アラジンのストーブは不便なくらいがちょうどいい

Photo by TAKAMI Tomomi

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賃貸マンションから山の上の中古マンションに引っ越してから新たに買い足したものがある。

長年憧れていた、Aladdin(アラジン)の石油ストーブ。賃貸マンションだと石油ストーブが禁止されているところも多く、今までなかなか購入するタイミングがなかった。分譲マンションに引っ越したことで、昨年11月やっと手に入れることができたのだ。

一つの物を何世代も受け継いで大切にするイギリスで生まれ、80年余りも親しまれている伝統的な石油ストーブ、ブルーフレーム。レトロでおしゃれなデザインだから、インテリアとしても楽しむことができる。グリーン、ホワイト、ブラックの3色が展開されていて、わが家ではホワイトを選んだ。

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ストーブを点火する方法はいたって簡単。本体の上半分を倒してつまみを回し、芯を繰り出したらそこにマッチで火をつける。あとはブルーの炎になるようつまみで芯を調整するだけ。マッチをすったときのなんとも言えない香りが、懐かしい気分にさせてくれる。それに温風が出ないので、風やホコリが気にならないのもうれしい。

消した後でも暖かい

わが家ではキッチンとリビング・ダイニングルームの間に置いている。20畳くらいのスペースだが、このストーブ1台で部屋全体が芯から暖まる。暖房のようにすぐにというワケにはいかないけれど、15〜20分ほどストーブをつけているとじんわりと暖まってくる。

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始まりがゆっくりだからか、ストーブを消した後もしばらくは部屋は暖かいまま。とても軽くコンパクトなので、たとえばPCで作業するときはワークスペースに、子供部屋で遊ぶときには子供部屋に運んで使っている。

もちろんデメリットもある。安全装置は対震消火(揺れると炎が消える)だけなので、消し忘れには十分気をつけなければならない。それに灯油タンクが小さいので、こまめに灯油を足さなければならないという手間もある。

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マンション暮らしのわが家は、安全上、灯油缶は土間スペースに置いている。土間スペースとはいえ家の中にデカデカとした真っ赤なポリタンクを置く気にはなれず、10リットル入る緑のガソリン携帯缶に灯油を入れることにした。

わが家では10リットルの携帯缶を二つ使っている。近くのガソリンスタンドでは最低18リットルからの販売しかないので、ホームセンターで量り売りをしてもらう。1週間くらいで1缶分がなくなるので、なくなるとすぐに買いに行き、家にはフルの携帯缶がつねにあるようにしている。携帯缶はコンパクトなので私一人でも気軽に灯油を買いに行ける。

焼きマシュマロも

部屋を暖めるだけではない楽しみ方もある。

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ストーブの上にやかんを置いてお湯を沸かしたり、鍋を置いて煮込み料理やスープを作ったり。この冬、娘は何度も「焼きマシュマロ」を楽しんでいる。アラジンの取扱説明書ではやかんを乗せるのは禁止されているので、こんな使い方をするかどうかはそれぞれの判断によるのだけれど……。

安全にも気をつけなければならないし、小まめに灯油を足す手間もある。それでも私は、このストーブを購入したことに後悔したことはない。この石油ストーブのおかげで、冬の家時間を快適に過ごせるだけでなく、ちょっとした楽しみが増えて暮らしが豊かになったからだ。

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