お母さんスタッフの気遣いが生きる、あのスープのお店

『ハレタル』では、子育て中の女性がはたらきやすい会社、子育て中の女性こそが活躍できる仕事のベストプラクティスをよりすぐって取材しています。その会社で人材の募集をしている場合、求人情報を掲載していますが、これは求人広告ではなく編集部による取材記事です。

「働く女性がひとりでも気軽に入れる」飲食店として全国展開する「食べるスープ」の専門店・スープストックトーキョー。スープには化学調味料や保存料を使わず、ほとんどのメニューにアレルギー表示がある。小さな子どもでも安心して食べられるので、お客さんには子連れのお母さんも多い。

“図々しさ”も役に立つ

スープストックトーキョーには「接客マニュアル」がない。だから子連れ客の多い店舗では、お母さんスタッフが大活躍している。グズる子どもに声をかけてくれたり、ソファ席を案内してくれたり、ナプキンを多く渡してくれたり――。

スープストック

お母さん世代の人気が高い

産休・育休を経て2016年4月に職場復帰した高砂恵さん(35)は3人の子どもを育てるお母さん。勤務先の「ルミネ横浜店」には子連れのお客さんが多く、母親であることが役立つ場面も少なくないという。

先日、内祝いにとスープを買いに来たお母さんがいた。宛名書きに時間がかかってしまい、赤ちゃんが泣いてしまったという。「すかさず『抱っこしましょうか?』と声をかけたら、とても喜んでくださいました。出産前であればこの一言は出なかったし、行動に結びつかなかった。お母さんになっていい意味で図々しさが出てきたかなと感じています」(高砂さん)。

子育ての経験を生かしながらはたらく高砂恵さん

子育ての経験を生かしながらはたらく高砂恵さん

「お母さんスタッフの経験値の高さと懐の広さは会社にとって大きな財産」。人材開発部の江澤身和さんはそう話す。一緒にはたらく大学生など若いスタッフがお母さんスタッフの気遣いを間近で見ることで接客にもいい影響が及んでいるという。

お店に絵本やおもちゃを

「私たちが目指すのは“世の中の体温を上げる”こと。だからお客様には“温かさ”を感じられるような商品、空間、時間を提供しています」と江澤さん。その一環として、店づくりにはスタッフのアイデアを積極的に取り入れている。

Phot by MARIA

Phot by MARIA

ランチタイムには5人のお母さんスタッフがシフトを組んではたらく「たまプラーザテラス店」はベビーカーでも入りやすいよう席と席との感覚が広めの設計。「子連れで来店するお母さんに少しでもゆっくり過ごしてもらいたい」というスタッフ思いから、店内にはおもちゃや絵本が置いてある。

商業施設の中にある「西宮ガーデンズ店」では、お母さんスタッフの発案で「バイバイプロジェクト」を行っている。これは子連れのお客さんが帰るとき、スタッフ全員で子どもにバイバイをするというもの。たとえ子どもが泣いたり騒いだりしてしまっても、「また遊びに来てね」「いつでも大歓迎だよ」という気持ちを伝えたいという思いから生まれた。

「熱量の高い人」が集まる

お母さんスタッフの持つ力を生かし、子連れのお客さんにも“温かさ”を提供する。そんなスープストックトーキョーが求める人材は、「熱量の高い人」だという。「お店に来て、その人に会うと、ぽっと心が元気になって、またお客様がお店に足を運びたくなるような人」(江澤さん)。

スタッフに会いたいからお店に行くという人も

スタッフに会いたいからお店に行くという人も

特に重視しているのは「表現力」と「伝える力」の2つ。たとえば新卒社員採用の最終面接では、「表現力選考」が課される。「自分の得意分野の実演」「絵本の読み聞かせ」「自分の『好き』なものについて」の中から1つを選んで発表するというもので、得意なことや好きなものへの熱量をどれだけ聞き手に伝えられるかを評価する。

熱量の高さをスタッフ同士で伝え合う場もある。お客さんとのエピソードをスタッフから募って発表する「スープストックトーキョーグランプリ」。社員もアルバイトスタッフも垣根なく参加、発表する。西宮発の「バイバイプロジェクト」もこのグランプリを通じて全国のスタッフに共有された。

週3日、4時間未満でも

現在のスタッフは、社員が約200人、アルバイトは約1500人。全スタッフの約8割が女性で、子どもを持つ女性も多い。アルバイトから社員にキャリアチェンジする人もたくさんいるそうだ。

社員になった後も、はたらきやすさをフォローする体制が整備されている。16年4月に導入された時短制度もその一つ。「月に130時間以上勤務する」という条件さえ満たせば、あとは、自由に勤務時間を設定でき、期限はない。小1の1学期のみ時短制度を利用する、子どもが中学生になるまで時短にするなど、取得時期や期間はそれぞれのライフスタイルに合わせてきめることができるのも魅力だ。

対象は子どもを持つ人にも限らないため、気兼ねなく取得しやすいのもいいところ。今は約20人が時短制度を使ってはたらいている。

短い時間からでもはたらける

短い時間からでもはたらける

アルバイトは「週3日、1日4時間から」という条件で募集する店舗が多いが、店長との相談で勤務時間はフレキシブルに対応している店舗が多いという。

今年の春には、名古屋に“ママコンシャス”の店舗をオープンする予定。ライフスタイルに合わせて無理なくはたらける場が増えれば、お母さんスタッフの活躍もますます見られるようになりそうだ。

◆「Soup Stock Tokyo」(駅ビル・エキナカ中心店舗)のアルバイト採用
・雇用形態:アルバイト(要望に応じ正社員登用あり)
・給与:時給1000円~ (都内平均)
・勤務地:全国の各店舗
http://jobmo.jp/smiles/pc_list.asp?corpcd=889&kencd=19&mode=2
・勤務時間:週3~、1日4時間~(応相談)
・問い合わせ先:各店舗まで

◆「家で食べるスープストックトーキョー」(デパ地下中心の、冷凍スープの販売)のアルバイト採用
・雇用形態:アルバイト(ご要望に応じ正社員登用あり)
・給与:時給1000円~ (都内平均)
・勤務地:全国の各店舗
http://jobmo.jp/smiles/pc_list.asp?corpcd=889&kencd=20&mode=2
・勤務時間:週3~、1日4時間~(応相談)
・問い合わせ先:各店舗まで
※募集内容は取材時点のものとなります

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