エコ洗剤一つで家中の掃除を

ここ数年、「サステイナブル」(持続可能な)という言葉をよく耳にするようになった。主に産業や開発において、「地球環境を保全しながら続けていくことができる」という意味で使われているが、環境にできるだけ負担をかけないよう、私は家庭でも「サステイナブル」を意識できたらと思っている。

環境に負担をかけがちな洗剤については、エコと思われる製品をいろいろ試してみた。しばらく前にはせっけんを使い回すことに挑戦したこともあった。けれど、洗濯ではせっけんカスが衣類に白っぽく残ったり、食器洗いでは食器やシンクが白くくもったりしやすく、それらを防ぐには少々手間がかかった。それに、汚れを落とすためには意外とたくさんのせっけんと水を使うことも気になった。

せっけん以外にエコ洗剤もいくつか試した結果、洗濯用は環境に配慮した合成洗剤「THE 洗濯洗剤(The Laundry Detergent)」に、食器洗い用は植物由来の成分とミネラルで作られた「エコベール(ecover)」を使うことに落ち着いた。エコ洗剤は汚れ落ちがイマイチなものも多いけれど、どちらも少ない使用量でもきちんと汚れを落とせていると思う。

エコベールは、以前使っていた洗剤のボトルに詰め替えて使っている

エコベールは、以前使っていた洗剤のボトルに詰め替えて使っている

飾っておきたくなる

特に気に入っているのはTHE洗濯洗剤だ。ボトルのデザインがスタイリッシュなこの洗剤は、good design companyの水野学さんと、中川政七商店の中川淳さんが中心となって立ち上げたブランド「THE」の商品。私はいつも中川政七商店の店舗で購入している。

ヤシ油やパーム油など植物由来の成分で、界面活性剤の使用量を最小限に抑えてあるため、河川や海に排出された後、1日で約94%、1週間で100%というスピードで分解され自然に返るのだそう。1回の洗濯での使用量は水30リットルに対し、わずか5ミリリットル(小さじ1杯)と驚くほど少ないことも、環境に優しいポイント。手洗いであれば数滴で済んでしまう。

THE洗濯洗剤はボトルもおしゃれ

THE洗濯洗剤はボトルもおしゃれ

ラベンダーの精油が香るのもいい。天然の成分だから、人工的な香料が苦手な私でも心地いい。使用中や洗い上がりにふんわり香るので、洗濯の時間がとても楽しくなる。中性で使い勝手がよく、これ1本でウールやシルク、ダウン素材まで洗えるのもうれしい。

掃除にも使える

昨年の終わり頃、中川政七商店に行くと、THE洗濯洗剤を使った掃除の方法が紹介されていた。水で薄めれば家中の掃除に使えるとのことで、昨年末の大掃除にはこの方法を試してみることにした。

洗剤と水とを1:4の比率で薄めてスプレー容器に詰め、スプレーしながら磨いていくと、期待した以上に汚れがよく落ち、掃除中もラベンダーの香りが心地いい。特にバスルームの掃除中は、まるでアロマセラピーを受けているかのよう。掃除が終わったあとのバスルームはさっぱりとして、ほのかにラベンダーが香りとても気持ちがいい。バスルームの大がかりな掃除は、時間がかかるし重労働で苦手だったけれど、これならバスルームの掃除が好きになってしまいそうだ。

THE洗濯洗剤はラベンダーがほんのり香る

THE洗濯洗剤はラベンダーがふんわり香る

ちなみに香りがないほうがよければ、私が食器洗い用に使っているエコベールを薄めて使うのもいいかもしれない。エコベールなら香りはほとんど気にならない。

安全なイメージでも・・・

これまで私は家の掃除に、重曹やセスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤、クエン酸など、アルカリや酸の力を活用してきた。けれど何度か、磨いたはずのところが余計にくもってしまう、黒ずんでしまうといった失敗を経験した。

実は素材によっては、酸もアルカリも苦手な場合があるらしい。安全で安心なイメージではあるが、酸やアルカリを使うには注意が必要だ。家具の説明書をよく読むと、水で薄めた中性洗剤で手入れをするよう書かれていることも多い。

セスキやクエン酸が使えないものもある

セスキやクエン酸が使えないものもある

今後は、まずはエコな中性洗剤を少量使って掃除をするようにし、セスキやクエン酸などは、使い慣れた方法以外はよく調べて補助として使いたいと思う。

一つの商品を洗濯にも掃除にも使い回すことができれば、余計なストックもしなくて済む。モノが減り、よりすっきりとした暮らし方にもつながる。

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