秋の夜長、夢中になって作る私だけのリース

リースを自分で作りたいと思ったきっかけは、「アナベル」という名のアジサイに出合ったことだった。

通っていたパン教室の先生のお宅にアナベルがたくさん咲いていて、毎年お裾分けしてもらうになった。このアナベルでリースを作ったらどんなにすてきだろう……。そう思ってインターネットで調べ、見よう見まねで作ってみたのが私にとって最初のリース作りだった。私のブログ「Smart chic」のトップページの写真にもなっている。

アナベル

アジサイの一種、アナベル

お裾分けしてもらったアナベルに加え、用意したのはリースの土台とグルーガン(樹脂を溶かして接着する道具)。どちらも100円均一ショップでそろえたが、初めて作るには十分な品質だった。

このときのリースは今でもお気に入りなのだが、作るならきちんと習ってもっとすてきに作ってみたい、という思いも生まれた。とはいえなかなかリースのワークショップを見つけることはできず時間だけが過ぎていった。

かれんでたまらないミモザのリース

そんなとき、ひょんなことから家の近くのお花屋さんでリース作りのワークショップが行われていることを知った。季節は春。初めてのワークショップのテーマは「ミモザ」。お花屋さんの中はミモザであふれていて、それはそれはすてきな光景だった。ミモザって、乙女心をくすぐるのだ。出来上がったときのかれんさはたまらなかった。

リース作りにはいろいろな方法がある。ミモザのリースでは、リースの基礎部分となるワイヤに少しずつミモザをつけていき、最後に、丸くして仕上げた。ミモザは思っている以上にすぐにしぼんでしまうので、ボリュームたっぷりにくくりつけていく。

可憐なミモザのリース

ミモザのリース。素材となる生花をたっぷり使うのがコツ

ミモザの生花を使ったリース作りは“思い切り”が必要。ミモザをオアシスに挿していくのだが、一度挿したら極力抜いてはいけないそうだ。挿し直して空気が入ると形が崩れやすくなるからだという。茎が柔らかい花だと、きれいに挿さるようなカットの仕方も重要になる。

このとき作ったミモザのリースは、壁にかけるというよりも置いて楽しむリースだった。ドイツでは置いて飾るリースのほうが一般的だと聞いた。キャンドルを真ん中に置いたり、パーティーのときシャンパンを囲むように置いて飾ったりする。

クリスマスリースも好みのデザインで

リースと聞いて思い出すのがクリスマス。毎年クリスマスリースを探しては、気にいったものがなかなか見つからないという繰り返しだった。それであれば、自分でリースを作ればいいのだと思い立った。

松ぼっくり、シナモン、ユーカリ、リボン……。自分で作るとなるとアイデアがたくさん湧いてくる。去年の今頃、例のお花屋さんに行って、「クリスマスリース」のワークショップをお願いすると快く引き受けてくださった。

松ぼっくりにユーカリ……自分の好きな素材をたっぷりと使う

松ぼっくりにユーカリ……自分の好きな素材をたっぷりと使う

まずは基本の色を決める。今回は定番のグリーンを基本の色に。松ぼっくりなどの素材は、土台にグルーガンでつけていくのだが、きちんと接着するよう、樹脂を多めにつけていくのがポイント。

初めて作ったクリスマスリースは私がずっと探し求めていたものに仕上がった。お店にお願いしたこともあって、豊富な種類の素材を少しずつ使えるもうれしい。お花屋さんの“師匠”は男性なのだが、さすがセンス抜群で、乙女心を持っているから学ぶことがたくさんある。師匠が仕上げに少し手を加えてくれるだけで、みるみるうちにすてき度が増すのだ。

昨年作ったクリスマスリースは今年のクリスマスにも活躍してくれそうだ。

夢中になって作る時間

春にも秋にも飾れるニュアンスカラーのリースもある。このリースに使っているのはプリザーブドフラワー(生花に特殊な加工を施して長持ちするようにした花)なので、長く飾っても色があせることはない。保管に気をつければ、数年は生花に近い質感を保つことができるそうだ。この素材を、リースの土台にグルーガンでひたすらつけていく。

ニュアンスカラーのリースは季節問わず飾れる

プリザーブドフラワーを使ったニュアンスカラーのリース

ワークショップは、和気あいあいと話しながらスタートするのだが、みな夢中になって取り組むので、だんだん無口になる(笑)。

出来上がりはこんなにかわいらしい感じに。生花で作るときもそうだが、プリザーブドで作るときも思い切りが必要で、迷っていると、リースにも迷いが出てしまう。“男前”な性格のほうが仕上がりがいいかもしれない。

作っているといつしか無言に……

作っているといつしか無言に……

出来上がったリースを飾るのはもちろん好きなのだけれど、こんなふうにリースを作る時間も好きだ。大人になってから、夢中になって作業する時間は少なくなった。だからこそリースを作る貴重な時間を大切にしたい。

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