物を手放すことは、心と向き合うこと

ミニマリスト,断捨離,ヨガとシンプルライフ

数年前から「断捨離」や「ミニマリスト」「Less is more(より少ないことはより豊かなこと)」という言葉がメディアでよく取り上げられるようになった。そんな影響もあり、片付けることや物を減らすこと、手放すことに興味が湧いた人も多いのではないだろうか。

さらには表面的な情報を鵜呑みにして、「よし! 私も断捨離だ、ミニマリストだ!」と何でも捨ててしまって失敗し、“リバウンド”したという人も多いのではないかと思う。

ヨガに集中できない

私はもともと「持ち物はなるべく少なくしたい」と思っていたのだが、実際に物を減らそうと思ったきっかけはヨガだった。ヨガインストラクターである私は、数年前、スタジオだけでなく家の中でもヨガマットを敷いてヨガの練習をしたいと思ったことが始まりだった。

当時は結婚しておらず、一人暮らし。すっきりとしたスタジオの中では集中して練習できるのに、いろんなものがごちゃごちゃとおいてある自分の部屋では集中して練習できなかった。

目につくたびに「あそこを掃除しなきゃ」とか「あれはそういえば……」と物をきっかけに意識がさまざまなところに飛んでしまい、ヨガどころではなくなることもしばしば。だからとりあえずは目につくところから、大きな机やカーペットなどを手放したのだった。

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心を整えてヨガをできる環境は大切

今は夫との二人暮らし。私にとってはヨガに集中して練習できるスペースも大切だけれど、家族と心地よく暮らすことも大切である。家族のものを勝手に捨てたりはしてはいけないが、持ち物の管理や掃除が格段に楽になることもあり、なるべく物を減らして暮らしたいと思っている。

1年間寝かせてみる

私が手放したものでいちばん数が多かったものは、洋服やアクセサリー、バッグや靴など服飾関係のもの。昔アパレルショップではたらいていたこともあったから気づけば多くなっていた。買い物も好きで「かわいい!」と思えばすぐに欲しくなり買ってしまう。お店ではかわいいと思って買ったけれど家に帰ってみるとなんだかイマイチ。持ち合わせの服とも合わない。そうした物たちはタンスの肥やしになってしまっていた。

私はどちらかというと、「もったいない」と思うとなかなか捨てられない性格だ。そんな私が手放すために自分に使った質問がいくつかある。

「それは私にとって本当に必要なもの?」「今必要?」「なぜ必要?」

その質問を使いながら、一つひとつ物と向き合うと捨てられる物が出てくる。一方で「今は必要ないけどいつか使うかも」「必要じゃないけど高かったから捨てられない」という思いが湧いてくることもある。

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「本当に必要?」と自分の心に問うてみる

「いつか使うかも」と思ったものは無理に捨てず、いったん期間を決めて寝かせてみるのもお勧めだ。私は期間を1年と決め、1年間、一度も使いたいと思うことがなかったら手放そうと決めた。

すると「いつか使うかも」と思った物でも「使いたい」と思うことは案外なかった。期間を決めておいたから潔く手放すことができた。

高かった物は、せめてもの気持ちを慰めるためにオークションや古着買い取りを利用した。わずかなおカネにしかならなかったが、また誰かが使ってくれるほうが服もうれしいだろうと、気持ちよく手放すことができた。思い入れのあるものは別だが、高かったからというだけでタンスの肥やしにするほうがもったいない、と今は思う。

ミニマリストの買い物ルール

物を減らすこと、捨てることは本当につらくもあり面倒な作業でもあった。だからこそ残した物たちは、今まで以上に大切にしたいと思うようになった。

一度に物を捨てる作業をしたくないから、買い物をするのにも慎重になった。何か買うときは、「自分が何を持っているのか把握でき、使いこなせて、管理できる分だけ」「一つ買ったら一つ手放す」をルールにしている。

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バランスのいい暮らしは、ヨガの教えにも通じる

たくさん持っている物を厳選していく作業は、より大切なものを選んでいくという作業。なぜそれを選び、何が好きで、どういう暮らしをしたいのかを考えるきっかけにもなる。何を手放すのかは人それぞれ違うはず。大切なのは、物を通して自分の気持ちと向き合うこと、何が大切なのか知ることだ。

ヨガには「執着しない」という教えがある。物を持ちすぎること、逆に減らしすぎること。どちらにも「執着」がある。さじ加減を見極めながら心地いいバランスをとって暮らすことも、ヨガの練習だと思っている。

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