“時短”だけではない、食洗機の価値とは

食器洗い乾燥機――食洗機を6年前に手に入れたとき、それは自分が楽をするためだけの道具だと思っていた。「あれば便利」と持ってはみたものの、私には少しぜいたくすぎるのでは、という後ろめたさもあった。

しかし使ってみて数年経ち、食洗機は単に便利なだけの家電ではないことがよくわかった。

手荒れが軽減した

時間の節約ができる以外のメリットとして大きかったのが、悩ましかった手荒れが和らいだこと。

食洗機での洗浄にはお湯を使う。水よりお湯のほうが油汚れを落としやすく、洗浄力が上がる。これは、手洗いだとしても同じ。

毎日の食器洗いは意外と手に負担をかけている

ただ、毎日のようにお湯に素手をさらし続けると、私の場合はどうしても手が荒れてしまう。手荒れを改善するためのケアや、ケア用品を選ぶ手間も必要になるなど、するべきことは実は増えていた。

食洗機を使ってみると、手荒れは明らかに軽減した。手が荒れなければケアに悩むことはなく、ストレスも減った。

おもちゃの除菌にも使える

食洗機が、想定よりさまざまな種類のモノを洗えたことも驚きだった。

私が特に助かっているのは、手洗いだと手間のかかるザルや泡だて器など、凹凸の多いキッチンツールの洗浄。スチームで汚れを浮かし、洗浄液を噴射する力で吹き飛ばすという方法だからこそ、隅々までキレイになる。

手洗いしにくいツールも隅々までキレイになる

耐熱温度が低いうつわを洗うと変形や破損につながってしまうという心配はあるものの、高温に対応しているシンプルな陶磁器や耐熱ガラスのうつわも洗うことができる。

食器以外、たとえば、シリコン製の子どものおもちゃも洗うことができる。継ぎ目のないプラスチック製のブロックや、おままごとの道具、歯がためなどもオススメだ。おもちゃを食洗機で洗うと、細かい部分も隅々まで洗えるうえ、さらに高温洗浄だから除菌もできてしまう。

食洗機によっては、30度台で洗う「低温(節電)」洗浄コースを持つ機種もある。低温だと除菌効果は落ちるけれど、耐熱温度が低いプラスチックのうつわなども洗えるから、使い分けるとよさそうだ。

小物を入れて洗えるかご

箸置きやクッキー型のように細かいものを洗うときは、バラバラになってしまわないよう、蓋付きのかごに小物を収めて食洗機にセットしている。食洗機本体に専用のかごが付いていなければ、100円ショップで探して買えばいい。

個人的に痛快なのが、空き缶や納豆の容器など“これから捨てるもの”の洗浄だ。料理中に缶詰を使った日などは、リサイクル用のゴミとして出すのにきれいにしようとつい熱心に洗ってしまうことがあった。”捨てるもの”は、食器のすき間に埋めておくだけで済むので、これまで使っていた水や洗剤、時間がまるまる節約できたと思う。

ゴミが溜まるフィルターは毎日捨てて水で汚れを洗い流す

毎日の家事を時給換算

今や、食洗機を使わない日はない。ただこの先、機器の寿命で買い替えが必要になったとき、費用の面で悩むことはあるかもしれない。食洗機を今から買おうか迷っている人にしても、「手洗いに比べ節水になる」とPRされたところで、普段から節水を心掛けていればそれほどメリットがないかもしれない。

そんなときは、自分の時間を改めて時給換算するのがいいと思う。毎日くり返す食器洗いという家事を手放したとき、自由になる時間をいくらなら買えるか?と自問自答するのだ。

Photo by MARIA

さらに、時間以外の価値についても考えてみるのがいいと思う。食洗機を使うことで、疲れを重ねる理由が一つ減るし、手荒れに悩んでいるならそれも解決できるかもしれない。家事にかかわる悩みは、ささいなことであっても、毎日のことだから塵のように積もってストレスになることもある。ストレスが減って、家族に向ける笑顔が増えているとしたら、それも食洗機がもたらす価値。

普段使っている家電や道具の価値について考えてみると、新たな視点がいくつも見えてきた。

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