います。
他のコーチングの団体など、けっこうオープンにしているところも多いので、うちわ的なところは改善していくべきところだと思います。
ということで、ストレスクリアトレーナーの視点から、多くの人の疑問や不安を解消できたらと思い、今回記事を書いてみました。
どういうものがコーチング?

日本ではまだマイナーな扱い
そもそもコーチング自体が、まだまだ日本においてはマイナーなものです。
今でこそ、スポーツ選手がメンタルコーチをつけて金メダルを獲ったり、企業に取り入れられて効果を出したりして認知度が高まってきましたが、ここ15年前後のことです。
大坂なおみ選手の元コーチのサーシャベイジンコーチの声かけも、一時期注目が集まりましたね。
あれも一つのコーチング的関わりですね。
ですが、一般人が成果を上げるために、お金を払ってコーチをつけるという文化はまだ日本には定着していません。
多くの人が、努力や根性でなんとかその場を切り抜けることを選ぶか、パフォーマンスが上がらない自分を卑下して、自分の人生なんて所詮こんなものと、妥協の毎日を送っているのではないでしょうか。
心の問題や対人関係の悩みは多くの人が抱えているにもかかわらず、第三者に助けを求めることはハードルが高いと思ってしまうのが、日本社会の現状です。
コーチングでは、「悩みを抱えている」「パフォーマンスを上げたい」というようなクライアントに対して、質問や問いかけによって、相手の中から気づきや答えを引き出す関わりを行います。
決してコーチから、「こうすればいいよ」という答えを教えるのではなく、「相手の中に答えがある」という前提でクライアントに関わります。
悩みを抱えている場合、あらゆる情報が頭の中を錯綜していて、それをコーチの質問を通して整理し、解決への糸口を見つける手助けをしたりします。
目標達成を目指すクライアントであれば、これから必要なことや、これまでできていたことや能力(リソース)に気づかせ、より良くなるためにどうすればいいかを考えて行動に移させる関わりなどがあります。
クライアント自身の足で立って、前へ進める手助けをするのがコーチの役割でもあります。
コーチは職人技

クライアントの気づきを促すために、コーチはあらゆるスキルを駆使します。
人間関係を構築するため、言葉を引き出すための傾聴であったり、相手の立場に立って物事を見られるようにするためのワーク。
過去や未来に移動して、自分が本当に望むことに気付かせるタイムラインワークなど。
あげればきりがないほど、コーチはいろいろな技をもってセッションを行います。
そのため、プロコーチと呼ばれるまでになるには、相当の期間と訓練が必要であり、継続的な鍛錬も必要です。
コーチの認定を受けるまでに数十万から数百万円の受講費がかかります。
そういう背景もあり、コーチからコーチングを受けるにあたり、1セッション3万~5万と高額になるケースも多くあり、一般人の生活には馴染みにくい要因にもなっているかと思います。
ストレスクリアはどのように行うの?

よくあるコーチングセッションだと、あらゆるパターンの質問をコーチからクライアントに投げかけられます。
クライアントの変化や気づきの様子を見て、コーチが次の一手を打っていくような感じです。
それに比べ、ストレスクリアのコーチングは、主に2つの質問しかしません。
たった2つです。「〇〇〇〇?」と「〇〇〇〇?」です。
残念なことに、協会の規約により、この2つの質問をネットなどに公表することは禁じられています。
書くと賠償ものか破門です。
これがまた怪しさを助長するんでしょうね。w
直接、連絡いただけたらもったいぶらず教えます。
なのでここでは書かないでおきますね。
これには森代表の思いがあって、
「あまりにもシンプルなスキルなため、公表して広まることで、スキルの深いところを学ばずに、鍛錬もしないまま真似をしてセッションを行う人が出てくる。」
「そうなると、ストレスクリア自体の評判も落ちるし、セッションを受けたクライアントに被害が及ぶ恐れがあるので、受講者、クライアント以外には教えない。」
ということでした。
これを聞くと納得できますけどね。
とはいえ、ネットやYoutubeで検索してみると、規約違反のコーチもいらっしゃるので、どうしても知りたいのであれば、調べてみてもいいのではないのでしょうか。w
ただ、2つの質問を知ったところで、「何?これだけ?」ってあっけにとられるかもしれません。
これだけでは何の意味も成さないただの質問ですから。
重要なのは、『2つの質問』ではなく、それを扱うコーチの力量なんですね。
認定を受けるまでに、皆さん50~100セッション以上の訓練を積んでいますので、出せる結果が違ってきます。
セッションの内容

