ハンモックに揺られながら

ハンモック1
大木(たいぼく)に張ったハンモックに全身をあずけ、木漏れ日を浴びながら昼寝する。子どもの頃から夢見ていたそんな光景は、大人になった今、少し違った形で実現した。

わが家のリビングにはハンモックがある。

Shifflus(シフラス)というメーカーのポータブル型(SFF-04)で、折り畳み式のスタンドに布を張るというシンプルなもの。開くのも畳むのも簡単で、屋内外を問わず使える。

3とおりの使い方

スチール製のフレームは女性には少し重いかもしれないが、畳むととてもコンパクト。収納や移動時に便利なケースも付いているため、部屋を広く使いたいときには畳んでおけばいい。アウトドアが好きな人なら、青空や星空の下に持ち出すのも最高に気持ちがいいだろう。

たたむとコンパクトになる

畳むとコンパクトになる

わが家では自宅のリビングにハンモックを広げ、日々の癒やしの場所として使っている。屋根の下だから日焼けを気にせず昼寝できるし、家事の合間の休憩場所にもうってつけ。

ちょっとした時間に座ったり、寝転がったり。自分でも、ハンモックがこんなに生活になじむとは思っていなかった。

わが家のハンモックの特徴は、3とおりの使い方があること。

一つ目は、もちろんハンモックとして。

二つ目はというと、ハンギングチェアとして。ハンモックとは別の生地(付属品)を取り付けるのだが、作業はほんの1分程度。

チェアとしても使える

チェアとしても使える

私はハンモックに横たわるとついうとうとしてしまうので、読書や考え事をするときにはチェア型として使う。チェア型では、ハンモックとして使う以上に包まれるような感覚が味わえる。

そして三つ目は、ハンガーラックとして。布の代わりに、付属のアルミ製ハンガーロットを取り付けるだけ。正直なところ、この三つ目の用途にさほど出番はないだろうと思っていたのだが、実際には布団も干せるくらいの安定感があるため、ちょっとした部屋干しにとても重宝している。

ハンガーラックとしても使える

ハンガーラックとしても使える

ハンモックで筋肉痛に?

ハンモックを購入したのは今年の3月。最初は休憩や昼寝のときに数時間使う程度だった。ブランケット1枚で眠れそうな5~6月ごろになってから、一晩ベッド代わりにと試してみたところ、体が痛くなった。どうやらハンモックが原因らしかった。

おそらく布1枚に全体重を預けることへの緊張が大きく、普段の暮らしで動かしていない筋肉を使ったことで、筋肉痛が引き起こされたのだと思う。でも同時に、それまで縮こまっていた筋肉がうまく引き伸ばされたような爽快感も味わった。

それから寝方や姿勢などを改めつつ使っていたら、体の痛みは1週間ほどでなくなった。それどころか、筋肉を使ったような程よい爽快感が生まれ、体も軽くなった。

体はかえって軽くなった

体はかえって軽くなった

ハンモックに体重を預けると、普段は体の数カ所に集中してかかっている負荷が分散されるのだそう。首や腰といった関節への負担も軽減されるらしく、私もそれを体感したように思う。

寝返りを打ちにくそう、かえって体が痛くなりそう……使い始める前に心配していたことは、どれも杞憂だった。

一人暮らしならこれをベッド代わりにしていたかもしれない。今の暮らしの中でも、友人が泊まりに来て来客用布団が足りなくなったら、私がここで寝るのもやぶさかではない。そのくらい快適なのだ。

猫にも人にも優しい

ところで、わが家にはソファがない。理由はいろいろあるのだが、一番は猫たちと共に暮らしていること。

引っ越し前の家にあった古いソファは、彼らの格好の爪研ぎ

場となった。ボロボロになった大型家具を処分するのは本当に大変な作業だった。それでも私たち家族は、猫たちと共に暮らすことを優先したいので、新居では新たにソファを買うのをあきらめた。

猫も気持ちよさそう

猫も気持ちよさそう

ソファの代わりにいくつかいすを買い、その延長でたどり着いたのがハンモックだったというわけだ。

布張りの椅子なら爪を研といでしまう彼らだが、爪研ぎ姿勢で安定しないハンモックにはお手上げのようで、おとなしく本来の心地よさを堪能している。

昔から夢見ていたハンモックのある暮らしは、人にも猫にも優しかった。今日も彼らと一緒にハンモックの上で揺れながら、そんなことを考えている。

  • この記事をシェア
トップへ戻る