居心地よく、使いやすい「台所」

一日のうち、私たちが特に長い時間を過ごす台所は、使いやすくて居心地がよく、大好きな場所であってほしいもの。

好きな台所で楽しく、ストレスなく過ごすことができれば、日々の料理のやる気もアップし、家族も笑顔になるはず。では、よい台所とは、どんな台所をいうのだろう?

理想の台所とは?

たとえば、「使いたいものがすべて手の届く場所にある、機能的な台所」。コンロの周りに鍋やフライパン、キッチンツールが吊るされた台所は、確かにテキパキと効率よく料理ができそうで、カッコよくて魅力的。

それとも、「好きな道具や食器をディスプレーのようにして楽しむ、見せる収納の台所」はどうだろう。好きなものが見えれば楽しい気持ちになるし、つねに美しく整った台所は誰にとっても憧れだ。

モノがないのが心地いい

モノがないのが心地いい

私が心地よく感じるのは、「もののない台所」。以前は、調理のしやすさを考えて、コンロまわりにツールを吊るし、調味料を並べていたこともあった。けれど、調理中の油はねなどの汚れは、意外と広範囲。調味料のボトルを拭き、吊るしてあるモノをすべてどかして壁を拭く、そんな作業が面倒になっていった。

今では、できるだけすべてのモノを収納するなどして、出ているモノを少なくしている。とにかく「後片付けと掃除が簡単なこと」が最優先。シンクに備え付けられていた洗剤やスポンジのラックも、汚れやすかったので手放してしまった。

“私らしく”整える

この頃は、「断捨離」「ミニマル」「少ないもので暮らす」などのキーワードをよく耳にする。雑誌では特集が組まれ、ブログやSNSなどでも発信され、モノの少ないインテリアや台所の写真を目にする機会も多くなった。

スッキリと片付いた空間は見るからに気持ちよく、「家の片付けのやる気がわいた!」「モノをたくさん捨てた!」なんていう声をよく耳にする。一方で、「モノを捨てられない私はダメな人」と、自己嫌悪に陥るケースもあるという。

シンクもすっきりさせた

シンクもすっきりさせた

けれど、どんな場所を心地よく感じるか、どんな台所が使いやすいかは人それぞれ。価値観も違えば、得意な作業や苦手な作業も人によって違うのだから、整える方法も違うはず。ゴミをため込んでいるのでなければ、モノが減らせなくたって気にする必要はない。

私も台所道具が好きで、こだわって持っている数は少ないわけではない。大事なのは「私」にとって何が心地いいのか、何を優先したいのか、ということ。それを最初に考えるようにしたい。

台所は「台のある所」

とはいえ、使いやすい台所には大前提があると思う。それはその名のとおり、「台のある所」であるということ。料理をしたり、買ってきた食材の仕分けや下処理をしたり、洗い物をしたり、食器を拭いて片づけたり。日々の台所しごとは多岐にわたる。このすべてをスムーズにこなすには、広い作業スペースがほしいところ。わが家では、この作業台が大活躍している。

以前は、盛り付けた料理を置くスペースが十分になく、よそうそばから、「誰か取りに来てー」と家族を呼ばなければならなかった。けれど、台の上のモノを片付けて作業台として使うようになると、すべての流れがとてもスムーズになった。

食事の支度では、めいめいで使っている食事用のトレーを作業台に並べ、料理を盛り付けた器をすべてセットしてから、家族それぞれが食卓に運ぶ。忙しい朝にもとても楽だし、後片付けも簡単。この方法は、本当にお勧めだ。わが家では、この作業台を台所に置くために、大きなキャビネットは置いていない。食器棚はダイニングに置いて、毎日よく使う食器だけ、台所の作業台の下に収納している。収納スペースが少ないので、モノをこれ以上増やさないよう、気を付けている。

日本の住宅事情、広い台所はなかなかないかもしれないけれど、作業スペースを確保する工夫をしながら、「私らしい」好みの台所に近づくよう少しずつ整えてゆく。その工程も楽しみたい。

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