ということで、2つの質問だけを使って、セッションを行っていきます。
とにかくひたすらクライアントさんの深層心理に眠る、本当に自分が望んでいることを掘り起こしていく作業です。
質問という点では、コーチングと同じですが、ストレスクリアの最大の特徴はシンプルなところです。
禅問答のように、コーチのシンプルな質問に対しての気づきを答えていきます。
思考で考えるのではなく、思いついたまま、良いとか悪いとか関係なくありのままの言葉を出していきます。
よくあるカウンセリングのように、クライアントさんが口に出したくないことをコーチに話す必要もなく、自分だけが分かるように答えていけば、セッションは進められます。
心の痛みや苦しみがないのも特徴です。
セッションの時間はおよそ1時間~2時間程です。
所要時間はクライアントとの相性にもよるし、コーチの力量にもよります。
本当に効果はあるの?

最終的にどういう変化が見られるのかについて解説していきたいと思います。
セッションの目指すところは、葛藤の統合とミッションの発見です。
葛藤の統合
葛藤の統合についてから説明しますね。
人は何かに悩んで苦しむとき、そこには心の葛藤がある、という前提でストレスクリアはセッションを行います。
どういうことかというと、
例①『好きなA子さんに告白したい。けど、できない。』
これは、告白したいけど、できないという葛藤が辛いのですね。
できないで諦められたら楽なんだけど、諦められないから辛いのが続くのです。
例②『おばあちゃんにリンゴを届けたいけど、森には狼がいるから行けない。そんな無力な自分が悲しい。』
これもまた葛藤なんです。行きたいけど、行けないから悲しい。
狼が怖いから諦めてスッキリできれば楽なんですが、おばあちゃんにリンゴを届けたい気持ちも捨てれないから辛いのです。
このように、あらゆる苦しみや悩みは心の葛藤から来ていると考えられます。
そして人は、できない自分を責めるから痛みが生まれます。
ネガティブな面を陰として、それを取り除こうともがきます。
それが、さらに自分を苦しめてしまうのです。
ですが、物事には本当は、陰も陽もなく、ネガティブもポジティブもないのです。
視点を変えれば、ネガティブでもありポジティブでもあるのが真実であると捉えます。
告白できないことと、告白できることを深く掘り下げていけば、共通の思いにぶち当たります。
告白の例で解説すると
例えば、どちらの思いも深く掘り下げれば、『A子ちゃんとずっと仲良くいたい』に行きつくかもしれません。
(着地点は人様々です。)
実は、告白できない自分でも、できている自分でも、深い部分で望んでいることは達成しているのです。
『A子ちゃんとずっと仲良くいたい』だからこそ、告白で気まずい思いをしたくない自分がいることに気付いたら、できない自分を責める必要はなくなります。
できない自分でもO.Kだし、できる自分でもO.K
どちらでも、O.Kなら、自分が本当に望んでいることを選べばいいのです。
やっぱり、告白したいのであれば、成功確率が上がるように取り組めばいいのです。
告白しなくてもそれは自分の出した答えだから納得がいくでしょう。
リンゴを届けられない子の例で解説すると

