リノベーションでこだわりの家を造る

Photo by TAKAMI Tomomi

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結婚して8年。主人が転勤の多い職種だったため、賃貸マンションを転々としていたが、このたび、いわゆる夢のマイホームを手に入れた。ただきっとみなさんがご想像するマイホームとは、少し違うかもしれない。

私たちが手に入れた住まいは、築15年の中古マンション。昔ながらの間取りで区切られた3LDKの、どこにでもあるマンションだった。そう、「だった」のだ。

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スケルトン状態に解体 Photo by TAKAMI Tomomi

主人は建築関係の会社に勤めており、私もまたインテリア好きでこだわりの強い性格。私たちの理想は、平屋の庭付き一軒家……ただその願いを叶えるには、今住んでいる土地では金銭的に難しい。そこで私たちは、中古マンションを購入し、徹底的にリノベーションする、という道を選んだ。

壁を壊し、床材を剥がし、一度“スケルトン”状態にまで解体し、すべてを作り替えたフルリノベーション。なかなか大変だったけれど、入居して1カ月、新しい家に、家族は皆満足している。

まずは物件探しから

まずは、施工会社の担当者と一緒に、20軒近くを見に行くところから始まった。最優先事項は「広さ」。解体しようとしているので、間取りや設備は自由に変えられるが、広さだけは最初から決まっている。

私たちは春~秋にかけては、月に1度はキャンプをする“キャンプ一家”。テントやたき火台などキャンプ用品はかなりのボリュームがあり、収納のために最低でも2畳ほどのスペースは確保したい。というわけで、最低でも85㎡の広さが必要だった。

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インテリアの参考にした「ONOMICHI U2」 Photo by TAKAMI Tomomi

最終的に、予算内で93㎡の物件に出合うことができたのは幸運だった(前の家はなんと48平米だった)。前に住んでいた家から近く、海と山という両方の自然に囲まれ、おいしいパン屋やケーキ屋がある街の雰囲気が気に入った。

家が決まってからはさまざまなことがトントン拍子に進んだ。主人がベースとなる図面を描き、私が内装のこだわりや理想を施工会社の担当者に伝えた。

内装を決めるにあたっては、海外のインテリア雑誌などはもちろん、すてきだと思う物件に足を運んだ。

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広島にある複合施設「ONOMICHI U2」にも行った。「ONOMICHI U2」 は自転車ごと泊まれる宿泊施設にレストランやセレクトショップが付いた複合施設。インダストリアル(工業的)な配管むき出しの内装や、アイアン(鉄製)と木の組み合わせが気に入って、要所要所に取り入れた。大阪にある「TRUCK furniture」には、イメージを膨らませるため何度も足を運んだ。

新しいモノと古いモノの融合

そうやって一つひとつ吟味していって、完成したのは古いモノと新しいモノが融合した、いわゆる「ブルックリンスタイル」。壁紙も塩ビシートも使わず、すべての部屋の壁をペンキ塗装にし、床材は木とタイルにした。

新築やリノベーションをした家は、普通、新しいモノばかりできれいな内装であるはず。でも私たちは、解体するときにできた傷や穴をそのまま残してもらった。だから壁や天井には昔の穴が開いていたり、配管の跡が残っている。それもまた、建物の歴史を感じる部分で“味”だと思っている。

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古いモノはそのまま残しているところもあれば、新しいモノを付け加えているところもある。穴があいた壁には、調合してもらったオリジナルの色のペンキを塗り、床は新品の床材をベースに少しグレーがかった塗装にしてもらった。キラキラ、ピカピカした内装が苦手なので、新しいモノができるだけナチュラルに古いものと合わさるようにした。

ちなみに、こだわっていたキャンプ用品の収納は、玄関スペースを土間と用品置き場にして、すぐに取り出せて片付けしやすいよう工夫した。部屋の中には採光窓を作り、造作のキッチンを作った。部屋の中のこだわりについては次回詳しくお伝えしたい。

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