使い捨てない台所道具を上手に使う


使い捨てられる道具は便利だ。いつでも新品の状態だから衛生的。洗ったり収納したりというあと始末の心配もない。

特に重宝する場所はキッチンだった。家族のための食事を作るその空間は、清潔さを保つ必要があるからだ。

けれど日々暮らしの見直しを進める中で、使い捨ての道具はその快適さと引き換えに、ゴミや浪費を増やす一因でもあると気がついた。

そう気づいたときから少しずつ、使い捨てない道具を見直している。

ラップは確実に減らせる

どの家庭でもよく使っているであろう食品用ラップは、取り替えがききやすいアイテムの一つ。一番簡単な対策は、蓋つきの保存容器を使うことだと思う。わが家では琺瑯容器(野田琺瑯・ホワイトシリーズ)を使うことが多く、電子レンジでの加熱はできないけれど、ガスコンロなら直接火にかけられる。

手持ちの食器に使えるカバー類があると、ラップの出番をさらに減らすことができる。特にご飯茶碗にちょうどいいのが、シリコンカバー(台和・プットカバーFS-120-01J)。ご飯用の保存容器を買う代わり、少し多めに茶碗を揃えておき、保存したいときはご飯茶碗に直接カバーを付けて冷蔵庫に入れる。

ご飯茶碗をそのままタッパーのようにして使う

このカバーを手に入れて以来、一膳分のご飯の保存、温め直し、配膳という工程がとてもシンプルになった。ラップを使う頻度も、洗い物ももちろん減った。

それから、紙のオーブンシート。パンやお菓子をよく焼くわが家では大量に消費していたが、これをくり返し使える、フッ素樹脂加工がされたオーブンシートに変えた。使い捨てのものと変わらない使用感かつ、とても丈夫に作られている。使った後は、食器用洗剤を使ってサッと手洗いするだけでいい。

少しずつ変色するので数年ごとに取り換えることにしたものの、高くても1000円台。十分な節約になった。

頻繁に使うケーキ型には、使い捨てないオーブンシートを使って専用の敷き紙も作った。型に油を塗らなくても生地がするりと抜ける

ジッパー保存袋の代わりに…

食品の保存といえば、ジッパー式の保存袋を洗って使いまわそうと考えたこともある。ただ、調べてみると、メーカー品の多くが衛生面や耐久性から使い捨てを推奨していた。

そこで取り入れたのが、底の広い浅型のプラスチック容器。冷凍庫や野菜室の中で重ねてしまうと下に置いたものが探しにくくなるが、垂直に立てて並べておけば管理しやすい。液体を含む場合でも、一度正しい向きで冷凍させたあとなら同じように扱える。

プラスチック容器を使い、冷凍室のストックを快適に

この保存容器は100円ショップで揃えた(セリア/ナカヤ化学工業・しっかりパックシリーズ)。プラスチック製で軽く、形状やサイズもさまざま。日本製のものも多いので食品保存用にも安心して使うことができる。

プラスチック容器なので細かい部分までキレイに洗えるし、乾燥やアルコール除菌もしやすい。衛生的に、「使い捨てない」保存を実現させてくれるアイテムだ。

とはいえ、カレーやミートソースといった容器に香りや色が移りやすい食材の場合は、使用後のお手入れに手間がかかるため、使い捨てアイテムも併用する。バランスを考えながら、うまく取り入れられるよう一考する習慣をつけることが大切だと思うのだ。

キッチンペーパーを復活させたワケ

そんな中、復活させた使い捨てアイテムもある。キッチンペーパーだ。

もともと台所に常備していた消耗品だったのだけれど、あるときウエス(古着を裂いて小分けした布きれ)が不足するようになり、キッチンペーパーを復活させることにした。

取り入れたのは「洗える使い捨て布巾(ふきん)」。私が気に入ったのは、ダスターと呼ばれるタイプのもの(東京メディカルのカウンタークロス「hankie」)。思いのほか優秀で驚いている。

丈夫でふきんのように使える“キッチンペーパー”

使い捨て布巾は「使い捨て」と銘打たれてはいるものの、簡単には破けない丈夫さで、洗ったあとはぎゅっと絞ることもできる。薄手のふきんと変わりなく扱えるし、乾くのも早いから一枚でさまざまに使える。

最初は食材や食器を拭き、それから作業台やテーブルを拭き、さらに冷蔵庫の扉やシンクの掃除に使い、洗う前の食器の汚れを拭きとり、最後は生ごみを包んだりと、短期間のうちにこれでもかと使い倒してから処分する。今は数枚を用途にわけて併用しつつ、汚れのひどくなったものから取り替えるような使い方をしている。

同じ使い捨てアイテムでも、こうして多用途に、しっかり使い切れるものなら悪くない。100枚入りで1000円ほどと一般的な使い捨てのキッチンペーパーと比べると単価は上がるのだけれど、結果的に使用枚数が減らせたためコストも下がった。それまで使っていたタオルやふきんの洗濯量や煮洗い(煮沸消毒)の回数も減らすことができ、かかる金額以上のメリットを手に入れたのだと実感している。

くらしになじむ方法で

環境問題やエコというものは、無理をし過ぎればストレスを溜めるし、心身を犠牲にしてまで努めるものではないと思う。けれど自分の暮らしにうまくなじむ方法を見つけると、節約ができたり、大量のストック管理から解放されたりとうれしい面もある。

地球のためにと考えると大ごとすぎてイメージしにくいが、自分のため、家族のため、そして子どもたちが暮らす未来のために。

そんなことを願いながら、小さな積み重ねを続けている。

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