リンゴを届けたいのはおばあちゃんを喜ばせたいから。
届けられないのは、狼が怖いし、おばあちゃんを悲しませたくないから。
さらに掘り下げると、『おばあちゃんのことが超大事』という思いに到達するかもしれません。
つまり、どちらの行動も、おばあちゃんを思えばこそであり、苦しいのも『おばあちゃんのことが超大事』だからなんですね。
これに、気づかずに、「意気地のない自分はだめだ」「自分はおばあちゃんのことを大事にできていない」
と自分を責めてしまってこじらせてしまっている同じパターンの人がとても多くいるように思います。
できない自分にも必要な理由があり、O.Kをだしてあげる。
それが大事なんですね。
そのうえで、やっぱりリンゴを届けたいのであれば、何か他の手立てはないだろうか。
その次なる一手を考えるきっかけを作れるのが、ストレスクリアの素晴らしいところなのかもしれません。
葛藤の統合とはいいましたが、統合というよりは、”どちらの思いも存在する意味があることに気付く”
ただ、両者が存在するだけという感じかと思います。
ミッションの発見

ここまで掘り下げられたら、否応なしに悩めなくなってしまっています。
トリッキーな表現ですが、本当に悩んでいたことがどうでもよくなってしまうのです。
だって、苦しいと思っていたことが、深い部分では自分にとっては必要だったと気づけたら、悩みではなくなりますよね。
これは必要かもしれないから苦しむのはやめよう!と思考で考えても解決はしません。
腹の底から、潜在意識の深い部分での気づきがあってこそ、納得解が得られます。
なにより、自分で気づくことが大事なのです。
そして、そこまで自分の中を掘り下げていくと、ほんとに自分が求めていたことは何か、どんなふうに生きて、何を世の中に還元していきたいのか、
昔から本当はずっと大事にしまい込んでいた思いなどに目を向けてもらいます。
ここではミッションと呼んでいますが、コーチによっては使命と言う場合もあります。
自分が本当に大切にしたいことは、生きてきた中で、諦めたり、歪められたりして、心のどこかにしまい込んでしまっていることはよくあることです。
その自分の本当の思いに最後は気づいてもらって、一通りのセッションは終了になります。
世間の評判

セッション後のクライアントの変化は、正直なところコーチの力量によるところが大きいです。
これはどの世界でも同じだと言えます。
経験豊富な医者と研修医のどちらに命を預けられるかといったら前者でしょうし、
訓練を怠らないパイロットとペーパードライバーのどちらの運転で宇宙へ行きたいですか、というところです。
いたってシンプルで、誰にでも変化が出せるとも言われているストレスクリアのコーチングですが、私はそうは思いません。
人生とお金をかけてセッションを受けるなら、自分にあった腕利きのコーチのセッションを受けることをお勧めします。
事前の体験セッションを開かれているコーチも多いですし、安いものでもないですから慎重に選ばれた方が良いかと思います。
残念なのは、「ストレスクリアって受けてみたけど、効果ないよねっ」て、ふれ回られることだと思っています。
受けてもいないのに、「怪しいよねっ」て情報が出回るのはもっと残念ですが・・・。
セッションをきっかけに、心の苦痛から解放されて、人生が好転していく方は必ずいるでしょうから、
そのチャンスを奪うことにならないように、われわれコーチは技術の向上に努めていかねばと思います。
どの心理スキル、コーチングでも良し悪しがあり、評判も分かれるところです。
クライアントさんとの相性もありますし。
そして、どのスキルでセッションを受けたとしても、
結局は自分の中から気づきや答えを見つけて、行動を変化させていくことは最終的に共通していて、本人が変わろうという意思を最終的に持てるかどうかにかかっています。
変わらない、という選択を無意識にせよするクライアントさんもいらっしゃいます。
コーチはその変化や気づきのサポート役です。
つまり、本気で取り組まないと、どんな優れたコーチにお願いしたとしても変化は生まれないということです。
逆を言えば、本気で取り組めば、これまで見てきた世界観とは180度違う世界の見方をできるようになり、
新たな自分の人生を踏み出せるきっかけになることは間違いないと思います。
少なくとも私はそうでした。
超絶うたがっていましたし、粗探しをしていましたが、セッションを受けて理解できました。
人生を豊かにするうえで、ストレスクリアのコーチングは効果を発揮すると私は思います。
繰り返しますが、必要な条件がしっかり揃えばですが。
長くなりましたが、ストレスクリアに関するざっくりとした概要はこのような感じです。
ストレスクリアコーチングについて、少しでも理解が広がれば幸いです。