自由が丘のケーキ屋ではたらくお母さんパティシエ

『ハレタル』では、子育て中の女性がはたらきやすい会社、子育て中の女性こそが活躍できる仕事のベストプラクティスをよりすぐって取材しています。その会社で人材の募集をしている場合、求人情報を掲載していますが、これは求人広告ではなく編集部による取材記事です。

東京・自由が丘にある手作りタルトと焼き菓子のお店「BLOOM’S(ブルームス)」。ここではたらく25人のうち、6人が子どもを持つお母さん。朝から晩までハードにはたらくのがパティシエの仕事だと思っていたが、この店は違う。「週2日、4時間から」はたらけるのだ。

左から4人目が、店のオーナー兼パティシエの藤田さん

左から4人目が、店のオーナー兼パティシエの藤田さん

ブルームスがオープンしたのは今から5年前。おいしくて安心安全な素材を使ったお菓子が人気となり、自由が丘の2店舗に加え、この4月には二子玉川の髙島屋にも店を出した。

店のオーナー兼パティシエである藤田咲子さん(43)は、4男2女のお母さん。8年前、趣味が高じて、お菓子作りをライフワークにすることに。ビストロで2年間修行した後、末っ子(現在、小学2年生)が2歳のときに、第一号店を自由が丘に開いた。25人のスタッフの中には、週5日フルタイムではたらく正社員もいれば、週1日数時間だけはたらくパートタイムのスタッフもいる。

製造スタッフも販売を

一般的なパティシエの仕事は、とてもハード。一日中立ちっぱなしで数十キロの原材料や仕込んだ生地を運んだり、熱いオーブンを長時間のぞいて汗だくになったり……。朝5時から終電まではたらき詰めで、クリスマス前は1週間泊まり込みで作業をする、といったパティスリーも少なくない。トップのパティシエは日々厨房に立ち、スタッフたちに細かく指示をしていく。

しかし、子育て中のお母さんは長時間はたらくことができないし、子育てをしていないスタッフにとってもキツい職場にはしたくない。それに6人の子どもがいる藤田さんには、いわゆるトップパティシエの役割は担えない。「私がパティシエとして店に立ち続けなくても運営できるシステムを作りたいと思いました」(藤田さん)。

複数の人が同じ作業をできるように工夫した

複数の人が同じ作業をできるように工夫した

藤田さんが考えたのは、「ともにはたらくチーム」を作ること。品質の安定した商品を、スタッフの誰もがどのスタッフと組んでも作れるようにした。パイ生地やタルト生地の仕込み、焼く、仕上げをするといった作業ができる人を複数作り、いつもお菓子を作っているスタッフもいざというときは店に出て販売もできるように。メインの仕事ではない仕事にも触れることで「私にはこの持ち場しかない」という気持ちが自然となくなる。

また、ともにはたらくチームである、という気持ちを共有するために、雰囲気作りも大切にしている。スタッフの子どもが病気になって急に休んでも職場の状況を把握できるよう、LINEでグループを作っている。

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子育て中の女性もイキイキはたらく

ブルームスではたらく6人のお母さんは、藤田さんのほかに、製造補助が3人、販売が2人。まだまだ子供に手がかかる人もいれば、子育てが一段落ついた人もいる。皆、1日の勤務時間は6時間以内だ。正社員の中には、これからお母さんとなる妊娠中のスタッフもはたらいている。

お母さんスタッフは10時出勤

ブルームスの営業時間は11時から。スタッフの生活や体調管理を考えて、製造スタッフの勤務は9時から、製造補助をする子育て中のお母さんは10時からはたらく。これは、一般的なパティスリーより1時間から2時間遅い。一度にはたらく人数を増やし、その分それぞれの勤務時間を短くすることで可能になった。「スタッフ一人ひとりの笑顔がおいしいお菓子を作る」と藤田さんは考えている。

子育て中の女性もはたらく

週に数回からはたらける

10年以上にわたって自宅でケーキ教室を営んでいた佐藤恭子さん(仮名・51)は、友人から紹介されて1年前からブルームスではたらき始めた。プライベートでは、中学生の男の子を育てるお母さん。現在、ブルームスで週3日はたらく。

「プライベートを大切にしてくれる社風が何よりありがたいです。スタッフみんなが、子育てしながらはたらくことについて理解があり、子どもの体調が悪くなってシフトに入れないときも快く受け入れてくれます」(佐藤さん)。佐藤さんの息子は思春期真っ盛りの難しい年頃だそうで、子育ての先輩に、育児に関する悩みを相談することもあるのだそう。

環境改善

結婚して子どもができても、パティシエとして活躍できる環境を

「今のパティスリーの世界では、結婚して子どもができたら、復帰するのはほぼ無理。独身でも、技術があっても、相当の体力がないと仕事を継続するのは難しい。高い技術を持った女性パティシエはたくさんいるのに続けられないのはもったいない」と藤田さんは話す。子どもがいながらもパティシエとして活躍できる場がある、はたらける環境があるというのはお菓子業界全体にとって必要なことなのだろう。

ブルームスでは製造と製造補助のスタッフを募集しています。

◆製造スタッフ(正社員登用制度あり)
◆製造補助スタッフ(週2日、1日4時間~)
・雇用形態:パート、アルバイト
・給与:能力給につきお問い合わせください
・勤務地:自由が丘
・勤務時間:要相談
・問い合わせ先: 03-3725-0705
※募集内容は取材時点のものとなります

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