「Airbnb」を賢く使えば旅はもっと楽しくなる

今年の6月、私たち一家(私と夫、6歳の長男)はヘルシンキに4泊5日の旅をした。旅の目的は、ヘルシンキに住む夫の妹家族に会うこと。Airbnb(エアビーアンドビー)を使い、妹家族の家の徒歩圏内にあるアパートを借りた。

Airbnbはいわゆる民泊のサイトで、ここを使えば一般の人が宿泊施設として自宅などを貸し借りできる。日本でも割とメジャーになってきたから知っている人も多いのではと思う。ホテルにはないような個性的な物件があるし、現地に詳しいホストと交流できるのがいいところだ。

レビューし合うから公正

家族旅行でAirbnbを利用するのはこの旅で4回目。ほか3回は、日本での利用だ。大阪と沖縄でワンルームマンションを借りたり、沖縄県南城市のユニークな小屋に滞在したりした。

Airbnbの仕組みは「民泊」という言葉で日本にも浸透してきているけれど、旅館業法の違反に当たると指摘されることが多いように思う。フィンランドでも同じようにAirbnbが広がり始めており、私の住むロヴァニエミにも貸し出しを始めた部屋はたくさんある。住民の反対がある物件もあるが、今の法律からすれば「非合法ではない」といった状況のようだ。

昨年、初めてAirbnbを使うときはやっぱり不安だった。調べたところ、部屋を提供する側をホスト、部屋を利用する側をゲストといい、

  1. レビューのシステムがしっかりしていて、ホストがウソを書いていればレビューで知ることができる。ゲストについてのレビューも公開されるので、マナーの悪いゲストは利用を拒否され、公正さが保たれている。
  2. 宿泊代金は、予約時にゲストがAirbnbに対して支払い、ゲストがチェックインして24時間後にAirbnbからホストに支払われる。実際に到着して条件が違えば、ゲストは宿泊をキャンセルできるしおカネも戻ってくる。

ということがわかり、利用することに決めた。

ホストとの出会いも魅力

実際にAirbnbを使って泊まってみると、それぞれの物件によって、鍵の受け渡し方法から部屋に備えられた設備、ホストのホスピタリティなどさまざまだった。いちばん助かったのは、ホテルと違って部屋に洗濯機があること。衣類をぐっと減らせ、子連れでも身軽に旅行できるし、安く利用できるから長期滞在に向いている。

私たちが沖縄で2泊した小屋は、海に面し森に抱かれるように建つ秘密基地のような家。予約したときから訪れるのをずっと楽しみにしていた。

部屋の窓からは海を一望できた。フィンランド育ちの夫や息子だけでなく、大阪育ちの私にとっても特別な体験だった。追加のベッドがいらなければ未就学児の料金は無料なので、小さな子どもがいる家族には特にうれしい。

期待を上回る素敵な空間だったし、レンタカーのない私たちのために車を出してくれる親切なホストだった。お世話になった分その場所に繋がりができた気がしてうれしく、季節を変えてまた泊まろうと思っている。

沖縄で泊まった、ジャングルのような森に建つ小屋

リクエスト拒否…!?

さて、今回はヘルシンキで子連れでのAirbnb利用だ。ホテルと同様、安くて評判のいい物件はすぐに予約で埋まってしまうため、ひと月前に物件を探し始めた私たちは少々出遅れた感があった。

Airbnbには二通りの予約の手順がある。一つはまずホストに予約を申し出るメッセージを送り、承認されれば支払いに進んで予約完了。もう一つは「今すぐ予約」というもので、ホストの承認なしに即予約ができるというもの。

私たちはヘルシンキ中央駅西側の、高級住宅地にある割には手頃な値段、素敵なインテリアのアパートを見つけた。ホストに予約をリクエストするため、私たちが「観光が目的、6歳の子連れの家族」とのメッセージを送った。

日本の物件ではすぐに承認の返事が来たので、今回のヘルシンキの物件も大丈夫だろうと楽しみに待っていたが、残念ながらリクエストは拒否されてしまった。該当の日程ではあいにく空いていないという。

気を取り直して見つけた二つ目の物件も、なんと受け入れ拒否。予約不可日をアップデートし忘れるホストが多いのか、もしかして子連れであることがネックになっているのか、と疑心暗鬼に……。

実際にヘルシンキで借りたアパート

焦りつつ三つ目に選んだ物件は、新規に登録された物件でレビュー数が少なく、かつ以前に泊まったゲストから「清潔さにやや難あり」と報告されている。値段も3人で一泊あたり118.50ユーロと安くはない。ただ、「今すぐ予約」の物件だったから、とにかく部屋を確保したかった私たちは予約してしまうことにした。

はたしてどんな滞在になったのか、は次のコラムに譲ることにする。

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