子どもと一緒にオフィスではたらく

『ハレタル』では、子育て中の女性がはたらきやすい会社、子育て中の女性こそが活躍できる仕事のベストプラクティスをよりすぐって取材しています。その会社で人材の募集をしている場合、求人情報を掲載していますが、これは求人広告ではなく編集部による取材記事です。

子どものそばで仕事ができるなら――。

目の前の仕事に集中した後に、ちょっと一息、パソコンから視線を上げると、そこでわが子が遊んでいる。そんな環境で仕事ができるなら、はたらくからといって子どもと過ごす時間を犠牲にすることはなくなるかもしれない。

稲葉千枝さん(27)は、そんなはたらき方を実践している一人。

週2回ほど2歳の子どもを連れて東京・新宿のオフィスに出勤。営業部チーフとして6人のチームメンバーをまとめる立場にいるけれど、社内にいるときはオフィスの一画に設置された託児スペースの中で、子どもの顔を見ながら仕事をしている。

ガラス張りの空間に

弁護士などの専門職に向けたコンサルティング、マーケティング支援を手掛けるスタイル・エッジ。新宿御苑の緑がすぐそこに見える本社の中は、一見するとごく普通のオフィスだが、社員のデスクが並んでいる奥に防音ガラスで囲まれた不思議なスペースがある。

奥に見えるガラス張りのスペースが託児ルーム

ここが「わ~ママStyle Kids」と名付けられた託児ルーム。常勤の保育士がいて、子どもたちが自由に遊んだりお昼寝したりしながら過ごしている。正社員でもパートでも、男性でも女性でも無料で利用できる。

稲葉さんは日中、電話や会議のとき以外はこのスペースの中で仕事をしている。営業先に出向くときにはここから「行ってきまーす」と言って出掛けていく。

稲葉さんのお仕事は、弁護士事務所などにマーケティングや経営戦略についてコンサルティングを行いながら、営業先の新規開拓をすること。

「弁護士の先生が私の提案を受け入れてくださると、必要とされている気がしてとてもやりがいを感じます。営業の仕事はこれからも続けていきたいです」(稲葉さん)

女性が7割

スタイル・エッジの従業員は約100人。20~30代の若い社員が多く、なんとその7割が女性。稲葉さんの営業部も6人中5人が女性だという。

ガラス張りの託児スペースが設置されたのは2015年4月のこと。それまで活躍していた女性社員2人の出産がきっかけだった。保育士は事務も兼任する形の正社員として採用し、現在も5~6人が利用している。

オフィスの一画にこうしたスペースを設けることで、子どものいる社員ばかりを優遇するといった不公平感が生まれるのではという懸念はなかったのか。

それについて、副社長の横川泰之さんはこう話してくれた。

「もちろん、子どもが苦手な社員もいるかもしれませんし、不公平感を覚える社員もいるかもしれません。でも、『スタイル・エッジはこういう会社』『私たちはこういうことを大事にする会社』という姿勢を明確にすることで理解は得られると思いました」

スタイル・エッジはこれまでも、妊娠や出産を理由にほかの企業でははたらけなくなった女性を積極的に採用してきた。これからも、国籍や性別にとらわれずに採用を続けていくという。

「優秀で本当はもっと活躍できるのに、それを生かせる場がない。そんな女性は世の中にたくさんいる。そういった方々を他社が採用しないでいてくれることは、私たちにとってはむしろありがたいと思っています」(横川さん)

弁護士のマーケティング

ここ10年で弁護士の数は約1.7倍に増えている。そうはいっても、取り扱う事件が増えているわけではない。依頼は一部の弁護士に集中し、競争が激しくなっているのだという。

そのような状況の中で必要とされてきたのがマーケティングやPR。とはいえ、弁護士は法律の専門家。マーケティングが得意な弁護士などなかなかいない。スタイル・エッジはそんなクライアントに対して、Webマーケティングによる集客を中心とした支援を行っている。

最近では、マーケティングやPRに限らず、人材採用や育成、営業力の強化といった分野の相談も増えており、またクライアントも弁護士、税理士といった士業にかかわらず、開業医師や歯科医師などに広がっている。

副社長の横川泰之さん

2008年の会社設立以来、こうした需要を取り込みながら成長し、16年5月期の売上高は約25億円。今までは紹介や口コミを中心にクライアントを獲得してきたけれど、これからはもっと営業を強化し、新規事業にも取り組みたいという。

3カ月に1回のペースで全社員が集まる「全社会」を開いたり、年1回の社員旅行を催行するなど、社員同士が仕事以外でもコミュニケーションを取れるような機会も設けてきた。組織としての結束力を高める取り組みにも力を入れながら、人員を拡大している。現在も、アカウントプランナー(営業)とWebプログラマーを募集している。

◆スタイル・エッジのアカウントプランナー(営業)
・仕事内容:法人営業
・雇用形態:正社員
・給与:年300万~480万円(スキル、経験による)
・勤務地:東京都新宿区新宿2-16-6 新宿イーストスクエアビル8階
・勤務時間:9:00~18:00
・待遇・福利厚生:各種社会保険完備、産前産後休暇、社内託児所完備
・必要なスキル:法人営業の経験
・問い合わせ先:スタイル・エッジ採用サイト

※掲載内容は取材時点のものであり実際とは内容が異なる場合があります。

スタイル・エッジには、Webプログラマーも多くはたらいている。コンサルタントがクライアントの下でまとめてきた案件をWebで具体化するため。これまでパートナー企業に外注していたシステム開発もここ2年で完全に内製化した。

専門職向けコンサルティングというカタいイメージの業界なので、Webプログラマーというとブースにこもって一人黙々と仕事……というイメージがあるけれど、スタイル・エッジではたらく6人のプログラマーはWeb業界と同様に和気あいあいとにぎやか。今のところ、スタイル・エッジのWebプログラマーに子育て中のお母さんはいないが、もちろん託児スペースを利用しながら子どもと一緒にはたらくこともできる。

「たまにコンサルタントから無理難題が降ってくることもありますが、それに応えるのも仕事のうち。どう対処するかチーム全体で考えてなんとか乗り切っています」と、マーケティング事業部マネジャーの小笠原武彦さん。サーバーやデータベース構築など、プログラミング以外の仕事もあるほか、自社サービスとしてアフィリエイター向けASPも手掛けているため、担当する仕事の範囲は幅広い。

◆スタイル・エッジのWebプログラマー
・仕事内容:Web広告にかかわる管理ツールの開発・運用など
・雇用形態:正社員
・給与:年300万~600万円(スキル、経験による)
・勤務地:東京都新宿区新宿2-16-6 新宿イーストスクエアビル8階(東京・メトロ「新宿御苑前」駅徒歩2分)
・勤務時間:9:00~18:00
・待遇・福利厚生:各種社会保険完備、産前産後休暇、社内託児所完備
・必要なスキル:オブジェト指向プログラミングの実務経験1年以上
・問い合わせ先:スタイル・エッジ採用サイト

※掲載内容は取材時点のものであり実際とは内容が異なる場合があります。

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