日本最大級のイベントを支えるお母さんたち

2013年に名古屋で始まった全国最大級の“ママ向けイベント”「ハッピーママフェスタ」は、子育て中の女性たちのボランティアによって10万人を動員すると言われている。これまで、名古屋に続き、札幌でも開催されていたが、今年6月初めに開催されるのは神奈川県川崎市。イベント激戦区でもある初の関東開催をなんとか盛り上げようと、今回も個性豊かなメンバーが集まり始めている。

企画・運営を担う゛ブレーン”

イベントの運営・企画を担うのは「ママブレーン」とよばれる女性たち。月1回程度開かれる「ママブレーン会議」に参加してアイデアを出したり、自身の経験やママ友ネットワークなどを駆使してプロモーションにも貢献したりもする。4月中旬、イベント会場となる「ラ チッタデッラ川崎」にて、第5回目のママブレーン会議が開かれていた。

そこに集まっていたのはSNSやホームページなどでママブレーンのことを知ったお母さんたち。ヨガ講師や食育インストラクターなどそれぞれの分野で地元を中心に活躍する人、何か社会とかかわりを持てたらと思う子育て中の主婦などが20人以上参加していた。回を重ねるごとに参加者の親密度も増し、意見交換もスムーズに進んでいるようだ。

今回の議題は、当日の業務担当について。ママブレーンのメンバーはイベント当日、主に2つの担当に分かれることになった。まず、会場を見回り、トラブルがあった場合に適切な対処をして本部につなぐ「見回り隊」。もう一つが、当日の様子を随時SNSにアップして共有する「写真隊」。どちらの担当にもつかなかった人たちは、イベントに貢献するためのアイデアを出してそれを実践することとなった。

その後、グループに分かれての話し合いがスタート。「子どもでも『見回り隊』だとすぐわかるようにするには腕章よりも頭に何かかぶったほうがわかりやすい」「ラ チッタデッラの雰囲気を活かしたフォトスポットを作って、コンテストをやったらどうだろうか」など、次々と意見が挙がる。「『ここから撮るときれいに撮れる」という場所を地面に表示してフォトスポットを作ったらどうだろうか」という意見には、誰もがうなずいた。

参加者それぞれの熱い思い

会議に参加していたママブレーンの一人、島美涼さん(32)はここ川崎が地元。2才7カ月の子どもを育てる島さんは「このイベントがお母さんたちの息抜きの場になれば」と「ママブレーン会議」に参加した。島さんは日頃、布を使ってデコレーションを施した床に子どもを寝かせて写真を撮る「ベビードリームアート」の講師として活動しており、子育て中のお母さんたちとの出会いがたくさんある。

そんな島さんは、「この地域は子育て世代が増えているけれど核家族が多く、いわゆる“ワンオペ”で乳幼児の子育てを頑張っている人が多数いる」と感じてきた。そんなお母さんたちが外に出て息抜きするきっかけにしてほしいという思いから、このイベントに主体的にかかわることとなったという。

また、隣の横浜市から参加しているしのとうさとみさん(46)は、「子育ての話だけに集中しないので、とても楽しい」と話す。「幼稚園や小学校などでは、お母さんたちの話題はいつも子どものこと。でもここはイベントを盛り上げるという一つの目標に向かって話ができるのが魅力です」。

ハッピーママフェスタ川崎を主催するチッタ エンタテイメントの堀口憲吾さんは「ママブレーンで出てくるママたちのアイデアはすばらしいものが多く、頼もしいかぎりです」と彼女たちの活躍に期待を寄せる。ママブレーン会議はイベント終了後も継続的に開催され、川崎駅前地域の活性化をテーマにさまざまな活動をしていくという。すでに企業からも商品開発でコラボできないかとのラブコールも受けており、今後も活躍の場は広がっていきそうだ。

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