フィンランドから届く出産準備用品

Finnish Baby Box / www.FinnishBabyBox.com

つわりも収まり、おなかが少しずつ大きくなったり胎動を感じたりできる妊娠中期以降は、お母さんにとって幸せな時期。と同時に、生まれてくる赤ちゃんのためにどんな準備をしておけばいいのかと、不安やプレッシャーを感じる時期でもある。

私も妊娠中、アカチャンホンポの「出産準備用品リスト」を頼りに何度か店に通ったことを思い出す。

リストにあるものを買いそろえるだけであれば「簡単なおしごと」に思えるかもしれないが、衣類は生まれる季節によっても必要な物が変わってくるし、「これは生まれてから考えようかな」というものもあり、そう単純ではない。

店に行ったら行ったで、慣れないベビー用品店でお目当ての商品をなかなか探し当てられなかったり、数あるメーカーのどの製品を選ぶのか迷ったりと、結構大変だった。

必要なものが一箱に

先日フィンランドを訪問した際、そんなベビー用品の準備をラクにしてくれる「フィンランド・ベイビー・ボックス」を知った。

Finnish Baby Box社が日本をはじめとする国外に販売するこの商品は、赤ちゃんの誕生後1年間に必要となるベビー用品が段ボール製の箱にぎっしり詰め込まれたもの。

Finnish Baby Box / www.FinnishBabyBox.com

箱は赤ちゃんが余裕で入るくらいの大きさ。実際、この箱には赤ちゃんを寝かせることができ、そのためのマットレスやシーツも入っている。「段ボール箱に赤ちゃんを寝かせるなんて」と思うかもしれないが、いわゆるクーハンと同じものだと考えれば日本の家庭でも便利に使えそう。

創業者のひとりアントン・ダニエルセンさんに中身を見せていただくと、出てくる、出てくる。なんと1箱に50以上ものアイテムが入っている。

いくらでも替えが欲しいスタイが1枚だけだったりして、これ1箱あれば何も買わなくてもいいというわけではない。でも、お店やネットで一つひとつ買って回らなくてもこれだけのものがポンと届くならとてもラク。友だちの出産祝いにも喜ばれそうだ。

北欧デザインで大人も満足

さすが「デザインの国」フィンランド。日本にはないおしゃれ感がある。通常版より値が張るが、ムーミン柄が入った「ムーミン版」もあり、それも日本のキャラクターものに比べると色遣いやキャラクターの表情が実にシック。

Finnish Baby Box / www.FinnishBabyBox.com

基本は男女兼用のデザインであることも好感が持てる。日本のベビー服は男の子には水色、女の子にはピンクと、決まりきった色使いに辟易した思い出があるからだ。

なお、商品の写真を見ると、分厚いオーバーオールなど寒いフィンランドでは必須でも日本では使うことのなさそうなものもある。注文時に「冬のいちばん寒い時期の月齢」を入力するようになっていて、防寒着はそれに合わせたものを入れてくれるというが、心配なら事前に問い合わせやカスタマイズの相談をするといいかもしれない。同社には日本人のスタッフもいるので、日本語でのやり取りが可能だ。

父親の心の準備にも

ベイビー・ボックスは、フィンランド政府が子どもが生まれるすべての女性に支給する「育児パッケージ」を模したもので、国外の人にもそのよさを届けたいと、3人のフィンランド人パパが会社を立ち上げた。

Finnish Baby Box / www.FinnishBabyBox.com

同国では今のおじいちゃん、おばあちゃん世代も育児パッケージで育っており、すっかり根付いている。ダニエルセンさんは、自宅に育児パッケージが届いたときのことを「これから赤ちゃんがうちに引っ越してくるみたいに感じた」と教えてくれた。そして、妻と一緒に中身を一つひとつ取り出し、使い方を確認した経験が「パパとしてのスタート地点になった」とも。

妊娠という体の変化があるお母さんと違い、お父さんはなかなか親になる実感を持ちにくいという話はよく聞く。ベイビー・ボックスは、夫をイクメンに育てるという効果もありそうだ。

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