残暑の疲れを癒やしてくれるキュウリのスープ

キュウリといったら、「生で食べるもの」というイメージがあった。厚くスライスしてドレッシングをかけ、サラダとして食べるか、もしくは薄く切って酢の物か……。縦に4つ割りにして辛味噌をつけてもいいし、塩もみして浅漬けにするのもいい。とにかくキュウリは火を入れるものではなく、生で食べるものだとずっと思っていた。

キャベツは炒め物に使うし、トマトは煮てソースにする。ブロッコリーはゆでなきゃ食べられないし、レタスだって実は炒飯に入れてさっと炒めると美味しい。でもキュウリのように水分の多い野菜、生以外でどうやって食べるのだ、と思っていた。

キュウリは生で食べるものだと思っていた

ところが、違った。キュウリを煮る。私の中ではありえなかったこの調理法で、キュウリがびっくりするほどおいしくなることをあるとき知った。普段生で 食べているキュウリが、別物のようになるのだ。それも、スープで。

わが家のレシピをお伝えしたい。

キュウリとソーセージのスープ

【作り方】

  1. キュウリ2本とソーセージ2本を1センチの輪切りにする。
  2. 長ネギ1/3本を小口切り(または玉ネギ1/4本をうす切り)にする。
  3. 鍋にオリーブオイルを熱し、1と2を炒める。
  4. 水とコンソメ(3カップ分)を加えて3~4分煮、塩小さじ1/2と粗びき黒コショウで味を調える。

キュウリ、ソーセージ、長ネギをオリーブオイルで炒める

最初に作ったときは本当においしいのか半信半疑で、出来上がったスープを恐る恐る口に運んだ。パリッとしたキュウリが、ふんにゃりと歯ごたえもなくなっていることを想像して。

ところが、スープにしたキュウリはまるで違う野菜。たとえるならばジャガイモと大根の間くらいのホクホク感。スープの味もしっかり染みて、一緒に入れたソーセージともよく合う食材になっていた。びっくりした。キュウリが、こんなにおいしいスープになるとは。

このスープのポイントは黒コショウをきかせること。ピリっとして味がしまるし、食欲がそそられる。

むくみの解消にもなる

キュウリは栄養価が「低い」ことで有名らしい。ただ、残暑厳しいこの時期に食べれば、夏の間にたまった体内の余分な熱を放出し、利尿作用を促してむくみを解消する効果があるそうだ。まだまだ暑いこの時期にスープなど……と敬遠しがちだが、汗をかき塩分を欲している夏の体にはぴったりだと思う。

そしてこのスープ、実はパンにもよく合う。朝食はもちろん、私はスープジャーに入れてお弁当に持って行っている。ドライフルーツをたっぷり入れて焼いたパンとバター、朝からサッと作ったタマゴサンドなどと一緒に、このスープを持って行く。パンやサンドイッチはワックスペーパーと輪ゴムで簡単に包んで行くので、帰りに持ち帰るのは空になったスープジャーだけだ。食欲のなくなりがちな時期の昼食に、キュウリのスープは大活躍なのである。

食材や調理方法の新しい組み合わせに出合うたびに、料理とは奥が深いなと思う。食材がどう変化するかなんて、実際にやってみなければわからない。

今やキュウリのスープはわが家の定番になった。朝、冷蔵庫を開けてキュウリを見つけると、サラダにしようかそれともスープかなとワクワクしながら迷う。

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