腕が鍛えられる料理代行の仕事

『ハレタル』では、子育て中の女性がはたらきやすい会社、子育て中の女性こそが活躍できる仕事のベストプラクティスをよりすぐって取材しています。その会社で人材の募集をしている場合、求人情報を掲載していますが、これは求人広告ではなく編集部による取材記事です。

「わー、お母さんに作ってもらったみたい!」。東京都内のマンションで、依頼主の女性が目を輝かせている。ずらりと並んでいるのは、炊き込みご飯、ハンバーグ、餃子、色とりどりのサラダなど。「サラダは体を冷やさないよう温野菜に。餃子はにんにくを使わず、お子さんでも食べやすい味付けです」。そう説明するのは、家事代行サービス「CaSy(カジー)」で料理スタッフを務める舟川忍さん(47)。この日は初めてのお客さんのもとで、3時間で7品を作り上げた。

調理人の腕を磨ける仕事

舟川さんは10歳の女の子のお母さん。調理師免許のほか、国際薬膳師や国際薬膳調理師の資格を持っている。和食店などで勤務経験があり、知人の飲食店を間借りして、薬膳の知識をいかしたランチ営業にチャレンジしたこともある。さらにスキルアップできる仕事を探していたところ、CaSyの料理代行スタッフの募集を見つけて応募した。

「時間制限がある中で準備、調理、後片付けとすべて完了させるので、飲食店の厨房より鍛えられるんです。お客様のこだわりやご要望通りに料理を仕上げるのも、飲食店の勤務ではなかなか得られなかった経験で、勉強になっています」(舟川さん)。

自身の持つ薬膳の知識を生かし、それとなく体に良い素材や調理法を取り入れているのが舟川さんの強み。いまは専属契約のお客さんが4軒あって、週3日を仕事日と決めている。個人宅だけではなく、IT関連会社のオフィスへ、20人分のまかない料理を作りに行く仕事もある。

「食べることにかかわるということは、その人の生きることにかかわるということ。また、家族がコミュニケーションを取るお手伝いもさせていただいていると思うと、本当に幸せな仕事だと思います」(舟川さん)。腕を磨いて、いつかは自分のお店を持つのが夢だ。

面接には肉じゃがを持参

CaSyが料理代行サービスを始めたのは2016年3月から。掃除代行サービスのお客さんの声から、料理への代行ニーズが高いことに気づいたのがきっかけだった。

CaSyによると、質の高いサービスを提供するため、当初は調理師や栄養士といった有資格者や、飲食業の経験者でスタッフを集めるつもりだった。しかし、資格やプロ経験がない主婦であっても、調理のスキルが高い人はいる。むしろ主婦だからこそ、「冷蔵庫の中にあるもので料理してほしい」や「子どものための食事を」といった要望に応えられることも多い。

そのため、CaSyは実力主義で選考をきっちり行うことにしている。面接は、自宅で調理した肉じゃがか筑前煮を持参してもらう、というユニークなもの。料理は面接会場でお皿に盛り付け、お客様に見立てた社員に提供する様子から対人マナーもチェックする。だしの取り方、素材の下ごしらえ、味付け、盛り付けなど、大事な要素がギュッと詰まっている料理なので、見て、食べればすぐに腕の違いが分かるのだという。

現在、料理スタッフとして登録しているのはおよそ300人。首都圏を中心に関西では大阪府や兵庫県の一部でもサービスを提供している。夜の勤務が多い飲食業界で仕事と育児の両立ができなくなったお母さんや、自宅で料理教室を開きながら副業を探していた人など応募の動機はさまざまだ。

作り置き料理の依頼が多い

CaSyの料理代行を利用しているのは8割以上が共働きの子育て世帯。主婦であっても乳児を抱えている人、妊娠中で調理をするのが困難な人の依頼もある。最近は週末に作り置きできる料理を作ってほしい、という依頼が増えているのだとか。

お客さんとのマッチングは、インターネットを使って行われている。スタッフはお客さんの依頼内容を見てやりたい仕事に応募し、お客さんは応募者の中からお願いしたいスタッフを選ぶ仕組み。マッチングが成立すれば、お互いにチャットできるようになり、料理のリクエストはもちろん、コンロは何口あるか、お鍋はいくつあるか、といった情報交換を事前に行う。スポット利用でお客さんに気に入ってもらえれば専任制になり、定期的な仕事につながっていく。

決まったお客さんがつく専属契約が増えるのも仕事のやりがいだが、報酬面でも評価の仕組みがある。仕事のあと、お客さんから寄せられた5つ星アンケートの結果をもとに、貯まった星の数によって時給が上がっていくのだ。「星の数=時給アップ」と分かりやすい形なので、自ずと頑張れる仕組みになっていると言える。

スタッフの研修や実習の機会も多く、料理代行スタッフは「料理しゃべり場」と題する集まりが毎月1回、企画されている。季節のおすすめ料理や、食中毒など調理の注意点を学ぶだけでなく、普段はそれぞれに活動しているスタッフ同士が顔を合わせ、日々の疑問や悩みについてアドバイスしあえる場にもなっているそうだ。

それぞれの台所で、それぞれのお客さんのリクエストを聞き、制限時間内に料理を仕上げるのはプロの仕事にほかならない。実力主義の採用と評価システムがあるCaSyなら、料理の腕を磨きながら、仕事のやりがいを実感できそうだ。

CaSyでは家事代行スタッフを募集しています。

◆家事代行スタッフ(掃除・料理)
・勤務地:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・兵庫県
(サービス提供エリア内のご希望の場所ではたらくことができます)
・時給:1450円 以上
・勤務時間:週1日以上。1日2時間~(掃除)/3時間~(料理)
・応募先:採用案内ページをご確認ください

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