毎日5分、習慣にしたい大人の乾布摩擦

晴れた空が気持ちのいい日、「いちに!いちに!」と元気のいい声が、近所の保育園から聞こえてくる。小さな子どもたちが、上半身裸になり、タオルで自分の体をごしごしとこすっている姿も垣間見える。

乾布摩擦をしているのだ。

さすがに大人の私は、“裸になって外で”とはいかないが、時々自分なりの方法で乾布摩擦を取り入れている。

優しく磨くようにこする

家の中であったとしても、子どものように裸になってゴシゴシ!というのはハードルが高い。ハードルが高いものは続かない。頭でわかっていても習慣にならないというのはそういうことだと思う。健康によく取り入れたいと思ったときには、日常として生活の中になじんでくるくらいのやり方を取ったほうがいい。

そういうわけで私の乾布摩擦は、服を着たまま行う。自宅でヨガの練習が終わった後、マットの上に座り、両腕と両足を手ぬぐいで優しく磨くようにこすっていく。それぞれ1分くらいだから、全体で5分もかからないくらいだ。もちろん、皮膚に炎症などが出ている箇所は行わないし、寒い時期だとひじやひざから下だけ行うこともある。

乾布摩擦

ポイントは、ゴシゴシ!と強くこするのではなく、大事なものを磨くような感じで優しくこすること。気持ちがいいな〜と感じるくらいの摩擦がちょうどいい。深呼吸もしながら行うとさらにリラックス効果が得られる。

足の裏だけは少し強く。手ぬぐいを足の裏に引っ掛けて両方からひっぱるようにゴシゴシとこすると足の裏のツボの刺激にもなって気持ちがいい。

肌がきめ細やかになる

乾布摩擦をしてみて最初に感じたことは「冷えの改善」である。体を動かして皮膚をこするので、5分くらい続けていると血流がよくなってくるのを感じる。体の内側からポカポカと温まってくるのだ。

生活習慣病や肩こり、腰痛といったさまざまな不調の根底には、血行不良や自律神経のバランスの乱れが潜んでいることがある。血行促進は健康の基本であるため、乾布摩擦で血流がよくなると体温も上がって免疫力がアップする。肩こり改善や、体質改善にもつながってくるのだろう。

乾布摩擦

乾布摩擦に使う手ぬぐい

皮膚には汗を出したり体温を調整したりする自律神経ともかかわりが深く、皮膚に刺激を与えることで、自律神経の働きも整えてくれるそう。

そして、これは実行してすぐに感じられるのだが、肌にしっとりとつやがでてくる。乾布摩擦をした足と、していない足を比べてみると、肌のきめの細かさが違う。乾布摩擦をした足を触るとすべすべして気持ちいい。これは女性としてもとてもうれしい効果。

体はいちばん身近な“持ち物”

乾布摩擦をすると、普段まったく意識していなかった足のかかとやひじがカサカサになってしまっている、なんてことにも気づく。そう、乾布摩擦をする時間は、普段意識して優しく扱っていない自分の体と向き合う時間でもある。

自分の体と向き合う時間にもなる

革の靴や鞄を大切にするため普段からしっかりとケアしている人もいるだろう。持ち物を大切に扱うということはとても気分がいいし、物の寿命も伸ばしてくれる。自分の“持ち物”の中でいちばん身近で、いちばん自分のために頑張ってくれているのは体だ。

乾布摩擦は、体と向き合い大切に扱っていくための、一つの方法でもあるのだ。

  • この記事をシェア
トップへ戻る